
■ ポール・マッカートニー
言わずと知れた元ビートルズ、元ウィングスであり、ソロでも活躍するアーティストポールマッカートニー。
皆様は、’ポール・マッカートニー’という名前を耳にし、どんな彼を思い浮かべるでしょうか?
ビートルズでベースを弾いて歌っているポール?アコギで弾き語りをするポール?
ピアノを弾くポール?
いろんなポールが人それぞれ思い浮かぶように、彼はとんでもなくマルチな才能を持っているのです。
今回はいろんな視点からポール・マッカートニーの凄さをご紹介したいと思います。
■ ベーシストとしてのポール・マッカートニー
ポールといえばこのヘフナーのヴァイオリンベース
HOFNER ( ヘフナー ) / Ignition Bass L/H SB

また、ビートルズ中期や、ウィングスではリッケンバッカーのベースも愛用していました。
RICKENBACKER ( リッケンバッカー ) / 4003 Walnut
僕が思う、彼のベースプレイの中でも際立っている演奏がこちら。
The Beatles 『Something』
ビートルズ時代の曲。アルバム『アビイ・ロード』収録
作曲者自体はジョージ・ハリスンですが、そこにポールののせるベースラインの絶妙さは、普通のベースの役割から逸脱して、また一つのリード楽器として目立ちつつも、決してボーカルの邪魔をしない感じが素晴らしいのです。
この頃のポールは、諸々他の楽器を録り終えた後にベースを録るという変わった手法をとっていました。
■ ボーカリストとしてのポール・マッカートニー
まずはこの曲をお聴き下さい。
The Beatles 『Here, There And Everywhere』
アルバム『リボルバー』収録の、ポールの透き通った歌声が特徴の名バラードなのですが、続いてこちらの曲を聴いてみてください。
Paul McCartney・Linda McCartney『Monkberry Moon Delight』
1971年発表のアルバム『ラム』収録
このように声を荒げ歌うこともできる訳で、多種多様なジャンルに対応することができるのです。
一説によれば、出せる音域はA1〜E6(ファルセットありでC6)とも(諸説あり)
つまりボーカルの面でも約5オクターブ出せる才能の持ち主なのです。
■ 作曲者としてのポール・マッカートニー
ポール・マッカートニーはもちろん自分で曲を作っていて、ビートルズがデビューした当時は、自分たちで曲を作り自分たちで歌うというグループは珍しいものでした。
そんなポール・マッカートニーは「ポピュラー音楽史上最も成功した作曲家」として、ギネス世界記録にも掲載されています。
ヴォーカル同様、彼の作る曲のジャンルも幅広く、ロック、ポップスからクラシック、実験音楽などの多様なバラエティで、作曲の際に使う楽器がその時々によって違うため、この多様さはやはり彼のマルチプレイヤー的才能が要因の一つとも言えるのではないでしょうか。
彼の多くの曲の中でも、個人的にポールの作曲センスが輝いてる曲を紹介します。
Paul McCartney・Linda McCartney『Uncle Albert/ Admiral Halsey』
アルバム『ラム』収録
この曲の特徴は、いくつかの曲の断片をつなぎ合わせてできた曲であり、この曲に見られる曲をメドレー形式にし、まとめる能力はやはり彼特有の才能なのではないでしょうか。
この曲は、1972年度のグラミー賞で最優秀編曲賞、最優秀歌唱賞を獲得しました。
Paul McCartney & Wings 『Silly Love Songs』
アルバム『スピード・オブ・サウンド』収録
長年ラブソングを多く書いてきたポールは「バラードしか書けない」と揶揄されることもあったのですが、「ラブソングの何が悪い!」と切り返したのがこの曲。
中でも作曲センスが光るポイントは、ポリフォニーと呼ばれる、複数のメロディを同時に演奏するという手法。
3パターンのメロディが交互に登場して、最終的に3つのメロディが同時に、かつ、綺麗に歌われる曲です。
■ まとめ
今回、様々な観点からポール・マッカートニーを見ていきましたが、まだピアニストやギタリストとしての彼など、紹介できていない一面も多いのです。
多様な才能、また、長きにわたる音楽キャリアから、彼が世に送り出した楽曲は500曲以上と言われています。全てを追うのは楽しくも大変なことかもしれません。
「ポール・マッカートニーに興味があるけど、どこから聴けばいいのかわからない:という方にこのコラムを読んで参考にしていただければ嬉しく思います。
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