こんにちはコンセルバリオです。
ウクレレの演奏や練習においてコードというのは、すごく大事でそして便利なものです。
ギターと違いウクレレは指1本や2本で押さえられるコードも多いです(中には指を1本も使わないAm7というコードまであります!)。
そんなウクレレには欠かせないコードですが、やはり中には押さえるのが難しいコードもあります。
そしてそんな難しいコードに限って応用が効いたり、曲の中で重要な響きをしたりしている場合が多いので厄介です……
今回はよく出てくるDとBという2つのコードを紹介します。
ぜひこの機会にマスターして、更に色々な曲に挑戦しましょう!
■ Dのコード
人差し指で4弦2フレット、中指で3弦2フレット、薬指で2弦2フレットを押さえます。

はっきり言ってかなり難しいコードです。
難しい原因は全ての指が2フレットを押さえなくてはいけないからです。
大抵のコードは、中指は2フレットで人差し指は1フレットで……といったように押さえるフレットと指が分かれています。
しかしDのコードは全て2フレットを押さえる必要があります。
いつものフォームや押さえ方で頑張っても指がはみ出てしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか?
正解は、手首の角度を変えるという方法。
手首は普段は真下に向かっていると思いますが、それをヘッド側へ傾けて下さい。
そうすると指先の角度も変わり、指先が自分の体もしくはウクレレのボディー側に向くと思います。
これがDを押さえる時の基本的なフォームです。
このDのコードには実は色々な押さえ方があります。
中指、薬指、小指の3本で押さえたり、人差し指1本で押さえてしまう方もいます!
これらの押さえ方はある程度慣れた方向けの押さえ方なので、今回は最も基本的な人差し指、中指、薬指の3本で練習しましょう。
フォームと押さえるフレットが分かったら試しに1度弾いてみましょう。
どうでしょうか?読者様の音を聞いていないので予想で書きますが、何本か綺麗に鳴らない弦がありませんでしたか?
その場合はフレットから指が離れているかもしれません。
ウクレレはフレットのすぐ真横(鉄のフレットのすぐ左)を押さえる必要があります。
フレットの間であればどこでも押さえていい訳ではありません。
フォームと、フレット真横を意識して練習すれば必ずDのコードは押さえられるようになります。
■ Bのコード
薬指で4弦4フレット、中指で3弦3フレット、人差し指で2弦と1弦の2フレットを同時に押さえます。

ついに、指1本で2本同時に押さえるコードが出てきました。
この指1本で複数の弦を押さえる事をバレー(又はセーハ)と言います。
このBのコードを上手く鳴らすコツは、この人差し指で押さえた弦2本が綺麗に鳴らせるかどうかです。
なので薬指と中指は一旦忘れて下さい。
人差し指で2弦1弦の2フレットだけを押さえます。
この時人差し指は、指の腹で真っ直ぐ押さえるのではなく、側面を使って押さえます。
人差し指の爪がヘッドの方(1フレットの方)に向くように側面で押さえます。
なぜ側面を使うかというと、力が入りやすく指の関節のへこみを考えると真っ直ぐ押さえるより音が綺麗に鳴りやすいからです。
2本押さえているのに最初は1弦しか鳴らなかったり2弦しか鳴らなかったりします。
そういう時は力の入れ具合を変えたり、少しだけ人差し指を上下させたりして下さい。
力と位置を微調整しながら練習しているといつか綺麗に鳴ります。
その綺麗に鳴った瞬間!を指と目で覚えておいて下さい。
最初は、押さえてから2本同時に綺麗に鳴らすまで時間がかかるかもしれませんが、徐々に慣れてすぐに出来るようになります。
人差し指が綺麗に鳴らせるようになったら中指と薬指も押さえてみて下さい。
せっかく人差し指の2本が綺麗になるようになったのに、中指、薬指を足すとまた綺麗に鳴らなくなったりします。
挫折しそうになるのは分かりますが、ここまで来たらゴールは後少し。また力と位置の微調整をして下さい。
地道に練習を続ければBのコードを4本綺麗に鳴らせるようになります。
■ まとめ
DとBのコードの押さえ方とコツを紹介しました。
初心者の方にしてみればこの2つはかなり難しいコードだと思います。
しかし冒頭にも書きましたがこのDとBはかなり応用が効くコードなんです。
細かい解説はまた次回しますが、早い話がBのコードはその形をそのまま右に1個ズラすとCのコードになります。
Dも2個ズラすとEのコードを作れます。
どういう事?と思うかもしれませんが、この2つは指の形を変えずに色々なコードに変更可能なコードというのを覚えておいて下さい。
2つともマスターした時には演奏出来る曲が一気に広がるのでぜひ挑戦してみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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