
バイオリン演奏で弓に塗る欠かせないアイテム。それは「松脂」です。バイオリンセットに付属していた松脂、以前に購入した松脂を長く使い続ける方は多いのではないでしょうか。今回は新しい松脂をお探しの方におススメのバイオリンの松脂をご紹介いたします!
■松脂の役割について
そもそも松脂が必要な理由についてですが、じつは松脂を塗らずに弦を擦ろうとすると弓の毛が滑ってしまって音がでません。松脂を弓の毛に塗ることで弓の毛と弦との間に摩擦が生じ、音が出せるようになります。そのため松脂は弦楽器を演奏するうえで欠かせないアイテムとなっています。
■松脂がうまく塗れないという方へ
初心者の方から、「新品の松脂が弓の毛にうまく塗れない」という問い合わせが多くあります。下の写真のように新品の松脂は表面がつるつるになっており、弓の毛を擦ろうとしても、うまく擦れないというわけです。

※例PIRASTRO 松脂 Piranito 触るとわかりますが、表面がつるつるしています。
買った松脂が上手くつけられない方は、一度紙やすりやカッターなどで表面を軽く削って平らにするようにしてください。そうすることでかなり弓の毛に塗りやすくなります。度合いとしては下の写真のように表面が多少曇る程度で問題ないかと思います。

一度塗れるようになれば、あとはやすりを使わなくても弓の毛を擦るだけで松脂を塗ることができます。
以上が松脂の塗り方のご紹介となります。ここからはサウンドハウスでのおすすめ松脂をご紹介いたします!ぜひご覧ください!
■おすすめバイオリン松脂のご紹介!
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Hidersine ( ハイダージン ) / Hidersine 松脂3V
初心者から経験者まで幅広くご使用いただいている松脂ハイダージン。非常に扱いやすくコストパフォーマンスに優れている松脂です。弊社で一番人気です!
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PIRASTRO ( ピラストロ ) / 松脂 Piranito
一般的な円形型ではなく長方形型の松脂ピラニート。バイオリンだけでなくビオラやチェロにもご使用いただけるシンプルな松脂です。
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PIRASTRO ( ピラストロ ) / Pirastro 松脂 OLIV/Eva
PIRASTRO社が出している他の松脂に比べて比較的柔らかめの松脂オリーブ。粉塵を抑えたい方や弓の吸いつきを重視したい方におすすめです。
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Pierre Guillaume ( ピエールギヨーム ) / 松脂 Guillaume
ベルギーの弓製作家として有名な名匠ピエール・ギヨーム氏の名前がついた松脂ギヨーム。弦への食いつきがよくバランスの取れた松脂です。筆者が愛用している松脂です!
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Liebenzeller ( リーベンツェラー ) / 松脂 GOLD I バイオリン
ドイツの弦楽器工房リーベンツェラーの松脂GOLD 1。金を配合した松脂で均一でバランスの取れた音色が期待できます。
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Larsen Strings ( ラーセン ) / LARSEN 松脂 バイオリン用
デンマークの弦メーカーLarsen Stringsの松脂。不要なノイズを最小限に抑えながら、弦への食い込みを最適化するため開発された松脂です。
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DADDARIO ( ダダリオ ) / VR200 Natural Rosin Light
アメリカの弦メーカーダダリオが手掛ける松脂VR200。ライトとダークの2種類がありライトが柔らかめ、ダークが硬めの松脂となっています。
いかがでしたでしょうか。サウンドハウスでは他にもさまざまな松脂を取り扱っています。松脂はすぐになくなるものではありませんが、松脂を変えるだけで弓や弦の吸いつきがよくなったり、塗りやすくなったりと弦楽器の演奏環境がグンと変わると思います。ぜひこの機会にさまざまな松脂をご検討いただけると幸いです。