
バイオリンを持っているけどペグがすぐに緩んでしまう、もしくはしばらく弾かずに放置していたらペグが固くなって動かなくなってしまった。皆様も一度はこういった経験をお持ちではないでしょうか。今回はそんなときにおすすめのペグメンテナンス用品について、選び方や注意点を交えてご紹介いたします!
商品を選ぶ時の注意点
ペグメンテナンス用品を選ぶ前に注意していただきたいのが、調整材を使用する目的が「ペグのゆるみを止めたい」なのか、それとも「ペグが固いため、軟らかくしたい」のどちらなのかということです。
なぜこのような話をするのかというと、各メーカーそれぞれ固形の物から液体のものまでさまざまな調整材を販売していますが、それぞれの製品には「粘度」があり、製品によって異なります。一般的には効果については……
「粘度が低い(軟らかい)程ペグの動きを滑らかにし、粘度が高い(硬い)程ペグが止まりやすくなる」
と言われています。
間違った調整材を選んでしまうと、望む効果が得られない場合があるということです。そのため必ず商品を選ぶ前にはこの「粘度」がどのくらいの商品か確認することをおすすめします。
※なおこのような調整材はあくまでつけ方、つける量、及びペグの元々のフィッティング加工状態でも大きく左右されます。その点はご了承いただきますようお願いいたします。
ペグ商品の比較表
各メーカーのペグ調整材について、それぞれの粘度の比較表をのせてみました。ペグ調整材を選ぶ際にぜひご活用いただければと思います。
固形の調整剤

液状の調整剤

ペグメンテナンス商品紹介
それぞれの商品のポイントを押さえつつ紹介していきます!
1. HILL / ペグコンポジション
イギリスにて弦楽器ブランドとして有名なW. E. Hill & Sonsのペグ調整材。リップクリームのようにペグに塗ることが可能。粘度は軟らかめであり、ペグが固い方におすすめの商品です。
2. Lapella / Favourite Peg Compound ペグ調整剤
ドイツにて弦楽器製品を手掛けるLapellaより販売されているペグ調整材。クロスが付属しており、見た目も高級感があります。
3. Hidersine / HiderPaste ペグ調整剤
イギリスのロンドンでF Hider氏(MPS)によって設立されたHidersine社のペグ調整材。ペーストのブロックを3~4回程度、軽くこすり付けるようにして均等に塗るように使用します。
4. Conrad Gotz / Peg Soap ペグ調整剤
ドイツのクラシックオーケストラの楽器製造にて長い伝統を有しているConrad Gotzのペグ調整材。他の商品に比べて粘度が高く、ペグが緩みやすい方におすすめの商品です。
5. GEWA / Peg Magic 弦楽器用ペグ潤滑剤
ドイツの弦楽器メーカーとして有名なGEWAのペグ調整材。液体タイプでペグの滑りをよくしたいときにおすすめです。
6. Contemporary Music Product / Peg Drops 弦楽器用ペグ調整剤
液体タイプのペグ調整材で少しずつ伸ばして使います。ペグが緩みやすい方におすすめの商品です。
いかがでしたでしょうか。各メーカーさまざまペグ調整材を販売していますが、正直この手の商品はレビューや情報が比較的少ないかと思います。このブログを参考にしていただければ幸いです。