AC駆動の機器においては「AC電源ケーブル」が必須であり、機器のケーブルを接続する部分、いわゆる挿し込み口を「インレット」と呼びます。
↓実際のAC電源インレット
弊社取り扱い機器の中で、AC電源インレットのコネクタ形状が少し違うものがあります。
そういったものは、どういう規格なのでしょうか。
それが分かれば、万が一AC電源ケーブルを紛失しても、それと同じ規格の電源ケーブルを入手すればOKなのです。
うっかり電源ケーブルを無くしてしまっても、コネクタの規格が分かれば心配要りません。
一般的な音響機器で使用される電源は、AC(交流)、またはDC(直流)に分類されます。
DC(直流)は、AC/DCアダプタで動作するものです。
ギターのエフェクター類や、小型ミキサー、ワイヤレスマイクのレシーバーなど、コンパクトサイズの機器の多くは電源ユニットを内蔵しないため、アダプタによって(AC→DC変換を行い)電源供給しています。
AC/DCアダプタについては、下記のブログでご紹介しています。
さて、本題に戻りましょう。
AC電源インレットとケーブルのコネクタには規格があり、IEC(国際電気標準会議)にて国際的な標準が定められています。
特にAC電源におけるプラグ、コネクタなどについては、「IEC60320」にて規定されています。
国内のJIS規格もIEC規格に準じて対応する国内標準を定めています。
少し面倒な話をしましたが、一般的な音響機器で良く取り扱うのは、じつは「3つ」の形状しかありません。
見た目、形で覚えていただければと思います。
少し分かりやすく表へまとめてみました。
上記表の大事なポイントですが、
- インレット(オス)側が、機器の差し込み口の規格。
- アウトレット(メス)側が、電源ケーブル側の規格。
対応する電源ケーブルを探す場合は、C7/C13/C19いずれかの電源ケーブルで探すとOKです。
実際に機器の背面インレット部分も確認してみましょう。
■ C7電源ケーブル/C8電源インレット対応
JBL ( ジェービーエル ) / 1 Series 104-BT デスクトップモニタースピーカー 3年保証
■ C19電源ケーブル/C20電源インレット対応
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / UPS2000PSII 無停電電源装置
■ C19電源ケーブル/C20電源インレット対応
CROWN(AMCRON) ( クラウン(アムクロン) ) / XTi 6002 ステレオ・パワーアンプ
電源ケーブルを選ぶポイントとして、コネクタの形状の他に、気を付けるポイントがありますので、そちらを少し説明して締めくくりたいと思います。
先ほどの表の中にもありましたが、定格電流というものが、電源ケーブルにはそれぞれ定められています。
要はどのくらいの電流が流れてもケーブルの性能が保持できるかという、簡単にいうと限界値のようなものです。
選ぶ際は、元の電源ケーブルの定格電流値、不明な場合は機器の消費電力/電流を目安に選ばれると良いかと思います。
弊社でもいくつか電源ケーブルを取り扱っていますので、最後にそちらをご紹介しておきます。
■ C7規格の電源ケーブル
定格電流7A
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PWC-M2
■ C13規格の電源ケーブル
定格電流7A
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PWC2-18
定格電流15A
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PWC315 1.8m
さらに詳しく知りたい方はIEC60320の規格を調べてみたりされると、より一層理解が深まるかと思います。