多くの種類があるドラムヘッド。数十種類もシリーズがあり、どれを選べばいいか分からないという方もいらっしゃると思います。そんな時、「まずは定番ブランドのものを選んでみる」という選択肢も良いと思います。練習スタジオで使ったことがあったり、ユーザーも多いのでレビューや口コミなどの情報も多く選ぶ際の情報を集めやすいというメリットがあったりします。
今回のブログでは、ドラムヘッドブランドの中でも特に定番的な立ち位置として知られるEVANSについて紹介していきます。
EVANSとは?
チック・エバンス氏によって創業し、40年以上の歴史をもつドラムヘッドメーカーのEVANS。同社の手掛けるドラムヘッドは最新技術を取り入れており、品質の良さが大きな特徴です。
商品の紹介の前にEVANSの工場を少しご紹介します!

まずこちらの写真はアメリカにある社屋・工場です。EVANSはギター弦などを手掛けるD'Addario社の傘下メーカー。同じ敷地内にはD'Addarioの弦やD'Addario Woodwindsのリードの工場も併設されています。


古来、ドラムヘッドには動物の皮が用いられていましたが、現在では主にプラスチックのフィルムに置き変わっています。工場内には打面やリングの部分など、多くのサイズや種類のヘッドを製造するために必要な資材が保管されています。また、写真ではご紹介できかねますがEVANS独自の機械が複数設置されており、最新技術を活用した高品質なヘッドが安定して生産されています。
続いては、そんなEVANSのドラムヘッドの魅力を紹介します。
1. EVANS独自の硬化加工 UVテクノロジー!
EVANSドラムヘッドでは定番の「UVシリーズ」は、EVANSが特許を取得しているUV硬化加工が施されたラインナップです。UVシリーズの魅力はなんといっても耐久性と質感!ハードな演奏にも安心です。
ちなみにUVシリーズは「UV1」と「UV2」の2種類があり、「UV1」は1ply・10mil、「UV2」は2ply・7milと層の数、厚さに違いがあります。購入を迷っている方はこちらのサウンドプロファイルを参考にするとよいかもしれません!


EVANS ( エバンス ) / B14UV1 UV1 コーテッド 14インチ
EVANS ( エバンス ) / B14UV2 UV2コーテッド14インチ
2. チューニングが容易に!Level 360 テクノロジー
2013年以降のEVANS製ドラムヘッドには同社独自の技術「Level 360 テクノロジー」が採用されています。これはドラムヘッド表面のテンションを360度均等にすることを目的に開発された技術です。ベアリングエッジ(画像の赤線部分)にヘッドが均等に触れるため「場所によってシェルとヘッドがうまくフィットしない」といった悩みの解消につながります!チューニングにかかる時間の短縮にもつながるのではないでしょうか。


ドラムヘッドではないですが、チューニングを容易にするアイテムもご紹介します!
ドラム関係のスタッフブログでは何度か紹介されているスタッフの間でも人気のEVANSの DATK トルク式ドラムチューニングキー。
ノブでトルクを調整、ある程度のテンションがかかると自動的に空回りしてくれる便利なアイテムです! Level 360 テクノロジーが採用されたEVANSドラムヘッドと一緒にご使用いただくことで、よりチューニングのしやすさを実感いただけます。
EVANS ( エバンス ) / DATK トルク式 ドラムチューニングキー
3. アタックの調整が可能なバスドラムヘッド EMAD!
バスドラムヘッドに採用されているEMAD。2つの付属のリングミュートを着脱することでアタックとフォーカスの調整ができます。



左からミュートなし、ミュート小、ミュート大のヘッドです。上からミュートなし、ミュート小、ミュート大のヘッドです。2種類のミュートはサイズ差があるため、サイズ差があるため演奏曲や演奏場所の環境によって調整が可能。ミュートをすると明確なアタックに、ミュートを外すと響きのある音に変わり、好みのサウンドもつくりやすいです!
ちなみに画像のヘッドについているパッチはEVANSのEQPC1。音質を維持したままアタック音を強化できるパッチです。ツインペダル用のEQPC2も人気商品です!バスドラムヘッドと一緒にご購入いただければと思います!
EVANS ( エバンス ) / EQPC1 バスドラム用パッチ クリア
EVANS ( エバンス ) / EQPC2 バスドラム用パッチ クリア
以上、最新技術を活用し製造されているEVANSドラムヘッドの紹介でした!商品ページのサウンドプロファイルや演奏動画なども見ていただけると、より選びやすいかと思います。ぜひEVANSドラムヘッドをお試しください!