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2023年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲 どんな曲か想像してみた!!

2023-01-30

テーマ:管楽器

昨年の吹奏楽コンクールはコロナの影響を受けながらも、沢山の名演が生まれましたね。今回は、早くも来年度課題曲の一部音源が公開されていたので、超個人的な感想も交えて紹介させていただきます。

■ 課題曲Ⅰ
行進曲 「煌めきの朝」(第32回朝日作曲賞受賞作品)
作曲 牧野 圭吾

作曲者はどんな人??

作曲者の牧野さんは、第32回朝日作曲賞を最年少で受賞し、その年齢なんと17歳(受賞当時)。北海道札幌月寒高校3年生の吹奏楽部員でチューバ吹きの部長だそうです。第30回TIAA全日本作曲家コンクールで奨励賞、令和5年全国高等学校総合体育大会総合開会式ファンファーレで優秀賞を受賞するなど、早くも才能を発揮しています。

どんな曲か想像してみた

曲名の「煌めきの朝」は、通学路にある公園の池のきらめきと、ひと夏にかける吹奏楽部員の姿を照らし合わせたとのこと。吹奏楽定番曲「宝島」を初めて耳にした時の高揚感など、吹奏楽部員は誰もが経験した思い出をマーチで表現しています。この曲を後輩たちがコンクールで熱演するなんて、いろいろとエモすぎますね。 冒頭1分を聴いてみるとまず印象的なのが2拍目から入るメロディーです。マーチなのにウンッターンタッタッタというように、最初に1拍ためてから始まるのはなかなか特徴的です。ファンファーレのあとに続く美しい旋律もまさに煌めきを感じさせてくれますね。

■ 課題曲Ⅱ
ポロネーズとアリア ~吹奏楽のために~
作曲 宮下 秀樹

作曲者はどんな人??

今も人気の高い2021年度課題曲「エール・マーチ」を作曲した宮下さんの作品。宮下さんは新潟市立鳥屋野中学校の吹奏楽部顧問で、2021年度吹奏楽コンクールでは「エール・マーチ」を指揮し、初の西関東大会に出場しています。

どんな曲か想像してみた

曲名のポロネーズとはフランス語で「ポーランド風」という意味です。特徴としてはポーランドの民族舞踊のリズムを元にした4分の3拍子です。

また、ダンスは3拍目の最後に挨拶をして終わるため、リズムも3拍目の最後が休符になっています。この特徴的なリズムをどのように活かしてくるのか、楽しみです。また曲名のアリアとは、オペラでオーケストラをバックに独唱する曲を指すそうで、叙情的な雰囲気の曲名によく使われる言葉です。
冒頭1分を聴くと、やはりポロネーズのリズムをどう表現するかが肝になりそうですね。学校によって吹き方も変化しそうですし、慣れないリズムの取り方でなかなか難しそうですが個人的には一番吹いてみたいと感じました。

■ 課題曲Ⅲ
レトロ (2023年度全日本吹奏楽連盟委嘱作品)
作曲 天野 正道

作曲者はどんな人??

「シネマ・シメリック」や「天雷无妄」、『「GR」より シンフォニック・セレクション』などコンクールを聴きに行くと必ず耳にする名曲を作曲した天野正道さん。特に、僕自身は柏出身なので、市立柏高校のシネマ・シメリックを聴いたときはかっこよすぎて衝撃を受けたことを覚えています(めっちゃ昔ですが)。アニメ「エヴァンゲリオン」や「進撃の巨人」などの編曲、ゲーム音楽の作曲など幅広く活躍されており、力強く美しいメロディーが特徴です。

ちなみに2023年3、4月に天野正道さんが指揮するコンサート『「エヴァンゲリオン」ウインドシンフォニー』が開催されるそうですので気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

SOUND NAVI イベント情報

どんな曲か想像してみた

レトロという言葉は、例えば昔ながらの駄菓子屋や箱型テレビなんかを見たときに思い浮かぶ言葉です。最近は「平成レトロ」なんて言われたりもしますが、いわゆる古き良き物に対してよく使われる言葉ではないかと思います。
冒頭1分を聴くと、今回の課題曲の中ではだいぶキャラの濃い曲だなと感じました。良い意味で吹コンっぽくない曲です。何楽章かに分かれているっぽいので、2楽章からは雰囲気がガラっと変わりそう。続きが気になりますね。

■ 課題曲Ⅳ
マーチ 「ペガサスの夢」
作曲 水口 透

作曲者はどんな人??

北海道出身のトランペット奏者で、演奏活動のほか編曲者としても活躍されています。
水口さんの名前を聞くと僕自身は、幻想的組曲「わらべうた」や金管七重奏と打楽器のための「ずいずいずっころばし」などが思い浮かびます。他にもドビュッシー作曲「おもちゃ箱」やバード作曲「ファンタジア」などのアンサンブル編曲も多数おこなっており、演奏したことのある方も多いのではないでしょうか。

どんな曲か想像してみた

ペガサスは翼の生えた神話上の馬です(角が生えているとユニコーンらしいです)。この曲と関係があるかはまだわからないですが、夢占いの世界では、ペガサスのでてくる夢には自由や成功、願望などの意味があると言われています。はたしてこの曲となにか関係があるのかないのか……。冒頭1分を聴いた感じでは、課題曲Ⅰよりもゆっくりめで落ち着いた雰囲気。たまにメロディーの入り始めが裏拍になるところは、表拍で動く全体のリズムを崩しかねないので、なかなか難しそうです。こういった課題曲は、マーチらしさ重視かクラシカルさ重視か学校ごとに変わってくるので楽しみですね。

あれ? 課題曲Vは?

吹奏楽連盟創立70周年を記念して公募を開始した課題曲V。若手邦人作曲家の発掘を目的としており、これまで数々の名曲が誕生してきました。現在では昔と比べて邦人作曲の曲を演奏する学校が飛躍的に増え、目的は達成されたという意味で廃止になったそうです。もちろん課題曲Ⅰ~Ⅳまではこれからも公募が継続されます。

課題曲Ⅰ~Ⅳ 冒頭1分

ということで、以上が2023年度の課題曲に選ばれし4曲になります。
まだ冒頭1分しか公開されていないなか、勝手にどんな曲か妄想を膨らませてみましたが、実際に曲をフルで聴いたらまったく思っていた曲と違った!なんてことも十分ありえますのでお許しを...来月には課題曲コンサートも開催されるほかCD、DVDが1月末から順次発送予定だそうです。それまで皆さんも色々と想像してみてはいかがでしょう。

これから始まるコンクールの時期、練習に欠かせないアイテムは沢山ありますよね。 そんな吹奏楽部員の皆さん向けに、練習に役立つグッズを分かりやすくまとめたページをご用意していますので是非ご覧ください!!

吹奏楽マストバイアイテム

神澤 太一

吹奏楽部でトランペットを吹いていました。吹奏楽ももちろん好きですが少人数でのアンサンブルが大好きです。専門学校では管楽器のリペアを勉強しつつビッグバンドにも挑戦しましたが、いまだにジャズらしい音が出せず奮闘中。定期的にディズニーランドに通っていたせいか沼っており、月1で通う日々です。

 
 
 
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