2025年1月、私の敬愛するギタリストがこの世を去った。
John Sykes
享年65歳
結局、最後の最後までMarshallサウンドを貫き通した。
もちろん、キャリアの中ではMesa/Boogieや5150Ⅲなど使用したこともあるが、リスナーに届くほとんどの音が Marshall JCM800 であったことは言うまでもない。

実は私もJCM800を入手したことはあるし、スタジオで使ったこともある。
しかしあの音は出ない。いや「出ない」ではない、「出せない」のだ。
どうしても歪が不足しているように感じてブースターやオーバードライブを足してしまいがちになる。それが間違いとは言わないが、あの伸びやかで艶のある音には到底かなわぬ情けない音にしかならない。
やはり人を魅了できるギタリストというのは、人を魅了する音を作り出せると言うことか……
ここしばらくMarshall熱に侵されているので、ちょっとよからぬ事を企んでいる。
MarshallのJCM900シリーズ4500(50W)を入手して改造マーシャルを作りたい。
なぜJCM800じゃないのか?というと1980年代のJCM800には残念ながらセンド&リターンが搭載されていない。
改造マーシャルはアンプ単体で歪むようにするので、当然ディレイなどはセンドリターンに接続する。
JCM800でも回路を増設すればセンド&リターンはやれるが、ただただ面倒くさい。
最初からセンド&リターンがある方が楽チンだし。
そこにあのクリーン&スクリームな音が出るよう若干の回路変更とパーツ変更を施し、さらには電源部分を強化したド強力Marshallにしようと思っている。
JCM900の歪はじつはLEDでクリップさせた歪みなので、どちらかというとエフェクターの歪みに近い。
それを真空管の多段回路に変更し、場合によってはプリ管の増設まで考えている。
まあいずれ公開する時が来るかもしれないので、興味のある人は覚えておいて。
何だかんだ言って、Mesa/Boogieや5150を持っていてもやはりMarshallの音に行き着くところが自分でも不思議でしょうがない。
じつは先日、MarshallのJCM800 2205を修理する機会があった。
恥ずかしながら私、そんな品番あったのかすら知らなくてフーンと思っていたが、激レアな一品なのだと後で知った。
マイケルシェンカーフリークが血眼になって探しているアンプなんだそうな。
確かにJCM800らしからぬ強い歪みとストレートな音に「やけに音イイナ~……」と思っていた。
ますますMarshall購入欲求が高まってしまった。
やっぱりMarshallになってしまうんだな、最初も終わりも。
次回のブログをお楽しみに。