私たちの日常生活で欠かすことのできない、家電製品。
いったい何の話かと思われるかもしれませんが、毎日流れているけど聞き流している方が多いであろう家電製品で使われているクラシック曲をいくつかご紹介します!
各家庭によって使用するメーカーなどは異なると思いますので、今回は私の家で実際に使用中のものからご紹介します(*^-^*)
まず1つ目は「給湯器」
この時期、寒くて温まらずにはいられないお風呂。入るまでは寒くて嫌ですが、体は温まり心もリフレッシュされますよね。さあお風呂に入る準備!まずは「お湯はり」のボタンを押して20分後…
『♪~ お風呂が沸きました』
この時流れる音楽がどんな曲だったか覚えていますか?こちらの動画をご覧ください。
私の家はNORITZ(ノーリツ)のガス給湯器を使っていますが、きっと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。この曲はテオドール・エスティン作曲の「人形の夢と目覚め」。A(子守唄)→B(人形の夢)→C(人形の踊り)の楽曲構成になっていて、お湯はり完了の際に流れているのは、B(人形の夢)の部分です。音がだんだん上がっていくにつれて気持ちも高まり、幸福感に包まれたような気持ちになりませんか?ピアノの発表会やコンクールで小学校の子供たちが演奏することもあります。とてもかわいらしく、この曲といえばお風呂!と思ってしまうほどです。同じ給湯器を使っている方は、お風呂が沸いたとき、今後ぜひこの曲に耳を傾けてみてください!(^^)!
続いて2つ目は「洗濯機」
同じ洗濯機を使っている友人やYouTuberが数人いたので人気商品なのかもしれませんが、HITACHIのBEAT WASHを使っています!
洗濯完了の音楽としてしか聴いていなかったので、実は私も最近気がついたのですが、この洗濯機に使われているのは、モーツァルト作曲の「ピアノソナタ 第11番イ長調K.331第1楽章」。ソナタを簡単に説明すると、第1楽章から、第3楽章または第4楽章までの構成で作られている曲のことです。中でも第3楽章はなんと、知らない人はいないであろう「トルコ行進曲」!
さらに面白いことに第1楽章は変奏曲で、この洗濯機で使われているのは第1楽章の第1変奏です。実際に家電で流れているのはアップテンポでリズム感のある音楽になっていますが、実際速度は遅く穏やかな曲なので、聞いてみると印象が全く違うかもしれません。ぜひこの機会に聞いてみてください!
最後に3つ目は「電気ポット」
冬になると温かい飲み物が飲みたくなりませんか?そんな時に役立つのが電気ポット!
お仕事をされている方は、休憩時間に会社でコーヒーを飲んだりする際に使われると思いますが、私はZOJIRUSHIのCV-GAを使っています。
お湯が沸いたときに流れるのはこの音楽♪昔ピアノを習っていた人だと弾いたことある人も多いのではないでしょうか。バッハ作曲の「メヌエット ト長調」。実は、本当の作曲者はクリスティアン・ペツォールトだったことが判明していますが、バッハにとって2度目の奥さん、16歳歳下のアンナ・マグダレーナのためにかかれた「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」のうちの1曲にあたります。子供たちへの音楽教育を目的に書かれたと言われるだけあって、メヌエット以外にもアリアなどの声楽曲やポロネーズなど様々な曲が含まれています。
メヌエットとは3拍子の穏やかな性格をもった舞曲のこと。3拍子の曲といえばワルツもありますよね!しかし、メヌエットは宮廷で開かれる舞踏会で踊るための曲であるため、ワルツに比べテンポは落ち着いていて、優雅な雰囲気を感じられます。ショパン作曲の有名な「子犬のワルツ」と聴き比べをしてみると面白いかもしれません♪
さて、ここまで3つの曲をご紹介しました!
日々色々なところで流れている音楽ですが、家電に使われる音楽は特別意識して聞くことはないと思います。今回は3つしか紹介できませんでしたが、他にも沢山あります。今日家に帰ったらどんな音楽だったかぜひ確かめて見てください!