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筋トレ50年の功労

2025-10-13

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

初めて筋トレにチャレンジしたのが16歳の時でした。アメリカの高校にテニス留学はしたものの、あまりのレベルの違いに挫折、断念した矢先、親しくしていた高校の先生が、たまたまサイドビジネスでウェイトトレーニング専門のジムをオープンしたのです。その最新鋭のフィットネスセンターにある日、招待されました。

Barlow’s Gymでは当時、まだ普及し始めたばかりのノーチラスという新しいブランドのマシンが導入されていました。そこでサーキットトレーニングの大切さを教えていただき、週3回、通い続けました。サーキットトレーニングとは、各マシンのレップ、すなわち運動の回数を10回前後に設定し、それを制限時間内で終え、直後、休まず、次のマシンに移動してすぐに新たなレップをスタートし、心拍数を上げていくという方式です。まだ若かったこともあり、そのやり方に慣れるのに時間はかかりませんでした。そして筋トレに励むことにより体調が良くなることを実感したため、いつしか筋トレの世界にはまっていく自分がいました。

筋トレには目的に応じて、いくつかのやり方があります。まず、筋肉を強く、大きくしたい場合はレップの数を10〜12回程度に抑え、最後の数回は全力を使わなければならないまでに負荷を上げます。このレップを何セットも繰り返すことにより、筋肉は大きくなっていきます。欠点としては怪我をする確率が高くなることです。また、負荷を下げて軽くし、その代わりレップの数を20回以上、多くするやり方もあります。この場合、筋肉は負荷を上げた場合に比べてそこまで大きくはなりませんが、それでも筋力は増強し、体が引き締まってくるのを誰もが体験します。

人間は歳をとると共に肉体が老いていきます。人の齢は最長120年と言われ、抗加齢なる学問が脚光を浴びる昨今、日本の平均寿命は徐々に90歳に近づいています。今や120歳まで生きることも夢ではないようです。その人間の体は、男性は20代、女性は10代をピークに老化が始まり、筋力も衰えていきます。それ故、歳をとっても元気に動きまわり、若い頃と同じように生活しようとするならば、それなりの体のメンテナンスが必要です。適切なメンテナンスがなければ細胞の劣化、老朽化が加速し、顔が老けて頭は禿げ、腰痛や頭痛、関節の痛みに悩む、視力、聴力も低下、そして免疫力が落ちるため、糖尿病や膠原病など、さまざまな病気に悩まされることになります。それが人生と割り切る方もいるのでしょうが、果たしてそれで納得してよいのでしょうか。

人生の歩みは人、それぞれです。1975年に筋トレを始めてから、ふと気が付くと半世紀という長い年月が過ぎ去りました。それでも不思議なことに、筋トレする日々が続いているのは、正に「継続は力なり」の実践例ではないでしょうか。しかも50年経ったここ最近思うのは、実際に使っている負荷の重量が、昔とほとんど変わってないことです。これには自分も驚いています。その結果、半世紀前と今でも体形は全く同じであり、だからこそ20歳の時に買った背広を今でも着こなしています。これも自分のプライドの一つなのでしょう。50年間、同じ体形を保つのは、周囲の人の声を聞くとそう簡単ではないようです。

60代になってからは若干ですが、血圧の問題が絡みはじめ、医師の勧めで減圧剤を飲み始め、極度な重量上げはやめるのが望ましいことに気が付きました。よって、ここ最近は重量を若干下げてレップ数を上げることを決め、すべてのマシンで一律、レップ数を50に設定しました。そうすることにより、思い切り力むことはなくなるため血圧の急上昇がほぼ抑えられるのです。また、レップ数が増えて30〜40レップを越えてくると、筋肉が焼けるように痛く締め付けられるのを毎回、体感できます。無論、我慢して運動し続けるのですが、その筋トレ効果は抜群です。この焼けるようなフィーリングを我慢して筋トレすることにより、単に筋力が付くだけでなく、耐久力や筋肉の柔軟性も同時にトレーニングできているのです。この50レップがいつまで続くかわかりませんが、最近では、とにかく続けることが面白い、楽しい、ためになる、と思うだけで、日々30分の時間をみつけては、トレーニングに励んでいます。

石の上にも3年、筋トレに励んでも50年、人生の歩みも120年。まあ、こんな希望的観測が、今の自分を支えているように思えるこの頃です。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月刊地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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