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Analog Lab V音色探訪①(ARP 2600、B-3、Buchla Easel、Clavinet、CMI)

2024-10-22

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

昨年購入してコラムも書いたARTURIA MIDI キーボード。

⇒ 『MIDIキーボード購入レポート』

私が購入したものはソールドアウトになっており、現行は下記のモデルのようです。(2024年10月現在)

ARTURIA ( アートリア ) / KeyLab Essential 88 MK3 White

ARTURIA ( アートリア ) / KeyLab Essential 88 MK3 White

こちらにもAnalog Lab Vという強い味方がバンドルされていますが、音色数が凄まじい。
私が所有しているAnalog Lab Vの音色数は5841!
…ありすぎて全然把握出来ません。

有名シンセをシュミレートした音色があるので、そこからDX7のエレピなどを使っていましたが、せっかくだしどんな音色があるのか知りたいし、せっかくなら使いこなしたい!使い倒したい!

という事で、隙間時間に全音色を数日かけて全音色チェックしました!!
すると面白い音色、有名な音色を発見したので、シェアします。


Analog Lab VはTYPESでベースやピアノなどの楽器別、INSTRUMENTSでシンセ別で音色を探す事が出来ます。

そして音色が何故こんなにも多いかというと音色を作っている人、「DESIGNER」がメーカーのArturia以外に沢山いて、中には日本人らしき名前も。
そのお陰でシンセのデフォルトらしき音色以外に沢山あり、作って下さっているお陰で面白い音色があり、有名楽曲らしき音色があったりします。
(「DESIGNER」で「Arturia」の音色がそのシンセのデフォルトのような音が出ます。)

Edit Presetでは2台の音色をレイヤーして、エフェクターを入れて、自分だけの音色を作る事も出来きます。掛け合わせれば無限に音色を作れます。

音色を追加する事も出来ます。(無料有料あり)

では、INSTRUMENTS別に見ていきます。

ARP 2600(519 presets)

こちらのシンセはスターウォーズのR2-D2の音色で有名ですが、探してみると作っている人がいました!
その名も「R2D3」!

あのピコピコ音が出て楽しいです。
他にもパッド音色に使えそうな「Analo Wurli」「Arp Classic」などもありました。
そして「Ymo Bass」という音色も。

あのテクノブームを作った3人組のベース音に私には聞こえます。
デザイナーの名前が日本人名というのが嬉しいですね。
そしてBrightnessを0.683くらいにあげてD4を8分音符で弾くと、スターダスト・レビュー「夢伝説」のイントロみたいになりました!

B-3(29 presets)

ロックに欠かせないB-3オルガン。
こちらは「Arturia」の音色はなくデザイナーによって作られた音色のみですが、バッキングに使えそうな「Jazz Organ」「Old 70's Soul」、ジャズオルガン奏者Jimmy smithのセッティングを作ったとしている「Clean Jazz」「Mr.Jimmy smith 」があり、広範囲に使えそうです。
そんな中「Church of Zeppelin」なる音色を発見!
Red Zeppelin「Your Time Is Gonna Come」のイントロ、「Thank You」のバッキングのような音色がありました。

Buchla Easel(255 presets)

1973年に発売されたポータブル・モジュラー・シンセサイザー。
私は馴染みのなかったシンセでしたが、どれも刺激的な音がします。
テクノポップのリードによさそうな「Vent Helice」、一音だけで良さげなアルペジエーターになる「Strange Stuff」などがありました。

Clavinet(75 presets)

D6が有名で沢山のアーティストに使われていますが、なかでも有名なのがStevie Wonderではないでしょうか?
探してみるとそれっぽいのを発見!
「Super Fonk」の注意書きには「Wonder Style with Phasing fx.」とあり、直訳すると「Phaserを入れたワンダースタイル」という事になるでしょうか?
他にも「The Duke」というのがありますが、これもPhaserが入っており、ちょっと違う感じ。
「迷信(Superstition)」に近いのは、「Default」「TrebleBoost」あたりではないでしょうか。
他にもワウが入った「Touch WahⅠ」など色んなエフェクトが入った音色がありました。

CMI(362 presets)

80年代の音楽を支えたとされるシンセで「風の谷のナウシカ」などに使用されたらしい名機。
ここにも掘り出し物が沢山ありました。
「82 Disco」がリップス「ファンキー・ダンス」のイントロに似ています。
「Cartoon UFO」「Phazy Pad」「Spectra Keys」など昔(40年くらい前)、教育テレビでよく耳にした効果音を聴く事が出来ます。
「Classic Saw Pad」も教育テレビ系ですが、テクノサウンドの定番音源のように感じます。
「Come On And Dance」は鍵盤一つ鳴らすだけで80年代のリズム隊が現れます。
「Just Beat it」はこのタイトル通り、キング・オブ・ポップのイントロの音色。
ソーソーミーミー ソーソー レー
と弾いてみて下さい♪
著作権が心配なくらい瓜二つです。

「YES」はなんの曲かは分かりませんが、80年代の音楽やテレビの効果音で耳馴染みのあるSE。今でも「アド街」なんかで流れていそうです。
他にも面白い効果音系やリズムパターンが沢山ありました。
今回、Analog Lab Vから5台のシンセ音色をみてきましたが、まだまだ沢山あります。
他はまた次の機会に…。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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みのる

高校時代にアコースティックギターを弾き始め、上京後DTMを始める。音楽歴は25年ほど。 (当時の機材は富士通FMV、MIDIキーボード、Roland SC-88Pro、4trカセットMTRなど) 現在は俳優活動の傍ら、舞台音楽の製作やシンガーソングライターとしてライブ活動などもしている。

ARTURIA / KeyLab Essential 88 MK3 White

ARTURIA

KeyLab Essential 88 MK3 White

¥59,840(税込)

MIDIコントローラー、キーボード、88鍵、白

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