こんにちはコンセルバリオです。
ウクレレはハワイアンやポップスしか弾けないと思っている方が多いのですがそんな事はありません。
ジャズでもブルースでもカントリーでも何でも弾けます!
今回はジャズの代表的なコード進行や弾き方を紹介します。
■ ウクレレでジャズは弾ける?
そもそもジャズとは…
などと話し始めるともんのすごい長文になってしまうので今回は省略します。
そんな説明をしなくても皆さんの中で”何となくジャズっぽい”と感じる音楽があるはずです。
まずはそんなジャズっぽい響きを弾いて確かめましょう。

Dm7→G7→CMaj7というコード進行です。
Ⅱ Ⅴ Ⅰ(ツー・ファイヴ・ワン)と呼ばれるものです。
キーの2番目と5番目でケーデンスがどうのこうの…という解説は省略します(今回のコラムは省略が多いなぁ。手抜きではなく読みやすさを考えての事ですよ!)。
有名な曲を分析すると分かるのですが、あまりにも出てくるのでこのツー・ファイヴ・ワン専用の省略記号がある程なんです。
弾き方としてはダウンストロークだけで弾きます。
親指でも人差し指でも構いません。
ジャーン、ジャーン、ジャーン、と弾きます。
最後のCMaj7で終わりっぽく聴こえるのが分かりますか?
これを音楽用語で”解決”と言います。
このコード進行を弾いてから「やっぱりツー・ファイヴ・ワンは解決した感じがしていいよね」みたいな事を言えば通っぽくてカッコいいかもしれません。
実はこのコード進行を更にお洒落な感じに変更する事も出来ます。

Dm7→D♭7→CMaj7というコード進行です。
真ん中にあったG7をD♭7に変更しています。
変更したはずなのに響きは似ていて、それでいて更にジャズっぽくなったと思います。
サブスティテュート・ドミナント、という理論を使っています。
詳しく知りたい方は理論書の半分より後ぐらいに出てくると思うので読んで勉強して下さい。
弾き方は最初の2つはアルペジオ気味に弾いて最後のコードだけはストローク気味に弾くとそれっぽくなります。
ポロロロ、ポロロロ、ジャーン、と弾きます。
アルペジオ部分は右手の指4本を使って弾くのがいいと思います。
1本で弾くのもありですが最後のストロークと音の違いを出した方がお洒落に聴こえます。
もちろんお洒落と感じるかは人それぞれなので私の意見は絶対ではありません。
自分でもどう弾いたら良いと感じるか色々な弾き方を試してみて下さい。
最後にもう一つ有名でよく出てくるコード進行を紹介します。

CMaj7→Am7→Dm7→G7というコード進行です。
ジャズ以外でもこのコード進行はよく出てきます。
読者の方が現代音楽やプログレの愛好家でなければ一度はこのコード進行を耳にしているはずです。
よく見ると最後の2つのコードは最初に紹介したツー・ファイヴの動きそのままです。
なので綺麗にCMaj7に繋がるのでこの進行を繰り返して弾く事が多いです。
弾き方はシンプルにストロークで弾くのがいいと思います。
そして繰り返し弾いてみて飽きたらアルペジオを入れて弾くと音楽的になります。
さて、今回紹介した3つのコード進行は普段ジャズを弾いている人からしたら超シンプルでありきたりなものばかりです。
更に色々なコード進行に挑戦したい方は”リアル・ブック”という本を調べてみて下さい。
はっきり言ってこの本を使いこなせる人はかなり限定されると思いますが、ジャズを本格的に勉強したい人は必需品です。
そして”弾く”という作業と同じくらい”聴く”作業もやって下さい。
聴かなければどんなにジャズのコード進行が弾けてもなんだかニュアンスがそれっぽくならないんです。
ウクレレでもピアノでもサックスでも何でも構いません。
とにかく何でも聴きまくって下さい。
■ まとめ
ジャズでよく出てくるコード進行と弾き方を紹介しました。
ジャズは難しい、というイメージがあった方が実はそうでもないと思えたら幸いです。
しかし普段シンプルなコードしか弾かない方からしたら今回のコードは難しかったかもしれません。
逆にジャズのコードに慣れている方からしたら簡単過ぎたかもしれません。
読者の方のレベルは分かりませんが、”シンプル=悪い”という風には考えないで下さい。
この考え方をしている方が本当に多いんです。
特に中級者や上級者、プロでもこのように考える方がいるのは驚きです。
もちろんどんな考え方をしてもそれはその人の自由ですが…
非常に勿体ない損をする考え方だと思います。
シンプルなプレイにはシンプルな良さがあります。
難しいプレイに憧れる気持ちは分かりますがそれが全てだと考えないように注意して下さい。
これはジャズを弾く時だけでなくどんな音楽を演奏している時にも言えます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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