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【注目!】BOSS「JB-2」「SDE-3」実機レビュー!

2025-04-15

テーマ:ギター

先日、ROLANDの担当者のかたより「何かBOSS製品でレビューなどいかがですか?貸出させていただきますよ」とのありがたいご提案をいただきました。エフェクター担当でよかったなあと感動!頑張ってきてよかったです(笑)
そこで今回、以前から気になっていたこの2機種「JB-2」「SDE-3」をお借りさせいただきました。このどちらかでもボードに入っているのを見たら玄人感を感じませんか?!絶対いい音がするのだろうなという感じがします。実際に今回触ってみて、間違いではなかった!と強く実感いたしました。それぞれ感想を紹介させていただきますので、皆さんのエフェクター選びの参考になれば幸いです!

JB-2 Angry Driver

まずは「JB-2」について。
エフェクター界の花形でもあり、一番の深い沼でもある歪みペダル。その中でも一つの理想形ともいえる1台だと、私は感じました!
BOSSとJHS Pedalsのコラボレーションによって生み出されたこちらの1台には、もはや世界的スタンダードともいえるBOSS「BD-2」とJHS Pedalsのこちらも同社を代表する歪みペダル「Angry Charlie」が一つの筐体に組み合わさって搭載されています。

JB-2 Angry Driver

片方のみをONにしたり、直列でつないだサウンドを出したり、並列接続の際のサウンドも出すことができます。音作りの幅が広いというのは言わずもがなですが、そもそもこの2機種を自由にアレンジして歪みを作れるという時点でいい音が出ることは自明ですね……。
2軸になっているツマミが3つ搭載されており、Angry CharlieとBD-2それぞれのLEVEL、TONE、GAINを一つのツマミで調整できるデザインとなっています。そして一番右のノブでモード切り替えが可能です。
計6種類のモードがありますので、それぞれ触ってみてのインプレッションをまとめてみます。

JHSモード

Angry Charlieをベースに設計したハイゲイン・ディストーションとなっています。しっかりと歪みつつも粒立ちがよく、マーシャルアンプを鳴らした時のような気持ちのいいディストーションを堪能できる印象でした。とりあえずいいリードトーンを出したい、というシチュエーションなど、これ以上ない適役になるかと思います。
ちなみにLEDは、Angry Charlieを彷彿とさせる赤色です。

BOSSモード

BD-2をベースに設計したオーバードライブです。個人的にBD-2はエレキギターを始めてからずっとかけっぱなしにして使ってきた、大好きなペダルですので、まあやはり好きな歪みでした(笑)ピッキングニュアンスに応じてクリーンサウンドからクランチサウンドくらいまで可変する程度のGAINに設定するのがおすすめですね。私のジャズマスターとの相性も最高です(もちろんどんなギターにもばっちりの歪みですが!)。
ちなみにこちらのLEDは青色。ブルースドライバーで、いいですね。

JHS/BOSSモード

JHSとBOSSを切り替えて使用可能なモードです。基本BD-2に設定しておいて、特定のパートになったらAngry Charlieに切り替える、なんてことが足元で簡単にできます。実践を想定したモードになっていると感じます。

J>Bモード

JHS→BOSSの接続順で使用が可能なモードとなっており、個人的にはこのモードが一番衝撃的でした!オーバードライブ⇒ディストーションの順で歪みをつなぐことが音作りにおいてのセオリーかと思うのですが(私自身ローゲインに設定したBD-2を先頭においてその後段で歪みを足していくというボードを組んでいます)、このモードではその逆を行く歪みとなっています。そのため、ちょっと違和感を覚える方もいるかもしれませんが、そこから生まれる良さというのが、このモードで爆発しているように私は感じます。リバーブを歪みの前に置いたときのあの「なんか違うけどいいな(笑)」的な感覚に近いかもしれません。

こういうちょっと普段とは違うつなぎ方をするのって、配線を変えたりしなければいけなくて意外と面倒だったりします。しかし、それを一つのモードとしてしっかりと搭載してくれるのは嬉しいですし、新しい発見にもつながります。私自身初めての感覚に出会うことができ、音作りの視野が広がりました。
非常に破壊力のあるシュワっとしたしびれる歪みを鳴らしてくれて、これが最高です!シューゲイザー的なバッキングなんかと合わせて使えば、もう気分はオルタナギターヒーローです(笑)。はまる人にはこれ以上ない歪みになること間違いなしのモードですね。ちなみに後述のモードも同様ですが、2機種同時使用時はLEDが紫に点灯します。なかなか珍しくていいですよね。シューゲイザーで紫といえば大名盤「Loveless」が浮かびますけれども、90年代オルタナが好き!という方には、まさにたまらないサウンドになっていると思います。ぜひチェックしていただきたいです!

B>Jモード

BOSS→JHSの接続順となっています。こちらは、もう間違いのない歪みといった感じの印象でした。J>Bモードと比べると粒立ちがよく、原音感を残しつつ太くしっかりと歪んでくれます。邦ロック的なリードトーンから、ハードロック寄りのハイゲインまで守備範囲が広い優秀なサウンドだと思います。

PARALLELモード

その名の通りJHSとBOSSを並列接続で使用することができるモードですね。これもかなり使いやすそうな歪みでした。2機種のいいところをそのまま合体させたようなイメージで、かつブースターのような感じもあり原音をぐっと持ち上げつつサウンドに迫力を持たせてくれる印象でした(並列で歪みをつないで音作りをすることがほとんどないため、的外れでしたらすみません!)。私だったら、ここぞというフレーズでクリーンブースター的に使ってみたいなあと感じました。
まず単体のモードで自分の好きなサウンドをそれぞれ設定し、とりあえずこのPARALLELモードをONにすれば、好き×好きで、間違いのない自分だけの歪みを鳴らすことができると思います。

ここまでJB-2の各モードをご紹介しましたが、これだけ多様なサウンドに対応しながら、操作性も良く初心者でも直観的に音作りできるというのは、さすがBOSS!といったところですね。サウンドクオリティももちろん非常に高いレベルとなっていますので、プロユースにも、はじめての歪みペダルにもばっちりの1台かと思います。

SDE-3 Dual Digital Delay

続いて「SDE-3」を紹介いたします!
クリアでありながら、音楽的な温かさを兼ね備えたデジタル・ディレイの名機Roland SDE-3000をコンパクトに凝縮したディレイペダルとなっております。本機には加えて、OFFSET機能が搭載されており、これにより1つのディレイペダルでは得られない音像を作り出すことができます!
まずこのブラックと水色の組み合わせがかっこいいです。近未来感がありつつもBOSSの安心感もあり、足元で映えること間違いなしです。

SDE-3 Dual Digital Delay

コントロールは2軸のツマミが3つと、OFFSETノブが一つというデザインです。二軸ノブの上段では、ディレイペダルの基本であるLEVEL、FEEDBACK、そしてTIMEを調節可能。下段にてDEPTH、RATE、HI CUTを調整することができます。
私はSDE-3000を触った経験がないので、比較等ではなくあくまでもこのSDE-3を触ってみての純粋な感想にはなるのですが、普通のデジタル・ディレイにはない温かみのあるユニークなモジュレーション感が魅力的だなと感じました。DEPTH、RATEの効き幅が大きく、ここを調整することによってクリーンな感じのディレイから、かなり複雑で動きの大きなモジュレーションまで広くサウンドメイクができました。HI CUTノブも面白く、これを右に回すことでいわゆるLo-Fiな温かいノスタルジックな雰囲気を強めることができます。DEPTH、RATEを控えめに、HI CUTを強めに設定した際の落ち着きのあるモジュレーション・ディレイサウンドが私としてはお気に入りでした。また、発振で遊ぶのも楽しいです。DEPTH、RATEが独特な効きをしますので、発振を起こして色々ノブをいじるだけで軽く1曲できるんじゃないか!?というほどに楽しむことができました(笑)
ほかのディレイではなかなか再現できない唯一無二のサウンドで、SDE-3000が名機といわれている意味が分かるような気がしました。

そして忘れてはいけないのがOFFSET機能!
メインのディレイ音に対してもう一つのディレイ音を追加するという機能でして、これがとても面白かったです!ダブリング感を生み出したり、「タッタタッ、タッタタッ」といった感じのリズミカルで複雑なディレイを構築したりできたりと、インスピレーションが刺激されます。それが手元で簡単に調整できますので、私のようなデジタル系機器にあまりなじみのないアナログ派のプレイヤーでも安心です。文章だけではなかなか伝わりにくいところですので、ぜひ公式動画などで実際のサウンドをチェックしていただければと思います(笑)。

ちなみにステレオ出力にも対応しており、設定によっては2つのアウトプットからディレイ音を交互に出力するパンニング・ディレイやOUTPUT Aからウェット、OUTPUT Bからドライ・サウンドを独立して出力したり、ドライ・サウンドのみを完全にミュートしたりなど、優れた汎用性も備えています。
また、ペダルを長押しすることでタップ・テンポモードに切り替えることもできます。外部フットスイッチやエクスプレッションペダルでの操作にも対応し、加えてタイミング・クロックの受信が可能なMIDI IN端子も搭載しています。
本当にいろいろなことができる、現代にマッチした多機能な1台ですね。アイデア次第で無限の活用法がありそうです。

以上、今回はBOSS「JB-2」「SDE-3」をレビューさせていただきました。どちらもそれぞれ唯一無二の良さがあり、クオリティの高いエフェクターになっているなあと感じました。さすが安心と信頼のBOSSコンパクトエフェクターです。ぜひ皆様もチェックしてみてくださいね!

営業部 / 内田陸斗

ジャズマスター使いの某オルタナティブ女性ギタリストにあこがれて、高校からギターを始めました。テクニックはあまり習得していませんが、気合と歪みで乗り切ってきました!もっと真剣に練習やってればなーと少しだけ後悔も。音楽以外には野球やイギリス文学が好きです。

BOSS / JB-2 Angry Driver

BOSS

JB-2 Angry Driver

¥24,700(税込)

ギター用エフェクター、オーバードライブ

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BOSS / SDE-3

BOSS

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