皆さんはフィッシュマンズというバンドを知っていますか?
1987年に結成されたロックバンドでありながら、各種ストリーミングサイトなどを通して話題を集め、最近では特に海外の音楽リスナーからの強い支持を集めています。ボーカルの佐藤伸治が亡くなってからは新譜の発表はありませんが、茂木欣一(現在は東京スカパラダイスオーケストラに所属)を中心に、UA、七尾旅人、ハナレグミ、原田郁子らをボーカルに迎えてたびたびライブを行っています。
私の個人的な話にはなってしまいますが、今年の夏に行われる、とあるフェスのチケットを手に入れまして、念願のフィッシュマンズの生ライブを見ることができます。筆者はフィッシュマンズが大好きなので、その日に向けて非常に興奮した毎日を過ごしています!そこで今回はフィッシュマンズの名曲たちを紹介しつつ、最後に【もしフィッシュマンズのギターをコピーするならこんなエフェクターを使いたい】といった妄想の話をしてみようと思います。最後までお付き合いいただけると幸いです!
まずは代表曲でもある『ナイトクルージング』を紹介します
レゲエやダブを感じさせるスローテンポなリズム、浮遊感のあるリフ、ボーカル佐藤伸治の圧倒的な表現力、フィッシュマンズの魅力が詰まったような楽曲となっています。なんだか憂鬱だな、きついな、という気分の時にそっと寄り添ってくれるような曲だと私は思っています。【誰のせいでもなくて】とボソッと歌い始める佐藤伸治に何度も元気をもらってきました。私がフィッシュマンズを好きになるきっかけになった曲でもあります。これからも大切に聴いていこうと思います。
フィッシュマンズのデビューシングル『ひこうき』
ポップで陽気な楽曲を演奏していた、初期のフィッシュマンズを象徴するような1曲です。ですが、そんな明るい雰囲気の曲調の中でも、佐藤伸治の持っている独自の世界観が強く表されている楽曲でもあると思います。【僕と君】という二人だけの世界を描き、祈るように歌う佐藤伸治のスタイルのようなものが、初期の時点から少しずつ形作られていることがわかります。佐藤伸治没前の最後のライブである、『男達の別れ』でも演奏されたのですが、その際に佐藤が長尺のギターソロを披露しました。私はそのギタープレイが大好きで、何かきついことがあった日などそのプレイを聴いて明日への活力としています。
最後に紹介するのは『ゆらめき in the Air』
この曲は『ひこうき』とは打って変わって、フィッシュマンズが最後に発表した楽曲となります。こちらは10分を超える大曲で、ある種彼らの完成系とも言えるような楽曲になっていると思います。シンプルなサウンドとメロディが繰り返される中、フィッシュマンズのテーマでもある【僕と君】という二人だけの壮大な世界が表現されています。【君が今日も消えてなけりゃいいな】と歌う佐藤伸治にとって、現実に対しての執着などはなく、二人だけの世界があればそれだけでよかったのだろうなと私は解釈しています。彼のそんな世界観が如実に楽曲の雰囲気にも表れているという点も、私がフィッシュマンズを好んでいる理由の一つです。佐藤伸治がこの世から消えてしまった中、残されたメンバーたちが奏でる音楽がどのようなものになるのか、フェス当日を非常に楽しみにしている今日この頃です!!
では最後に、フィシュマンズのギターをコピーするなら使ってみたいエフェクターを2点紹介してみようと思います。
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / Flashback 2 Delay ディレイ・ペダル
まずはTC ELECTRONICのFlashback 2 です!
こちらはミニサイズながら7種類ものプリセットを搭載した高性能なディレイペダルとなっています。また、感圧型エクスプレッション・コントロールのMASH技術を導入し、今までのディレイ効果にとらわれない自由な音作り、空間表現が可能です。たとえエフェクターに詳しくないギタリストであっても直観的にフィッシュマンズのサウンドを追い求めることのできるペダルになっていると思います。TonePrintという機能が搭載されており、一流アーティストのトーンを直接移植することができるのも非常に魅力的!ブルーの外観もどこかバンドの雰囲気を彷彿とさせる気がします。
STRYMON ( ストライモン ) / blueSky V2
次に紹介するのは、リバーブペダルの名機STRYMON / blueSky V2です!
こちらに関してはどんなバンド、どんな曲に対しても使いたくなるようなリバーブですね。リアリティを追究したビンテージサウンドから、非現実的なまでに幻想的なサウンドまで幅広く対応することのできる、非常にハイクオリティなエフェクターです。SHIMMERノブが搭載されており、どのモードにも好きなだけシマー効果を追加することができるのも魅力的です!浮遊感があり、神秘的なフィッシュマンズのサウンドを再現するうえで非常に役立つ機能となっているのではないでしょうか。こちらもブルーの外観が素敵ですね。これ一台あればリバーブには困らない!ともいえるような名機だと思いますので、ぜひチェックしてみてください!
エフェクターもフィッシュマンズも、興味のある方はぜひ探求してみてください。どんどん好きになること間違いなしだと思います!