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【ウクレレをもっと楽しむ!】ずっと練習しているのに弾けない時の対処法

2022-03-11

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちはコンセルバリオです。
「このフレーズとコードチェンジ、ずっと前から練習しているのに全然弾けるようにならない…一生弾ける気がしない…」
このような状態が続くとウクレレを弾くのが楽しくなくなってしまいます。
ケースバイケースなので実際に見たり聞いたりしないとアドバイスは難しいのですが、読者の方がどんなレベルでも、どんなフレーズでも使える対処法が実はあります。
是非読んで参考にして下さい。


2つの方法があります。

① 基礎練習を徹底的にやる
② 難しいフレーズ、コードを変更する

1つずつ解説していきます。


① 基礎練習を徹底的にやる

まず基礎練習に対する考え方や意識を変える所から始めます。
読者の方で基礎練習に対してこのように考えている方はいませんか?
"基礎練習というのは初心者だけがやるもので、ある程度弾けるようになったらやる必要がない"
この考え方は大間違いです。
しかしこのように考えている方はとても多いです。
とても多いというよりは上手くなれない!と言っている方はほぼ全員この考え方をしています。
上手くなる方、プロの方で基礎練習をバカにしてやらないという方はまずいません。
大げさではなく基礎練習というのは何万回やっても無駄になりません。
文字通り全ての演奏の基礎になるのが基礎練習です。
基礎を飛ばして好きな曲の練習から入るのもアリですが必ず頭打ちになります。
そしてどれだけ練習しても弾けるようにならず辞めてしまう…このような方を沢山見てきました。
こうならないためにも出来るだけ早く基礎練習を習慣にするのがオススメです。
1日5分や10分やるだけでも確実に成長します。
私の過去のコラムにも基礎練習を扱ったものがあるので参考にして下さい。

関連記事【ウクレレをもっと楽しむ!】左手を器用にする練習①
関連記事【ウクレレをもっと楽しむ!】左手を器用にする練習②

いちいち言いませんがプロや誰もが知る大スターや実力派のプレイヤーも基礎練習を必ずやっています。
何時間も基礎ばかりをやる訳ではなく、定期的にやって指の動きをチェックする感じです。
よく知られた話ですが1日練習をしないと数日前のレベルになる、という通説があります。
これは半分正解で半分間違いだと感じています。
基礎練習をきちんと毎日やっている方は1日弾かなくてもそこまでレベルは後退しません。
しかし基礎の地力がない曲の練習だけをやっている方は1日弾かないと一気に下手になります。
なぜでしょうか?
基礎をやっていない方というのは、ギリギリ上手く弾けるか全く上手く弾けないか、この2択の演奏しか出来ないからです。
言葉でこのニュアンスを伝えるのは難しいので自転車の運転に例えてみます。
基礎をやらずに曲の練習しかしない方は、自転車に全く乗れないのにウィリーの練習をしているようなものです。
もしかしたらたまにウィリーが出来る日もあるかもしれませんし、成功の数も少しずつ増えていくかもしれません。
しかし失敗する事の方が当然多く、普通に乗る事が出来ないので遠出も買い物も一切出来ません。
すごく無駄が多く勿体ないと思いませんか?
基礎をやっていれば全てOKどんな曲でも即弾けるという訳ではないですが、必ずどんな音楽を演奏する時にも役立つので基礎練習への考え方を変えて下さい。

② 難しいフレーズ、コードを変更する

これは少々コツがいるのですが難しい部分を変更するという方法です。
それをやったら元も子もないじゃん…という声が聞こえてきそうです。
逆に質問します。
あなたが練習している曲はその難しいフレーズやコードのために作られた曲なんですか?
そのフレーズやコードがメインでそこさえ弾ければ後は一切いらない、という場合は弾けないといけません。
なぜなら優先順位の一番上にあるのがそのフレーズやコードだからです。
恐らく違うと思います。
歌モノなら当然メインは歌です。
歌の足を引っ張るような難しいコードは変更してもいい事になります。
ソロウクレレでもメインのサビっぽいフレーズや盛り上がる所があるはずです。
そこが上手く弾ければ細かい所は変更してもいい事になります。
でもどうやって変更すればいいか分からないと思います。
理論をある程度知っていて編曲も出来る方はリハーモナイズすればいいですが上級者やプロでないと難しいです。
私がオススメするのは音を消す作業です。
コードなら一つ音を減らす、フレーズも早い部分や弾けない音を減らします。
減らして不自然にならなければOKです。
なんか変な感じや前後関係がおかしい場合は他の音を減らします。
これは近道や裏技がないので(音を減らすという作業が既に裏技)実際に音を弾きながら色々試して下さい。
ストロークも細かくて早い動きが出来ないなら減らせばいいんです。
ダウンストロークだけでも十分音楽になります。
弾き語りをする方はソロウクレレ以上にやる事が多いです。
弾きながら歌わないといけません。
弾くのが難しすぎて歌がボロボロになったら本末転倒です。
しつこいようですが弾き語りは歌がメインです。
歌さえよければコードやストロークはオマケのようなものです。
優先順位というものを考えながら練習して下さい。
正直、同じ曲でも人によって何を大事と考えるかは変わります。
どちらが正解かは分かりません。
なので自分の意見は持っておくべきですが、誰かと一緒にやる場合や聞くお客様がいる場合は柔軟に考えて演奏して下さい。


2つの対処法を紹介しました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

→ SOUND HOUSE ウクレレ一覧


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

 
 
 
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