マルチエフェクターの定番「H90」や数々の高品質なコンパクトエフェクターをリリースし、世界中のプレイヤーからの支持を集める Eventide(イーブンタイド)。そのラインナップの中から、今回特別に2機種をお借りする機会をいただきましたので、実際に触ってみた感想などを紹介したいと思います!ぜひ新しいエフェクター選びの参考にしていただければ幸いです。

今回お借りしたのは「Riptide」と「Knife Drop」の2機種です。個人的にEventideというと憧れのハイエンドエフェクターというイメージがありますが、皆さんはいかがでしょうか。このデザインや筐体の質感から、もうその高級感や安心感が伝わってくるように感じます!
まずはKnife Dropから見ていきましょう。



外箱はこのような感じで、最高です!Eventideといえば近未来な感じといいますか、洗練されたシンプルなデザインが多いのかなと思っていた筆者ですが、いい意味で期待を裏切られました。アート感のあるかなり攻めたクールな外箱で、もうこの時点で私の心はぐっとつかまれてしまいました(笑)。個人的に、エフェクターは外箱を開ける瞬間が一番楽しいんじゃないかとも考えていますので……


本体はこのような感じです。 びっくりしたのが、この左の写真にあるように、コンセプトアート的なプレートが筐体に挟まっていました。 びっくりしたのが、この上の写真にあるように、コンセプトアート的なプレートが筐体に挟まっていました。 これもとてもお洒落ですね。アートワークにもかなり力を入れて作られているのだなと感じます。
気になるサウンドですが、オクターブファズとアナログシンセサウンドがミックスしたようなイメージです。簡単に破壊的で強烈かつ、このKnife Dropでしか出せないような独特なサウンドを出せますので、いろいろなインスピレーションにつながる1台になっていると思いますね。実際のサウンドは動画でチェックしてみてください!
筐体には3つのノブが搭載されておりますが、ノブの右側にあるボタンを押すことで、3つのノブが作用するパラメーターが切り替わります(黄色で書かれているパラメーターに作用するようになります)ので、合計で6つのパラメーターを調整できるようなイメージです。アイデア次第で本当に無限大のサウンドメイクができる、大きな可能性を秘めた楽しいエフェクターだと感じました。
アートワークも含め、唯一無二の相棒になること間違いなしの1台ですね。
続いてご紹介するのは、Riptideです。


こちらはオーバードライブとユニヴァイブ系のモジュレーションを搭載したデュアルスイッチの1台です。それぞれのエフェクトは2種類の音色を切り替えることができ、また、歪みとモジュレーションの接続準も切り替え可能です。
このエフェクター、個人的にとても刺さりました!まずシンプルに音がいいです。さすがEventideといった感じでクオリティが高く、このサウンドに満足できない人はほとんどいないんじゃないかなと思いますね。それぞれ3つのノブのみを搭載したシンプルなデザインです。ある意味、誰でも簡単にいい音を作り出せるので、親切な設計かもしれないなと感じます。実際筆者も細かなサウンド調整となると、身構えてしまうようなタイプですので、このシンプルデザインはとても安心感があってよかったです。
続いてそれぞれのエフェクトについても紹介します!
デジタル系が強いイメージのあるEventide。そのイメージ通り、モジュレーションは言わずもがな素晴らしいです!クリアながら温かみのある揺れ感が最高でした。えぐめにかけてもよし、軽めにかけてもよしの、間違いないエフェクトです。
そして、個人的にびっくりしたのが、オーバードライブがとても良いです!あまり歪みのイメージがなかったEventideでしたが、歪みもいいんだなあと実感させられました。クランチから軽めのディストーションくらいまで、結構強めに歪ませることもできる印象で、歪みのキャラクターとしては割とカラッとした明るいサウンドだと感じました。シンプルなデザインというところにもつながりますが、どんなセッティングにしてもいい歪みを鳴らせる、そんな印象でした。
そして、この二つのエフェクトを自由に組み合わせることができるということですので、もう大満足です。この一台でかなり遊べますし、ボードに組み込んでほかの歪みやモジュレーションとあわせてみても楽しいと思います。ギターとラインレベルの入力を切り替えることもできますので(Knife Dropにも同様の機能が搭載されています)、キーボードにつないでみるのもいいですね。
以上、EventideのコンパクトエフェクターRiptide、Knife Dropを紹介させていただきました。どちらも個性的でハイクオリティなエフェクターとなっておりました!ぜひ今回の2機種はもちろん、そのほかのEventideペダルもチェックしてみてくださいね。