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Gibson Garage Experience Centerのサウンドを支えるQSC

2021-09-30

テーマ:Knowledge

"QSCは約束を果たし、ワールドクラスの体験空間の実現に貢献してくれました。"

楽器メーカーを代表するギブソンの新しいExperience Centerは、中央のコンサートステージを中心に、ギブソンの全ブランドの販売、修理、修復、さらにはルシアーと共にオーダーメイドのギターを作ることができるカスタムショップを備えています。ギブソン社は、音響機器を総合的にコーディネイトするナッシュビルのSystems Innovation社に依頼し、システムの中心となるQ-SYS Core 110fプロセッサーを含むQSCの機材を導入して、理想的なサウンド体験を実現しました。ステージにはパワードK12.2、K10.2スピーカー、KS212Cサブウーファーが設置されており、CoreまたはTouchMix-30 Proデジタルミキサーからオーディオ信号を受け再生できます。これと並行して、Coreは8チャンネルのCX-Qn 4K8パワーアンプを介してサテライトルームに音声を供給し、壁面取り付け型のAD-S.SAT 20台、AD-S.SUB 5台、ペンダントスピーカーAD-P4T 2台、コラムスピーカーAD-S802T 2台などのパッシブスピーカーと、ポータブルアクティブスピーカーCP12 6台を駆動します。配置されたAttero Techパネルは、システム全体にパッシブ、アクティブ両方の音声を提供し、Q-SYSタッチスクリーンコントローラを用いて、各部屋で音量とオーディオソースを独立して制御することができます。

Systems Innovation社で設計を担当したJustin Eby氏「このシステムは魅力的なチャレンジであり、その結果に満足しています。ギブソン社は、この部屋のキャパシティ内で可能なあらゆるイベントを行えるようにしたいと考えており、実際に非常に多くの使われ方をしています」。

ギブソン社のBrand ExperienceのディレクターであるMark Agnesi氏「昼間はギブソンのアーティストによるサウンドトラックを流し、夜はGarageを本格的なコンサート会場に変えるというような拡張性が必要であり、24時間稼働する必要がありました」。

"ギブソン社が最初に私たちに声をかけてきたとき、このステージは主に小規模なバンド編成のシンガーソングライターに使用されると考えていました"とEby氏。「TouchMixのプリセットと使い勝手の良さは、それに最適です。オープン当初は、大物アーティストや大規模なイベントの可能性があったため、制作会社を招いていました。制作会社が大型のミキシングコンソールを設置した場合、アナログまたはDanteでAttero Techのパッチポイントに接続することができます。Danteであれば、メインスピーカーの1つ1つを直接コントロールできるプリセットが用意されていますが、Core 100fにはDSPが搭載されているので、ルームチューニングのEQやサテライトスピーカーのタイムディレイなどをエンジニアはショーのたびに設定し直す必要はありません。ステージの照明もQ-SYSでコントロールされています」。

アーティストがメインステージで演奏している間、ゲストは別の部屋でギターを試聴したり、カスタムギターショップで使用する木材を選んだりしているかもしれません。Mark Agnesi氏は、「もちろん、メインスペースにはGibson Garageならではの雰囲気を出したいですね」と言います。「他の部屋にもGibson Garageの雰囲気は必要ですが、それが強すぎてはいけません。このパネルのおかげで、それぞれの部屋のニーズに合わせて調整することができます」と述べています。

サテライトエリアへの電力供給は、CX-Qn 4K8アンプの仕事です。8つのチャンネルは、それぞれ70ボルトのラインで別の部屋のスピーカーに供給されます。「70ボルトであれば、アンプの能力を最大まで使用することなく、簡単にスピーカーを追加・削減することができます。各ゾーンには、任意の数のスピーカーを配置できます。信号がモノラルなのは、まず部屋の形状が特殊であり、人が歩き回るからです」。

システムが複雑であるにもかかわらず、サウンドエンジニアとしての訓練を受けていない従業員でも簡単に操作できることが求められました。その点、Q-SYSのタッチパネルは柔軟性に富んでいるとJustin Eby氏は言います。「元々は、タッチパネルに多くの高度な機能を用意していました。例えば、小さなミキサーで全てを調整できるような機能です。しかし、様々な人が使用することを考えると、よりシンプルにする必要があり、プリセットを使用して設定するようにしました」。

TouchMix-30 Proも同様に、突発的な演奏に対応できるように構成されています。「例えば、あるアーティストが「グリーンルーム」に来て、火曜日の午後に観客のために何曲か演奏しようと考えたとします。システムには既にギターとボーカル用のプリセットがあり、ギター2本、トリオ、さらに大人数のバンド用プリセットもあります。これらを使用して簡単な操作で、ミックスを素早く仕上げられます」。

「グリーンルーム」はアーティストやVIPゲストのためのバックステージエリアで、独立したオーディオゾーンです。「メインステージの信号を流すことも、設備全体のBGMを流すこともできます。また、ゲストが携帯電話から曲をストリーミングできるようにBluetoothを追加し、ターンテーブル用にフォノレベルの入力も用意しました」。

あらゆる入力プリセットやルーティングオプションを駆使しても、いつもギブソンが求めるオーディオ品質が得られるわけではありません。しかし、Core 100fによる厳密なルームチューニングとSystems Innovation社のスピーカー選定により、彼らの期待を上回ることができました。

「最初はこの部屋が怖かった」とMark Agnesiは振り返ります。「この部屋は、コンクリートで囲まれた洞窟のようで、3メートルごとに柱があり、後ろの壁はすべてガラス張りになっています。音響的に何が起こるかわからないと思っていましたが、杞憂でした。プレオープンから夏のNAMMまでずっと演奏を続けることができ、グランドオープニングの日には、ギブソン Live Around the Worldショーを開催し、会場と世界中のギブソンショールームからの演奏でセッションを行いました。QSCのシステムは信じられないほどよく働いてくれました」。


ギブソン社とSystems

Innovation社からは、機器の満足度だけでなく、QSCの会社としての評価も高くなっています。「QSCの担当者はとても優秀です」とEby氏は賞賛します「機材の仕様やEASEモデルの作成などでサポートが必要な場合、常に助けてくれました」。

「QSCは、このプロセス全体を通して、素晴らしいパートナーです」とAgnesi氏は締めくくります。「彼らは我々のビジョンを即座に理解し、約束を確実に果たしてくれました。その結果、真にワールドクラスの体験空間を創造することができました」。

Gibson Garageについて

Gibson Garageは、ライブやバーチャル・ライブ・ストリーミングによるコンサートパフォーマンスを行う最先端ステージを含む、究極のギターと音楽の体験を提供します。Gibson Garageでは、最新の技術を使った双方向の展示、自分だけのギターを作ることができるカスタムショップ、歴史的アーティストの記念品展示、修理・修復センター、そしてギブソンの全商品、すなわちギブソンアコースティック、ギブソンカスタム、Epiphone、Kramer、MESA/Boogie、KRKなどのショッピングなどが可能となっており、すべてのギターを試すことができます。また、限定ギター、楽器、機材、アクセサリー、ギブソン限定アパレルなど、店頭でしか手に入らない商品もあります。

www.gibson.com/garage

QSC

プロフェッショナル・オーディオ・システムの、設計・製造におけるリーディングカンパニーとして知られるQSC。高い信頼性と最高のパフォーマンスを備えた製品を提供し続ける、米国トップクラスの総合音響システムメーカーです。

 
 
 
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