Appleから発売された完全ワイヤレスイヤホンAirPodsの登場をきっかけに、テレワークやオンライン会議などでもすっかり定着した完全ワイヤレスイヤホン。春の新生活、新社会人のスタートに合わせて、完全ワイヤレスイヤホンデビューをしようとしている方もきっと多いですよね。
というわけで、入門機にぴったり、音質も満足できる注目の完全ワイヤレスイヤホン3選を紹介します。
その前に、ワイヤレスイヤホンを選ぶポイントってどうも分かりにくい、と感じる方も多いのでは。
お気に入りのワイヤレスイヤホンを見つけるためのポイントを紹介します。
1.完全ワイヤレスイヤホンとは
左右のイヤホン本体がケーブルで繋がられていない、完全に分離したイヤホンを完全ワイヤレスイヤホン、または、左右独立型ワイヤレスイヤホンなどと呼びます。
いろいろな呼び方があり、海外では「True Wireless(トゥルー・ワイヤレス)」とも呼ばれていますね。
耳栓のように装着するのが特徴。
ケーブルがまったくない状態のストレスフリーな着け心地は、一度使ったら手放せなくなる可能性大。
ワイヤレスイヤホンを選ぶポイントは、主に下記の3つ。
①Bluetoothコーデック
②Bluetoothバージョン
③バッテリー
2.Bluetoothコーデックとは
スマートフォン(スマホ)など Blutooth対応のオーディオプレーヤーから、ワイヤレスイヤホンに音声データを転送するための「圧縮変換の規格」のことです。
主な規格の種類としては、SBC、AAC、aptX、aptX-HD、LDACに加え、apt-X LL、apt-X adaptiveと7種類があります。
SBC(SubBand Codec)
ほぼすべてのBluetoothワイヤレスイヤホンも対応する、Bluetoothの標準的な規格です。
レイテンシー(音声の遅延)や、高音の劣化など音質に影響するといわれています。普段使いには十分。
最近のワイヤレスイヤホンは音が良いです。本当に。
AAC( Advanced Audio Coding)
音声データの送信時にタイムラグがなく、高音の劣化もないとされており、ワイヤレスでも高音質再生を可能にします。
主にiOS製品(iPhoneなど)に採用されているコーデックです。
もちろん、最近のアンドロイド対応のスマートフォンならほぼすべてに採用されています。
aptX
AACよりも音質が良いとされるのがaptX。
主にアンドロイドのスマートフォンに採用されています。
AACよりもレイテンシー(遅延)が少なく、高音質と言われています。
aptX-HD LDAC
ワイヤレスでもハイレゾ音源相当の音質が期待できる、とされているのがaptX-HDとLDAC。LDACは、ソニー製イヤホン・ヘッドホンに採用されていますね。
aptX LL (Low Latency)
aptX LLは、aptXよりもさらに音声の遅延が軽減され、なんと40ms未満という超低レイテンシーを実現。動画鑑賞などでも映像と音声のずれを感じにくく、快適に楽しむことができます。
aptX adaptive
ワイヤレスでもハイレゾ相当(48kHz/24bit)の高音質再生を楽しむことが可能。電波状況やデータ量に応じて転送ビットレートを280kbpsから420kbpsの間で可変することで、安定かつ、遅延の少ないリスニング環境を実現します。
3.Bluetoothバージョンとは
Bluetoothバージョンは、数字が大きいものほどスペックが高性能になっています。
スペックが高いと、省電力だったり、伝送速度が速い、音の遅延が少ないなどのメリットがあります。
主なバージョンごとの機能は下記のとおりです。
ver.1.1 Bluetooth普及バージョン
ver.1.2 2.4GHz帯の無線LAN(11g/b)との干渉対策が追加
ver.2.0 「EDR」対応なら、ver.1.2の約3倍のデータ転送速度に向上
ver.2.1 ペアリングの簡略化。さらにバッテリー寿命を最大5倍延長できる「Sniff Subrating」機能追加
ver.3.0 従来の約8倍のデータ転送速度に向上
ver.4.0 大幅な省電力化(BLE)に対応。また、様々なプロファイルに対応
ver.4.1 ver4.0をさらに高機能化。自動再接続、LTEとBluetooth機器間で起こる通信干渉を抑制。
ver.4.2 セキュリティ強化、転送速度の高速化
ver.5.0 ver4.0よりもデータ転送速度が2倍、通信範囲が4倍に向上
ver.5.2 LE Audio規格 (高音質化・遅延を抑える機能に特化)を追加
4.バッテリーの持ち時間
ワイヤレスイヤホンで重要なのが、バッテリーの持ち時間。
バッテリーが切れてしまうと、音楽を聴くことができなくなります。
聴けなくなっては高音質もへったくりもありません。これは重要です。
イヤホン本体のバッテリーはもちろん、付属のバッテリーケースで何回分充電できるかなどもしっかり確認しましょう。
完全ワイヤレスイヤホンのポイントをざっくり説明したところで、おすすめの完全ワイヤレスイヤホン3機種を紹介します。
ここまで長かったな。
5.おすすめの完全ワイヤレスイヤホン 4選
1. SONY WF-1000XM4 BM
業界最高クラスのノイズキャンセリング機能を搭載し、高音質コーデックLDAC対応。ハイレゾ音質を体験できる完全ワイヤレスイヤホン。見た目とは裏腹に、耳にぴったりとフィットする装着感。専用アプリを使えば、EQはノイキャン、アンビエントモードの調整など細かな設定を行うことができます。
2. JBL / TOUR PRO 2
ケースにタッチディスプレイを搭載したJBL最上位モデルの完全ワイヤレスイヤホン。専用ケースのインパクトはもちろん、独自開発の専用ドライバーユニット、高性能ノイズキャンセリング機能により、JBLならではの豊かな低音、立体的な音場をワイヤレスで楽しむことが可能です。
3. SHURE / AONIC215 SE21DYBL+TW2-A
SHURE完全ワイヤレスイヤホンの第2世代モデル。着脱可能なBluetoothワイヤレスアダプターを採用したことで、オーディオケーブルに付け替えれば有線イヤホンとしても使用することが可能。SHUREイヤホンのベストセラーSE215のサウンドをワイヤレスで楽しむことができ、防水性能や外音取り込みモードなど、完全ワイヤレスイヤホンとしての性能もしっかりと備えています。
4. audio technica / ATH-SQ1TW2
個性的な四角い形状のボディ、6色の豊富なカラーバリエーションが印象的な完全ワイヤレスイヤホンです。前機種よりも一回り小さくなり軽量化。音質はもちろん、機能面でも大幅にアップデートされコストパフォーマンスの良さを実現。初めてのワイヤレスイヤホンとしてもおすすめの製品です。
今回は、完全ワイヤレスイヤホンにスポットを当てて紹介しました。
完全ワイヤレスにしようか、左右一体型ワイヤレスにしようか悩んでいる方は、こちらのページもおすすめです。
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お気に入りのイヤホンを見つける手助けになれば幸いです。
それではまた。
ありがとうございました。