こんにちは。
最近、MARSHALLよりブランド60周年を記念してエフェクター4機種が復刻発売されて話題になっていますね。
その波に押され私はShredmasterを購入したので今回のブログでお話したいと思っていたのですが、先輩からジャイアン並の凄みを出されてぶん取られてしまい、途方に暮れる今日この頃です。
MARSHALL ( マーシャル ) / Shredmaster
ですが先輩はそのぶん取ったShredmasterでとても刺激的で面白く、勉強になり、たくさんの人々の共感が得られるようなブログを作成するとのことなので乞うご期待です。
さて
突然ですが、下の2枚の写真をご覧ください。


FENDERのStratocasterですがブリッジにご注目!!
どちらも名前はシンクロナイズドトレモロブリッジ
しかし名前は同じでも支持パーツの点数やメッキ、素材の違いや厚みの違いなど様々。その中でも今回は弦が載る超重要パーツのサドルについてお話していきます。
さて、このサドルというパーツですが、ピックアップやトーン回路についているコンデンサなどと比べるとちょっと地味な印象です。しかし、じつは結構な数の種類があり、形や素材によってギターの音にも大きな変化が出ます。
例えば素材はスチール(鉄)、ブラス(真鍮)、ステンレス、アルミ、亜鉛、チタンetc.
製造方法はプレス、ダイキャスト、削り出し、メタル・インジェクション、ロストワックスetc.
他にもメッキで音に違いが出ると言いますしぃぃぃ、いっぱいありすぎ!!
今回は、サウンドハウスで取り扱っている商品を例にいくつか紹介していきます。
安心と信頼のGOTOHのプレスタイプのサドル、素材はスチールです。
このプレスタイプのサドルは主にビンテージモデルを意識したStratocasterタイプによく搭載されている印象ですね。
音質としては低音域から高音域までのバランス、そして鳴りが良く、明るく軽めの音色が特徴です。
音の伸びに関しては、鳴りが良い分、他のサドルよりも劣っている傾向にあります。
コード弾きやカッティングメインで演奏される方にオススメのサドルですね。
こちらもGOTOHのサドルでブロックタイプのスチール素材にクロームメッキとなっております。
先ほどのプレスタイプと素材は同じですが、形とメッキが違うということは重さも変わり音にも違いが出てくるってわけですね。
音質としてプレスタイプと比べると、低音域が締まって高音域が強く伸びもよい傾向にあります。
その分、鳴りに関してはプレスタイプに劣ります。
プレスタイプと比べると全体的にパワフルで扱いやすいので、現在のエレキギターではこのタイプのサドルの方が多く採用されている印象ですね。
またまたGOTOHでブロックタイプ、クロームメッキなのですが、こちらは素材がブラスです。
ブラスとスチールの大きな違いというと硬度と比重です。
それが何?って感じなのですが、ブラスはスチールと比べて柔らかく重い素材となっています。
基本的には素材が硬いほど高音域が出て、重たいほど中音域がしっかり出る傾向にあります。そのため、同じブロックタイプのサドルなら、スチール製よりブラス製の方が中音域の強調された温かみのある音になります。
スチールより柔らかい素材なので音の伸びに関してはスチールに劣りますが、プレスタイプよりよくなります。
プレスタイプとスチール製ブロックタイプの良いとこ取りみたいな感じですね。
KTS ( ケーティーエス ) / PR-18 Block Style Saddles 10.8mm
今度はKTSのブリッジサドルということは、そうです、チタン製です。
チタンってお高いし、なんかイイ感じの雰囲気だけどよくわかんない?って方(昔の私)もいると思いますので先ほどの金属の硬度と比重で説明します。
チタンはスチールと比べ硬くて軽い素材ということは、高音域が出て中音域が出ない?キンキンの音?……ではないんですよ。
KTSのチタンは比較的柔らかい素材のものを使用し、熱処理による結晶組織の均一化などがなされていて、ブライト感の中にふくよかな中域のある明るく温かみのある音色が特徴です。
GRAPHTECH ( グラフテック ) / PQ-8000-F0
最後はGRAPHTECHのサドル。エレキギターのサドルとしてはちょっと珍しいタスク製(人工象牙)です。タスクといえばギターのナットやアコースティックギターのサドルに用いられる素材ですね。
音質としては高音域から低音域までバランスが良いのが特徴で、豊かな倍音成分が極上のトーンを……みたいなのこともよく聞きますね。
まぁ倍音成分的な事はギター関連の商品ではよく聞く売り文句みたいなものですので、どんな音色か気になる方はぜひサウンドハウスでお買い求めくださいw
今回は5つのシンクロナイズドトレモロのブリッジサドルを例にご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?
これを読んでくださった方が少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
他にも色々な素材や形のサドルがありますのでぜひ調べてみてください!
最後にサドルの交換の際の注意点なのですが、弦間ピッチをしっかり確認することが大切です。
エレキギターのブリッジの弦間ピッチは基本的に11.3mm、10.8mm、10.5mmのいずれかで設計されています。
そこで交換の際に元々のパーツと違うピッチのパーツを取り付けると隙間が空いたり取り付けが不可能だったりします。
交換の際はご自身のギターの弦間ピッチをしっかりと確認してくださいね。
大切なことなので二度言いました。(昔の私は間違えて購入したことがありますw)
ではまたサウンドハウス・スタッフブログでお会いしましょう!
さようなら。