リプレイスメント用のみならずメーカー出荷時の多くのギターに標準搭載されるSEYMOUR DUNCAN。前回は「ハムバッカー編」をお届けいたしましたが今回はシングルコイルに絞りおすすめ商品をご紹介します!!
※前回のハムバッカー編はこちら
⇒ SEYMOUR DUNCANのピックアップを知ろう。ハムバッカー編
まずは今回のBGM紹介!
イングウェイのピックアップといえば個人的にはDIMARZIOを先にイメージしてしまうのですが、SEYMOUR DUNCANからもシグネイチャーモデルが販売されていますね!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SSL-1 VINTAGE STAGGERED STRAT
初めにご紹介したい、しなければならない程の代表作がSSL-1です。
50年代のオリジナルシングルコイルを再現したとしてデビューしたのがこのSSL-1。
高音の煌びやかなサウンドは鈴鳴りとかベルトーンなんて言われていますが、まさにそのイメージ通りのサウンドです。クリーントーンで好評を得ているピックアップですが歪ませても基本的なキャラクターは変わらず、シングルコイル特有の繊細なニュアンスが魅力的です。
パワー感はそこまで無く、ミッドも薄いので後から出したい音の好みが変わってくるかもしれませんが、ビンテージサウンドでシングルコイルをお探しの方にはまず試していただきたい超定番ピックアップです!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SSL-2 VINTAGE FLAT STRAT
SSL-1に比べてポールピースがフラットになっており、指板が平らなギターなどにもマッチします。ポールピースの高さがフラットな分、各弦のバランスもまとまっており、歪ませてもローが締まっているので扱いやすいピックアップです。SSL-1だと扱いにくそう......という方はこちらを選んでみてはいかがですか?
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SSL-5 Custom Staggered ギター用ピックアップ
SSL-5は当時「SSL-1C(custom)」と名前がついており、ご想像できるとおりSSL-1のアレンジ版のピックアップ。
巻き数を上げることでSSL-1最大の魅力である高音のキラキラ感を残しつつも、パワフルなサウンドが魅力の使い勝手抜群なピックアップです!クリーンからディストーションサウンドまで幅広く使うようなセッションに持ち込んでも安心のサウンドで、私個人的にも大好きなモデルです!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SSL-4 Quarter-Pound Flat
この特徴的なルックスを見れば彼を思い出す方も多いのではないでしょうか。
そう、リッチーブラックモアです。当時、彼がメインで使用していたのはシェクターのF500ではないかと言われていますが、こちらのSSL-4も実際に使用しており、近年ではシグネチャーモデルにも標準搭載されています。
シングルコイルとは思えない程に高出力、パキっとしたサウンドでディストーションサウンドに大満足。それでいてシングルコイルのニュアンスもしっかり残っています!万人におすすめというワケではありませんが、シングルコイルでハイパワーを求める方やリッチーが好きな方、おすすめです!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / Antiquity Strat Texas Hot
見た目から伝わるように、こちらはビンテージライクなピックアップ。
50sをイメージしているのでSSL-1と何が違うのか気になる方も多いと思います。
そもそも1950年代のピックアップが現代まで現存している過程で、当然のように本体の磁力というのは落ちてきてしまいます。Antiquity Strat Texas Hotでは時間経過による自然な磁力の落ち方を再現しているので、磁力が弦に及ぼす影響も少なくなり豊かなサスティーンや枯れたビンテージサウンドが得られるというわけです。
外見のレリックも相当使い込まれたかのような見た目を再現しており、新品ながら音も見た目も古めかしいという通な商品です。
テレキャスターをご使用の皆様、お待たせいたしました。
STR-1、STL-1のご紹介です。
1954年のサウンドを基に制作され、弾いた瞬間に弾けるようなアタック感はテレキャスターが好きな方なら大好きなサウンドだと思います!チキンピッキングやクォーターチョーキングなど、ニュアンスが勝負所の奏法でもテレキャスターらしさと奏者のニュアンスを存分に発揮してくれます。ビンテージ志向ということもあり出力は控えめ、乗せ換える際はネックとブリッジのセットが無難な選択となります。
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SPH90-1s Phat Cat Set Gold
続いてはP-90。こちらも定番品となりますが、一般的なP-90に見慣れている方は「ちょっとデカくね?」ってなりますよね。こちらは一般的なハムバッカーのザグリにP-90が搭載できるように各取り付け寸法がハムバッカーと共通となっています。
元々はカスタムショップでの取扱商品でしたが、要望によりレギュラーラインになった経緯があり、需要の高さが伺えます。
太くて温かみがある音ですがシングルコイル由来の音抜けの良さもバッチリ、さらに金属のカバーが搭載されていることで従来のP-90よりもノイズに強い傾向にあります。
個人的にはレスポールも良いですが、セミアコースティックギターと組み合わせてご使用いただきたい商品です!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SHR-1b Hot Rails Strat Bridge Black
最後は少し脱線してしまいますが Hot Railsのご紹介。
「これハムバッカーじゃねーか!」というツッコミは想像できますが、個人的に大好きなピックアップなのでご紹介します!
ガッツリしたサウンドにパワフルなミッド、弾いていてとても楽しいサウンドがシングルコイルサイズにまとめられているんですからメタルファンは遅かれ早かれお世話になること間違いなしです。有名どころではアイアンメイデンのDave Murrayが使用しています。
ブリッジの他にネック用もラインナップ。用途に合わせてお選びいただけるので、ストラトキャスターのピックアップを選ぶ際に心強い商品です!
まとめ
今回はセイモアダンカンのシングルコイルについてご紹介させていただきました。
個人的にはハムバッカーよりも載せるギターに影響されるなーと思うシングルコイルですが、めげずにあなただけの理想のサウンドを追い求めてみてください!