テンション上がるクリスマスソング!
ショッピングセンターを歩いていると聞こえてきたクリスマスソング…。
これまでクリスマスソングの特集をしていなかったので急遽、クリスマスソングを取り上げることを思いつきました。
クリスマスの楽曲には素敵な曲が揃っています。「ジングル・ベル」、「ホワイト・クリスマス」、「赤い花のトナカイ」、「レット・イット・スノー」、「ウインター・ワンダーランド」などなど、挙げたらきりがありません。
そしてこれらの曲はメロディー・ラインがキャッチーであり、一度聞いたら脳みそが覚えています。12月入った途端、色々な場所でクリスマスソングが流れ出し、おまけに何回もリピートされるので、タイトルは知らなくても耳馴染みのある曲は多いのではないでしょうか。
クリスマスは年末のビッグイベントで楽しい思い出も多いので(そうでない方もいるかも?)、その音を聞くだけでテンションも上がります。
クリスマスソングは人の心に入り込み、人それぞれのフィルターの中で拡大していく特別な存在なのかもしれません。
皆、大好き!クリスマスソング
Jポップにおけるクリスマスソングを見ると定番化した楽曲も多くあります。
なんといってもその代表は山下達郎さん(以下敬称略)の「クリスマス・イブ」、中間部のハッペルベルのカノンのコーラスが素敵です。ユーミンの「恋人がサンタクロース」はスキー場での定番曲。多くの方の記憶に貼り付いています。
デジタルシンセサイザーでクリスマスソングを制作
クリスマスソングを宅録で制作した方も多いと思います。
私は放送局に勤務していたので、ニュース枠の中でクリスマス特別コーナーを作ってもらい、コーナー用の曲を自ら制作し、画コンテを書き、カメラマン総動員で映像を撮影。1分50秒位のクリスマス用パッケージを作ってOAしました。他局にも同様の試みがあり、その良し悪しで局の力が分かってしまう部分もありました。それだけクリスマスは特別でした。もう20年以上前のことです。
演奏は私を含め、バンドのメンバーにお願いしました。
当時の機材としてシンセサイザーはヤマハDX7Ⅱでエレピの音色、ローランドD-50でイントロのベルの音(クリスマスソングではマストです!)とパッドやオルガンなどの音を出しました。そしてローランドのシーケンサーMC-500 を使い、ティアックの4トラックレコーダに録音。ドラムマシンはヤマハのRX11でした。ベースとギターはメンバーの手弾きです。歌はラジオ局所属のボーカリストに歌ってもらい、MAルームで録音。ソニーUマチックの3/4テープに完パケしました。制作部の音に詳しい仲間がエンジニアをしてくれました。音を探したのですが見つからなかったので詩だけでもご紹介します。
♪「AメジャーなワルツのParty」
響けHollyBell 今宵SilentNight
AメジャーなワルツのParty
ループを外した素敵な君に
Merry Merry Chrisutmas to you
街のノイズが澄んで聞こえる時
星屑のイルミネーション
もみの木に飾るのさ
響けHollyBell 今宵SilentNight
ベルベットな月明りの中で
スムースなワルツ シャドウが揺れる
Merry Merry Chrisutmas to Night
サビ先の歌。イントロ1回とサビ2回、Aメロを1回歌うと尺が1分50秒位になりました。
今ではワークステーションシンセサイザーがあるのであまり大事にならず、楽曲制作の環境は整っていると思います。
MIDIの存在とデジタル技術の進歩が音楽制作を簡便にしました。
それではロック、ポップスの分野での素敵なクリスマスソングをご紹介します。
■ 推薦アルバム:Meny Artist『A VERY SPWCIAL CHRISTMAS』(1987年)

1990年、スペシャルオリンピック支援のためにリリースされたクリスマスアルバム。
ポップアートの巨匠、キース・へリングのジャケットが採用され、話題になった。ジャケット同様、内容的にもポップで楽しいアルバムになっている。
参加しているアーティストはマドンナ、U2、ポインター・シスターズ、スティーヴィー・ニックス、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド、ブライアン・アダムス、ボン・ジョヴィ、ホイットニー・ヒューストンなど、錚々たる顔ぶれだ。
このキース・へリングのシリーズは人気が高く、ほかにも数多くリリースされている。
推薦曲:「サンタが街にやってくる」 ポインター・シスターズ
名曲「サンタが街にやってくる」の中で、このトラックはトップクラスに位置する程のできの良さだと思っている。
クリスマス定番のベルの音とアコースティックピアノが素敵なイントロを奏でる。ポインター・シスターズはサビの「♪~サンタクロース カミントゥ タウン」の件はメロディー・ラインをフェイクして歌っているのが印象深い。
ほぼ一発録音ではないかと思われるラウド感とスピード感、勢いがあり、聴き手側のテンションも上がってくる。
推薦曲:「メリー・クリスマス・ベイビー」 ブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンド
ブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドのライブを収録した貴重なトラック。
ロイ・ビタンによるアタックの強いアコースティックピアノのイントロにサックスとリズムアンサンブルが被ると一気にクリスマスの世界が広がる。
楽曲中間部ではサックス奏者のクレランス・クレモンズが「ジングル・ベル」を奏でる遊びもあり、クリスマスムードを盛り上げている。ライブならではの楽しい演奏が聴ける。
話題転じて、1979年にマディソン・スクエア・ガーデンで行われた、核の危険性を訴えるミュージシャン達のノー・ニュークス・コンサート。レコード化、CD化もされている。ドゥービー・ブラザーズやジャクソン・ブラウンなど多くのアーティストが参加。ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドもジャクソン・ブラウンと共演している楽曲「ステイ」が「メリー・クリスマス ベイビー」のアレンジそっくりというか、そのまま。興味のある方は是非、ご一聴を。笑えます。
今回取り上げたミュージシャン、アルバム、推薦曲
- アーティスト:ポインター・シスターズ、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド、ロイ・ビタン、クレランス・クレモンズなど
- アルバム:『A VERY SPWCIAL CHRISTMAS』
- 推薦曲:「サンタが街にやってくる」「メリー・クリスマス ベイビー」
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら