今年からサウンドハウスで取り扱いを始めたJOYOの「BanTamPシリーズ」をご存じでしょうか?
中国のメーカーであるJOYOから発売しているヘッドアンプシリーズです。

163mm × 110mm × 140mmの小柄なサイズながら、重量もほとんどのアンプが1kgと持ち運びも手軽です。アンプの種類も多く、2024年4月時点でメーカーラインナップは13種類!それぞれのアンプが異なるキャラクターを持ち、カラーリングも異なるため、コレクター心をくすぐられます。かわいらしくお洒落な外観も筆者的には魅力的です。
価格も非常に手ごろで、2~3万円の価格帯でヘッドアンプを購入することができます。さらに、BanTamPシリーズはすべて真空管アンプです!この価格帯で真空管アンプを手に入れることができるなんて、驚きですね!価格の点でも革命的なシリーズとなっています。
さっそく、いくつかの機種を筆者も手に取って使用してみました!
共通の特徴
個々のアンプの説明に入る前にBanTamPシリーズの共通の特徴について、説明します。
まずはすべてのアンプヘッドのサイズが共通して163mm × 110mm × 140mmの大きさに1300gの軽さという圧倒的なお手軽サイズ。従来もこのサイズ感のアンプはありましたが、なんとこのシリーズのアンプはすべて真空管アンプとなっています。真空管アンプでこのサイズ感は今までにありませんでした。
その上で背面にはセンド・アンド・リターン端子も備えているためディレイなどのエフェクターをパラレルに接続も可能!真空管アンプには構造上ほとんどのアンプがヘッドホンアウトを備えていないのですが、ダミー回路を内蔵し、ヘッドホンでのプレイも可能と真空管アンプとしては画期的な内容となっています。
もちろん、Bluetoothにも対応可能!ベアリングにも複雑な操作はいらず、トグルスイッチをオンにするだけで簡単にご使用のスマートフォンなどから音楽を流したりすることができます!
Bluejay
このアンプのサウンドは、太く温かいクリーンが最大の特長です。私は普段ジャズを演奏することが多いのですが、このアンプはまさに私の演奏スタイルにピッタリです。さらに、ゲインを上げると自然なドライブ感も得られ、ギターらしいちょっとブルージーなプレイも楽しむことができます。そのため、ジャズからブルースまで幅広いジャンルで活躍することができるんです。
また、製品名の「Bluejay(ブルージェイ)」には、ブルースを楽しめる友達になるような意味が込められているそうです。ブルーの可愛らしい筐体も、その雰囲気にぴったりですね。このアンプはまさに、音楽の世界で頼りになる相棒となることでしょう!
Atomic
VOXを彷彿させるオールドスクールな印象のアンプです。いい感じに歪ませることも可能ですし、クリーンも非常にストレートに表現してくれます。バンドでアコースティックギターがいる中で一緒にかき鳴らすと気持ちいいサウンドを得ることができます。エフェクターのノリもすごく良く、このアンプ単品ではそこまで歪はしないのですがディストーションの乗りが非常に良いため、ハードロックやメタルに使うにも取り回しが良いアンプです。
筆者的には緑色の筐体のAtomicなので緑色のIbanez TS9を並べて使いたいですね。音色の組み合わせ的にもすごくグッドです。
Vivo
こちらは手軽にヴァン・ヘイレンのようなディストーションサウンドを楽しめる優れたギター・アンプです!その圧倒的なディストーションは、アメリカンなハードロックサウンドを求めるギタリストにとって理想的な音色です。さらに、SEND & RETURN機能を使用してディレイを挟んでみると、リードサウンドもより表現豊かに演奏できます。この価格帯でPeavey風のサウンドをここまで再現できるとは、正直驚きました。
また、可愛らしいBanTamPシリーズのアンプヘッドの中では真っ白なクールデザインもカッコ良いですね!
Tweedy
筆者個人的に一番のお気に入りのヘッドがこちらのTweedyです。先に紹介したBluejayもサウンドとしてはFENDER寄りだったのですが、こちらのヘッドアンプは名前の通りまさにTweedy!デジタルアンプではTweedなサウンドをシミュレートする製品は数多く存在しますが、真空管アンプでTweedな感覚を得られるものは他にはなかなかありません。
デュアルチャンネルになっており、2種類の音をフットスイッチにて操作することが可能です。しかも!こちらのTweedyには専用のフットスイッチが付属しているのです!この価格でここまでやってくれるか!というのが正直な気持ちです。
Bantcab
最後に忘れてはいけないキャビネット!BanTamPシリーズはアンプヘッドとなり、スピーカーを備えていないため、単品では音が出ません。もちろん、ヘッドホンアウトがあるためヘッドアンプだけでも楽しむことはできますが、大迫力のサウンドを楽しむにはやっぱりキャビネットは必須!
BantcabはBanTamPシリーズのすべてのアンプに対応しており、フラットなキャビネットに作られているのでアンプのキャラクターをしっかりと活かすことができます!
いかがでしたか?
キャビネットとセットで購入しても5万円も超えない価格帯のBanTamPシリーズですが、お値段以上のポテンシャルをどのアンプも秘めています。今回、ご紹介した商品はごく一部となるのでまた次回の記事でも、このかわいらしいBanTamPシリーズの紹介をしたいと思っています。
ぜひチェックしてみてくださいね!