こんにちはコンセルバリオです。
これまで様々なウクレレの練習や情報をお伝えしてきましたが肝心な部分をまだ紹介していませんでした。
それは弾く以前の基礎知識です。
持ち運び、チューニング、置き方、などなど。
適当に「これが正しいだろう」と思った方法を実践するのは危険です。
正しい知識をお伝えします。
■ 持ち運び
ウクレレをどこかへ持っていく場合は専用ケースに入れて持ち運びます。
大きいリュックやバッグにそのまま突っ込む!という方が極稀にいますが絶対にやめて下さい。
ウクレレは小さくて軽くてどこにでもすぐ持っていける?というイメージは正しいのですが…
実は繊細な楽器なんです。
きちんとウクレレ専用のケースに入れて持ち運びをして下さい。

買った時に付いてきたケースでも大丈夫です。
しかし安価なウクレレの場合ケースが相当雑な作りの場合があります。
これならタオルで包んで運んだ方がまだマシだと思えるくらいの物が結構あります。 その場合はケースを別途で購入して下さい。
ソプラノ用、コンサート用、テナー用、と記載があると思うのでご自身のウクレレに合ったサイズを探して下さい。
実はここで裏技があって、ちょっと大きめのケースを買うという方法があります。 大きいケースは楽譜や小物が沢山入れられます。
ソプラノ用のケースは当然小さいのでA4楽譜はまず入りません。 なので大きいケースを買うと楽譜や小物の持ち運びが楽になり忘れ物も減ります。
この裏技の注意点はウクレレがケース内で固定出来るタイプにする事です。 当然ですがサイズが合っていないのでそのままではウクレレがケースの中でガンガン動き回ってしまいます。
そこだけ注意して下さい。
Ibanez ( アイバニーズ ) / IUBS541-WR
■ チューニング
ウクレレは4弦からG(ソ)C(ド)E(ミ)A(ラ)とチューニングする楽器です。 この情報は本やネットで調べればすぐに出てくる情報なのでご存知だと思います。
ですが"ペグの回し方"を適当にやっている方が多いです。 最もチューニングが安定する方法は、低い音から正しいピッチまで上げる、という方法です。
例えば、4弦をチューニングしようと思ってチューナーを使って弾いたら少し低かった場合。 であればそのまま少し音が高くなるようにペグを回せばバッチリです。
逆に、チューナーを使って弾いた時に正しい音より少し高かった場合。 この場合は"一旦チューニングを低くして音が高くなるようにペグを回して合わす"というのが正しいチューニングです。
なんでそんな事するの?と思うかもしれませんがこの方法が一番チューニングが安定するからです。
弦の伸び縮みやペグの構造などが関係しています。 実はこの方法はギタリストなどは全員知っているぐらい当たり前の情報です。
ご存知の通りギターはウクレレよりも弦が長く太くチューニングが安定しづらい楽器です。 加えてハードにピッキングをしたりするのでチューニングを頻繁にする姿がギタリストあるあるです。
正直ウクレレはギターに比べたらテンションや弾き方も優しい楽器なのであまり気にしなくても大丈夫です。 ですが頻繁にチューニングがズレるという方は一度ぜひ試して下さい。
KORG ( コルグ ) / HT-U1 ウクレレ用クリップチューナー
■ 置き方
読者の方はお部屋にどんな感じでウクレレを置いていますか?
スタンドに置く、ケースにしまう、ベッドやソファーにそのまま…
色々な置き方をしていると思います。 個人的にオススメなのはスタンドにきちんと置く方法です。
ケースにしまうのもアリですが取り出すのが面倒になってしまう可能性があります。
いつもウクレレが目に見える状況を作ると練習がやりやすくなります。 部屋でスタンドに置くのがオススメと書きましたが一つ注意点があります。
温度と湿度です。
温度が高すぎても低すぎても、湿度が高すぎても低すぎても良くありません。
温度は?℃、湿度は?%が一番いい!と断言したいのですが部屋や楽器によって変わります。
人間が心地いいと思う温度と湿度、というのを目安にして下さい。
これを守っていればウクレレは大丈夫です。
あまりに乾燥し過ぎているとウクレレがパックリ割れる事もあるので、今まで考えた事もなかったという方は今日から注意して下さい。
■ まとめ
持ち運び、チューニング、置き方の注意点やオススメを紹介しました。 こういった情報は知らなくてもすぐに問題が発生する訳ではありません。
しかし実際にトラブルが起きると大変です(いつもソファーに置いているウクレレが滑って床に落ちて割れる…など)。
あの時こうしていれば…と思うのはすごく勿体ないです。 事前に対処しましょう。
初心者の方に向けたコラムかと思いきや、上級者程"慣れ"で適当な置き方や管理をする方がいるので注意です。
初心に戻って基礎や置き方を大事にしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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