時代はAIです。
大昔なら楽譜を探すといえば・・
銀座のヤマハ
お茶の水 イシバシブックサイド
本郷三丁目アカデミア
足を棒にして歩いて探すのが普通の時代がありました。今はもうそういうことをする人は少なくなりました。
時代はAIです。
ユビキタス、は懐かしの表現となり通信速度の競争も終わりが見えてきました。人間は椅子に座ってAIにコマンドを送り、結果に応じてインターネットで目的の場所にたどり着くだけです。なあに、簡単……
でもないようです。これはMicrosoft Bingです。
検索を入れてみても



Yesterdayくらいの有名曲ともなれば権利の問題があるでしょうし、そう簡単には手に入らないようです。ピアノアレンジされたものとかコード譜はたくさんあっても、ドンピシャなスコアは今のところ見つかっていません。
何か方法がないかなと探していたところ、筆者の友人の一人がこのような画像を提供してくれました。これは・・・

Yesterday [1965年6月17日ビートルズのレコーディングのためにGeorge Matinによりアレンジされた弦楽四重奏のスコア]と記されています。
レプリカ展示?かもしれませんがともあれ、これが現時点見られる最オリジナルのようです。であれば、ほかに何を探す必要があるというのでしょう。
楽譜を見ると意外に音数は少なく見えます。悪戦苦闘の雰囲気のない楽譜です。George Martinくらいの人になるとこれくらいのアレンジは鼻歌で作ってしまえるのかもしれません。
これを元に楽譜作成ソフトを使って浄書された楽譜と、それに基づいたMIDIデータを起こすところまではたどり着けそうな気がしてきました!
SIBELIUS ( シベリウス ) / Sibelius Artist 譜面作成ソフトウェア
PRESONUS ( プレソナス ) / Notion 6 日本語版 楽譜作成ソフト
楽譜ができればあとは完璧に弾き、完璧に録れば良い、ということです。
でもクリアしなければいけない課題はまだありそうです。
捉われ続ける「そもそも弾けるのか?」問題
「完璧に弾けばいい」と言うのは簡単です。
そもそも弾けるのか?≒どうせ弾けないだろうからあきらめる方がいい、と同義です。
「Yesterday」は世界中に色んな形で音源が既にあるし、YouTubeでちょっと聴いて、あとは友達と雑談している方が楽しいんじゃないのかな?
そう囁く自分がいるのは確かです。
でも楽器を手に取り弓を当てて動かさなければ音すら出てはくれません。
やらない理由は簡単にいくらでも見つかります。
怯え続ける「楽譜ちゃんと読めるのか?」問題
これは付け焼刃であっても勉強する以外ないですね。
中学生でKISSやRainbowをNHKのヤングミュージックショーで見てエレキを始めた私に楽譜ちゃんと読めるわけがありません。ヤングギターのTAB譜頼みだったのですから。
音楽をちゃんと学んだ方のように「スコアを見るとオーケストラの音が頭の中で鳴る」「手紙を書くように楽譜を書き、簡単なアレンジはテーブルで一曲仕上げる」「平均律と純正律が明確に違いが分かる」「楽譜を見ると手が先に動く」
そういう方がこのブログを読まれていませんように……
「完璧に録る」
これは出たとこ勝負です。そのとき手に入る機材で何とかするしかないでしょう。サウンドハウスも機材はマイク、DAW、インターフェイスなど、それなりに揃いはしますが、これを買えば完璧に録れるセット、といったものはないようです。
高額なマイクは数多くあるけれど57はあって困らない定番、という表現がこれ以上ふさわしいマイクも無いでしょう。
録音環境は人それぞれの好みや資金、場所の制約など現実的な要素が絡みます。それぞれの環境でできるだけストレスなく作業を進められるといいですね。性能の良いDAWはPCのスペックも極めて重要になるのでここは注意が必要です。DAWはあくまでもソフトウェアであって、実際に働くのはPCです。
MTRならCPUの動作などへのストレスもありません。直感的に録れる簡単さはむしろこれでいい?と思わせるほどのスペックです。
BOSS ( ボス ) / MICRO BR BR-80 デジタルレコーダー
録った音を編集することを前提に考えるとDAWの使用、ということになりますが、ある程度ドライな音に録れる方法を考えておく必要はありそうです。それはこのブログの録音の回(果たしてあるのか)で機材も少し考えてみたいと思います。
さて皆さん、そろそろ楽器を準備してみてはいかがでしょう。サウンドハウスに注文するのが最速、最安です。一日早ければ一日早く届いて、生涯で一日多く楽器が楽しめるのです。
一人で多重録音をすることを前提に考えればカルテットとはいってもバイオリンは一つあれば足りるので例えばPLAYTECH PVN244SET(バイオリン)、PVA255(Viola)、PVC244(チェロ)これらを全部一度に購入しても、約7万円で済むのです。
MIDIデータをWindowsの音源で聴くだけでもいいかな~、と思い始めているあなたも往年のテレビゲームBGMのような、PC内蔵GM音源だけでのイエスタデイの音を聴いた途端、テーブルをバン、と叩いて「違うっ!」と叫んでしまうかもしれません。
そうです、「違う」のです。
何が違うのでしょう?それを自分の手と耳と全身の感覚で確かめたくはありませんか?
ビートルズの起こした奇跡の片鱗を捕まえてみたい。こうなればいけるところまでいってみましょう。
第3回(果たしてあるのか)は「yesterday 弦楽パートの楽譜を作(ろうとしてい)る!! ところで歌は誰歌う?」の予定です。