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祝「緊急事態宣言」解除。自宅で音楽を楽しむ 【リモートセッション】の裏側、お見せします。Part 1

2020-06-30

テーマ:イベント・ライブ情報

みなさんは「リモートセッション」というものをご存知でしょうか?新型コロナウィルスによる緊急事態宣言を受け、音楽家が取り組み始めた離れながらにして共に音楽を楽しむセッションです。星野源さんの「うちで踊ろう」にたくさんの人がコラボレーションをしたことでネット上でも話題になりました。あれもリモートセッションのひとつです。他にもリモートセッションはYouTubeなどで数多く公開されているのですが、その方法にはいろいろなものがあるようです。YAMAHAは以前より「NETDUETTO」というオンライン合奏のサービスアプリを提供し、この6月より「SYNCROOM」というサービスへバージョンアップするとのことです。現在、ZOOMやSkypeなどオンライン・ミーティングのできるサービスはあれど、異なる通信環境下では同時に演奏するというのはタイムラグも含めなかなか厳しいものがあります。特に複数のメンバーで同時演奏はどうやって行っているのか?今回、実際に自分のバンド仲間とチャレンジしてみたので、その過程を紹介していきたいと思います。

題して「おうちでジェネシスやってみた!」

登場人物
中島・・・ボーカル、コーラス
松田・・・ギター
須藤・・・ベース、その後リズム、キーボードなど、ミキシング
源中・・・ドラム

「ことの始まり」

私(中島)の参加する「復刻創世記」というバンドは都内で活動するジェネシスのコピーバンドです。トリビュート・バンドと言われるジャンルに属し、言わなきゃわからないこだわりに無駄な労力を費やすバンドです。そんなバンド活動も新型コロナウィルスによる影響で活動がままならなくなりました。一緒に音を出したくても、ライヴハウス、スタジオ共、自粛休業状態につき場所すらない。そんなところに6月に予定されていたジェネシスのファンが集まるイベントもキャンセルとなりました。本来はここで演奏することになっていました。
そんな時こそ!!!! まずはヤケ飲みの「オンライン飲み会」です!!

メンバーの一人は福島県へと転勤になったのでオンラインとはいえ、全員が顔を合わすのも久しぶり。「活動できるようになったら、どの曲やろうか?」と話は盛り上がりました。それでも「は~、いつになったらこの状況は収まるのかね~」な時に、須藤さんが参加するGOMES THE HITMANが公開したリモートセッションの話題に。メンバー全員が自宅で演奏している!なんか楽しそう!ドラムの人、ダンボール叩いている!?

GOMES THE HITMAN / Carolina(2020リモートセッションver.)

「復刻創世記でもセッションやるならお手伝いしますよ」と言われ、どうやっていいのかわからない中「なんか面白そう」と見切り発車で「やろう!やろう!」とスタートすることに。曲は言い出しっぺの中島が挙げた候補曲の中からジェネシスの「Throwing It All Away」にあっさり決定。この曲は1986年に大ヒットしたアルバム『インヴィジブル・タッチ(Invisible Touch)』からのシングルカット曲です。

Genesis / Throwing It All Away (1986)

歌詞の内容が今回の状況に何となく合っているのも選曲の大きな理由です。

愛しているとどうしても伝えたいんだ
君を大切に思っていることも
その気持ちは2人同じではないけれど
君に嘘をつきながらここにいたくない
わかって欲しい 君と離れたくないことを

僕たちは一緒には生きられない
離れて生きることもできない
それは初めからわかっている
君を見つめるたびに 未来を見てしまう
わかって欲しいんだ 君と離れたくないことを

さらに歌詞を知りたい人は「Genesis Throwing It All Away 和訳」とかで検索してみてください。この曲を選んだもう一つの理由は演奏者全員が合わせやすいであろう4拍子ということ。

「録音スタート」

現在、バンドメンバーはキーボードが抜けた状態で、4人しかいません。まずは何をガイドに演奏を進めていこうかという話とほぼ同時に須藤さんから「本家の演奏にクリック音を入れたものに各自が録音していくのはどうでしょう」と原曲にクリック音(メトロノームのようなカウント音)が付いた音源が送られてきました。このクリック音源をガイドに各パートを録音し、最終的に音をミックスさせようという流れに。なので、このガイド音源は最後に消されることとなります。理論上はうまく合うはず。
並行して行ったのが映像記録です。編集に一手間必要になりますが、スマホと録音機さえあれば、素材は誰でも録音・録画ができることになります。これもあくまで理屈上。以下はそれぞれが行なった作業の記録です。

●ギター・パート

「Throwing It All Away」ジェネシスのコアなファンにとっては、どうでもいい曲? なので、自分もこの依頼が来たときに「まぁ、適当に…」って感じでした。(いやいや、そんなこと無いです。とってもイイ曲だし、がんばりました。(^ ^;))
Guitarは「HOHNERのヘッドレス」で録音しました。場所をとらないし、スタンド無くても手軽に立てかけられるので、何かと重宝する長い付き合いの機材のひとつです。エフェクターは、定番のLine6のPODでなんとなく音を似せようと。(ちょっと歪みが強すぎたかな?) PCソフトウェアは、かなり昔何かのおまけで付いていた SONAR LE をいまだに使っています。大したことやるわけではないので、大体これでことは足ります。いつもだと曲のコピーはライヴ・ヴァージョンで行うのですが、ライヴの映像を観たら「半音違うじゃん」ということと、送られてきた音がスタジオ音源だったので、今回はスタジオ音源をベースにコピーしました。この曲の特徴はピックを使わず指弾きですね。みんなの音を合わせてみて、最終的にどんなジェネシスに仕上がるのか楽しみです。
《録画》映像撮りではHOHNER ではなく、Squierのストラト(写真左)を使っていますが、単に見た目はこっちの方がいいかな?というだけです。

●ボーカル・パート

年老いた親と同居している中島はいつでも自宅で歌が歌える環境ではなく、親が「お年寄り体操倶楽部」に出かけた隙を狙って録音をしました。勝負は日曜日の午後!使ったものはSHUREのマイク(SM58)→オーディオ・インターフェイス→PC(Mac)。モニタリングはPC→ヘッドホン(SONY MDR-CD900ST)で。自分の歌ったカラオケをミキシングし、聴きながら、さらにコーラス・パートも重ねていきました。ソフトはMix Pad(無料体験版)を使用。できあがりを確認後、使用トラックをそれぞれ分割してWavファイルにて保存。トラックは全部で4つ、全てはノー・エフェクトで音をミックスする須藤さんに託しました。作業は簡単だけど、ガイドのカラオケにうまく乗れなかったり、音がフラットしちゃったり、歌詞間違えちゃったりを繰り返し、仕上がりの過程で何十回も録り直しました。本音を言うともっと録り直したい気持ちがあります。この曲はライヴだと観客とのコール&レスポンスがあります。そんな再現まで出来るのか????
《録画》家電量販店で売られていた三脚付き自撮り棒を購入。自分の作った音源に自分の歌を入れたものを聴きながら当て振りを撮影。自分の歌った曲に合わせて歌う振りというのは中々、異次元の体験でした。とにかく口元が合うことだけに集中。気分は口パクの昭和歌手。だけど実はこれまた何度も撮り直しています。撮影はスマホで行なっています。部屋に自然光が入るようにカーテン全開で撮影していたら隣の家の人と目が合い笑われました。

SHURE ( シュアー ) / SM58

SONY ( ソニー ) / MDR-CD900ST

 

●ベース、打ち込み、キーボード・パート

中島さんがGOMES THE HITMANのリモートセッションを見てくれたことがきっかけでこの話が始まったのですが、GOMES THE HITMANは曲もオリジナルだし、ボーカル・ギターの弾き語りに各自のパートを足していく形でした。トリビュートバンドは本家の音を差し替えていくのが面白いかな!?と思ったので、どんなものか、試しにみんなにガイドとなる音を送ってみました。
私はオリジナルを聴きながら(一応テンポを割り出して、クリックも作って)、曲がジェネシスにしては超簡単(といっても変なキーだけど。)なので、ざっくり1番の終わりまでコピーして、その場にあったFender Jazz Bassで録音しました。いつもは最後まで全フレーズコピーするのですが、そんなわけで、2番以降の演奏は適当です。(ジェネシス・ファンの皆様すみません!)
松田さんのギターが送られてきたあと、ちゃんとこの曲を聴いたら、キーボードも難しくなさそうだし、ドラムを差し引いた打ち込みもワンパターンな気がしたので、なんとなくそれっぽく入れてみました。ピアノはCASIO PX-120、シンセはKORG POLY-800で演奏しています。途中パートのシンセ、少し音が似ていて面白いですよね。微かに聞こえるカリンバみたいな音も入れてみました。録音はベースもキーボードもラインで録音、DAWはPro Toolsを使用しています。(ベースの録音には写真のDEMETERのBass Preampを使用しています。さっき知ったんですが、Lee Sklarが使っていることで有名なメーカーらしいですね。) 《録画》ベースは録音しているシーンをそのまま収録しました。他に登場するキーボードシーンは録音後に収録しています。

AVID ( アビッド ) / Pro Tools 永続ライセンス版


そんな3人の録音・録画が済んであとはドラムの源中くんのパートを待つだけ…。ところが、なかなか連絡が来ない。ようやく連絡が来たと思ったら「私抜きで進めていただいても構いません」という悲しいメール!!!!どうした!一体なにがあったのだ!このままこのプロジェクトは頓挫してしまうのか!

次回、感動の(嘘つけ!)フィナーレ!
リモートセッション完成!YouTube公開へ!」の巻


なかじまやすお

自由気ままに雑多なことを書きなぐっていきます。根底にあるのは「愛と音楽」。世の愛すべき事象にスポットを当て、音楽好きに共感してもらえる記事を執筆していきます。サウンドハウスでは、メディア編集担当として活躍。プライベートでは、週末となればドラムを叩き、ライブや映画、展覧会などを楽しむアクティブ派。

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