今回はCLASSIC PRO / CP12Eを入手したのでレビューしたいと思います!
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CP12E PAスピーカー
なぜCP12Eを選んだか
PA用のスピーカーって小さい物だと4インチ程度、大きい物だと18インチのサイズがあり、筐体の材質やツイーターの形状なども違い特性も多種多様となっています。
また、パッシブやパワードの違いや床置きのモニター用として筐体に傾斜がついているタイプもあります。その中でなぜCP12Eを選んだか説明します。
なぜ12インチ?
ウーハーユニットのサイズですが12インチを選んだ理由として、どんなキャパシティの場所でも使えて汎用性が高いことが理由に挙げられます。許容入力が280Wあるので小会場だったらメインスピーカーになり、中規模以上の会場だったらモニターとして使うのもありですね。重量が12.5kgと軽いので運搬も楽で搬入や撤収も苦になりません。
なぜパッシブタイプ?
使用用途や使用場所が定まっている場合、電源を使うパワードタイプのスピーカーを選んだ方が、別途パワーアンプやスピーカーケーブルを用意しなくて済むのでよい面もあります。私の場合は使用する場所が定まっていないのでパッシブタイプを選びました。
圧倒的コストパフォーマンス!
CP12Eを選んだ一番の理由といっても過言ではないかもしれません……
しかし気になるのは安価な故に音質や耐久性はどうなのか。このあたりを徹底検証してみます。
検証1 開封~動作チェック
ステレオで使用したいので、2台購入してすぐさま動作チェックを行いました。
こちら開封直後の写真です。

接続方法はシンプルに、ミキサー → パワーアンプ → CP12E で音源とマイクでチェック。
音のバランスとしてはフラットな印象。ツイーターがホーンタイプではないので高音は伸びないかなと思っていましたが、そんな事はなくイコライザーをいじらずとも欲しい音が出ています。ウーハーも低音が出過ぎないで乾いた感じがして個人的に好み。スピーチやアコースティック系のPAでかなり力を発揮するのではないかと思う。
また、ミキサーのプリアンプの音やパワーアンプの特性が変に加工されずそのまま出ている感じなので、チューニング次第ではかなりいい音を作れそうです。
検証2 現場デビュー
検証というか本番です。現場デビューというか現場レビューします。
今回お世話になったのは千葉県にある古着屋、LOS MAVERICKSさんの5周年イベント。
詳細はこちらのブログをチェックしてみてください。
⇒ 千葉県にある古着屋LOS MAVERICKS 5周年イベントに行ってきました!~JBL PAスピーカーPRX900シリーズ機材協力~

まずセッティングですが、メインのスピーカーにJBL PRX912を設置しその隣にサブとしてCP12Eを左右対称に置く形にしました。
JBL PRX912はCP12Eと同じ12インチのスピーカーですが、パワードタイプでアンプ出力がピークで2000W、RMSで1000Wもあり音圧もさることながら音質もJBL特有の高級サウンドが味わえます。
PRX912のみでいいのでは?と思うかもしれないですが、今回はドラム、ベース、ギター、ボーカルが入るバンドで各楽器をマイクとラインで集音しミキシングして出力します。

一つのスピーカーで音圧のあるバンドサウンドを全て出そうとすると、音域の被りが生じる箇所や生音が干渉してきて聴きにくいことがあります。
これはスピーカーの問題というわけではなく会場の大きさや壁の材質、使用する楽器とのバランスが関係してきます。
聴こえにくい音があるとレベルやイコライザーを上げがちになって全体のバランスが崩れ、最悪の場合スピーカーをとばすなんてことも考えられます。
ここで登場するのがCP12E。楽器の音に埋もれがちなボーカルの音のみをこのスピーカーから出力させて分散させることで、レベルを上げずともハッキリとした声を届けるといった作戦です。
スピーカーの高さもより耳に近い位置にしてPRX912よりも角度を内側にすることで、立体的な音像になりました。
また、CP12EがあることでPRX912の音圧も損なわず全体をまとめられたと思います。
今回は作戦が功を奏したと言えます。
まとめ
実際に現場で使ってみてボーカル以外でもBGMやDJの音も出していたのですが、かなり鳴ります。ドラムが入ったりするバンドサウンドだと音圧を出すには難しい点があるかもしれませんが、サブウーハーとの組み合わせや複数台スピーカーを使う事で幅広いサウンドメイクが行えると思います。
耐久性もまだ1回しか使用はしていないですが、許容入力の範囲内で使用するぶんには全く問題ありません。また、ドライバーやウーハーといった保守パーツもあるため、万が一壊れてしまったとしても自分で簡単に直せる点も良い。フロアモニター型のCP12MEもあるのでセットで揃えておきたくなりました。
コストパフォーマンスが高いのは間違いなく。これからPA機器を揃えようと思っている方や12インチのパッシブスピーカー選びで悩んでいる方、おススメです!