
イヤホンは耳の穴に入れて使用するもの・・・でしたが、骨伝導イヤホンの登場によってイヤホンの概念が変わりました。骨伝導イヤホンは耳の穴を塞がないで音が聴こえるのでさまざまなメリットがあります。そこで、骨伝導イヤホンのことをご紹介します。
■ 骨伝導イヤホンとは・・・
骨伝導イヤホンとは頭蓋骨を通じて音を伝えるイヤホンです。通常のイヤホンは耳の穴→鼓膜→蝸牛(音を電気信号に変える役割をする器官)→脳へと音が伝わります。骨伝導イヤホンは頭蓋骨→蝸牛→脳という音の流れになります。
つまり、音の振動をキャッチする器官が「鼓膜」から「頭蓋骨」へと変っているのです。頭蓋骨に音を伝えるには、こめかみに音をつたえる機器をセットする必要があります。その機器が骨伝導イヤホンです。
■ 骨伝導イヤホンのおすすめポイント!
○ まわりの音が聞こえる
骨伝導イヤホンの一番のメリットがこれでしょう。イヤホンやヘッドホンだと耳の穴や耳全体を塞いでしまうので、まわりの音が聞こえにくくなります。骨伝導イヤホンの場合、耳の穴は完全に開いた状態です。当然、まわりの音がそのまま聴こえます。
それでいて、イヤホンから出る音もしっかり聴こえるので便利に使えます。例えば、赤ちゃんが寝ている時に音楽を聴きたい場合など、赤ちゃんの様子に気をつかいながら音楽を楽しむことができます。
車や自転車の運転中に使うこともできます。車や自転車を運転する場合はまわりの音が聴こえないと危険なので、完全に耳を塞ぐイヤホンやヘッドホンは使うことができません。車の場合はオーディオがついていなくてもワイヤレススピーカーを使う方法もありますが、自転車の場合ワイヤレススピーカーだとまわりに音をまき散らすことになるので、骨伝導イヤホンがおすすめです。耳を塞がないので風を切る音も聞こえて爽快感をもあります。
○ 耳が蒸れない!痛くならない!
夏場など耳を長時間イヤホンやヘッドホンで塞いでいると蒸れてかゆくなることがあります。骨伝導イヤホンなら耳の穴を塞がないので蒸れることはありません。長時間音楽を聴く場合などにおすすめです。
また、長時間耳を押さえつけるヘッドホンだと耳が痛くなる方もいると思います。骨伝導イヤホンは頭蓋骨に当てるので耳の痛みは発生しません。
○ 取れにくいのでスポーツ向き
骨伝導イヤホンは耳に引っ掛けて使うタイプが多いです。イヤホンの場合耳の穴の形状によっては取れやすい人もいます。骨伝導イヤホンはしっかりと固定させるので、スポーツなどで激しい動きをする場合にも向いています。テニスやバスケなどボールの音や相手の声を聞きたい場合にも向いています。
■ 購入時に気を付けるポイント!
○ 音漏れは多少あると考える
骨伝導イヤホンは構造上多少の音漏れがあると考えましょう。図書館など静かな場所で使う場合は音量に注意が必要です。公園など外でジョギング・ウォーキングする場合などや、サイクリングする場合などはそれほど気にする必要はないと思います。
○ 防滴性能にも注意
外で使うことが多くなりそうな骨伝導イヤホンですので、防滴性能(水を防ぐ性能)にも注意しましょう。防滴性能はIPXの数値で表されるので、カタログやネット上の仕様で確認しましょう。防滴仕様として安心して使えそうなのはIPX4以上(あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない)のものでしょう。
○ メガネに干渉しないか
骨伝導イヤホンは耳にかけるタイプが多いので、メガネのつるに干渉する場合があります。メガネのつるの上から引っ掛けるので、メガネのつるが太い場合や変った形の場合は干渉する場合があります。
■ おすすめの骨伝導イヤホン!
サウンドハウスで購入できるおすすめの骨伝導イヤホン2種をご紹介します。
movio ( モヴィオ ) / ActiBone M305BONE 骨伝導ワイヤレスイヤホン
無線タイプの骨伝導イヤホン、Bluetooth5.0搭載です。28gと軽いので長時間の仕様でも頭が疲れにくいです。音楽再生は連続で5時間まで可能です。防水性能はIPX5、IPX5とは「あらゆる方向からの噴流水による有害なえいきょうがない。防噴流形。」です。感覚的には大雨の中で使っても大丈夫という感じになります。
myFirst ( マイファースト ) / BC Wireless GN01 グレー 子供用 Bluetooth 骨伝導イヤホン
子供用の骨伝導イヤホンです。26gと軽量で、連続再生時間は5時間です。注目ポイントは、対応コーデックが一般的なSBCにプラスしてAACにも対応していることです。AACは主にアップル製品に使われている無線の規格ですが、SBCよりも音質が良く遅延が少ないです。iPhoneなどを使っている方はより高音質で聴けるのでおすすめです。
防水性能はIPX6です。IPX6とは「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない。耐水型。」ですので、大雨の中でも安心して使うことができます。素材はペットボトルなどに使われるPET素材を表面に使用しています。装着感が優しいので、お子さんでも安心して使えます。
■ 状況に応じてイヤホンと骨伝導イヤホンを使い分けるのもいい
通常のイヤホンも音質が良いものがたくさんあるので、音にこだわりたいときは通常のイヤホン、スポーツや車・自転車の運転中に使うなら骨伝導イヤホンと使い分けるのもいいですね。ぜひ、試してみてください。
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