前回までSTRATOCASTERについて二回話してきたが、ちょっとブレイクタイムと言う事で【1954年製ストラトキャスター誕生秘話part3】の話の続きは後日お楽しみに!
エレキギターの縁の下の力持ちと云う感覚で『普段ライブに持って行くアイテム』について話してみよう。
昨今、【ギタリストのペダルボード】を見る機会が多く、足下のエフェクターボード写真集が書店にある時代である。またその対極として、セッションに【エフェクターを1個しか持ってゆけないのなら何を持って行くか? 】 という究極の選択もある。
しかし、機材と一緒に持って行く物は、音楽雑誌やインターネットなどでは、演奏に直接関係のないアイテムに関しては、あまり紹介されていない。でも楽器と持ち歩く鞄の中には、ある意味、【ギターより大切なアイテム】があることも忘れてはならない。
先日、部屋の片付けをしていて、押し入れにあった雑誌の束を紐解いていた。そして昔のロック雑誌をパラパラとめくった。その中に、【LOUDNESSオリジナルメンバー四人の鞄の中を公開している】写真があり、これは面白いと思った。
そこで 。【私の鞄のなかにライブへ行くとき何が入っているか】改めて興味を覚えた。LOUDNESSと同じ立ち位置は恐縮ではあるが。ご容赦。
では以下、日頃持ち出ししているアイテムを紹介しよう。【☆】はサウンドハウスでもお取り扱い中だ。
まず誰もが一番気になる『全ての重さ』だが、ギター本体約3500g、ギターケース本体4000g、アクセサリー約3300g、【計11kg程だ。】ノートパソコンをギターケースの小物入れに同梱する時もあるので、原則ギターケースはギター 内部の空間のみに入れている。

ケース内の空間。ストラトキャスターを弾くための必需品
ギターケース(約8Kg)背負って片手に鞄を持ち、街中を歩くわけだ。分かりやすく言うと、上記パソコンを入れるとだいたい10kgのお米の袋を担いでいるとイメージして良い。ギターを弾かない方からは「ギターケース重~い!」と言われるだろう。しかし『はずせないアイテム』ばかりなのだ。また昼ご飯に利用する飲食店等は、カウンターの狭い所なら、私はギターを背負いながら食べる。この御時世、だいたい食べたらすぐに店を出るので。
それゆえ【ギターケースは重さを分散するよう設計されており、それ程重くは感じない】
路線バスに乗り、いちばん後ろのシートにたどり着くまでにバスの上部などにギターケースが当たるが、街中でギグバックを持つストレスはまず無い。
では、どのようなアイテムを持って行くか紹介しよう。
その① ビジネスバックに入っている生活必需品アイテム。
【長財布】紛失に備えてカード類は必要ある分しか入れない。保険証や運転免許証などは財布に一緒に入れない、多額の現金は持ち歩かない 【小銭入れ】急いでいる時に硬貨がこぼれにくい吉田カバン製。値段は高かったが効果絶大。 【傘(knirps)クニスプ】ドイツでは折り畳み傘の代名詞と言われる逸品。雨・紫外線両方に対応 【ギター用レインコート】安くてギターにも安心【ハンカチ、アルコール消毒剤】消毒剤は昨年から 【ハンドクリーム・リップクリーム】冬場は手袋も。【コンタクトレンズ2日分】本番中に使用 【体温計】まだ油断出来ないので、、、。 【絶対失くせない近視用眼鏡】これはギターと同じくらい大切! 【Ray-Ban】 【ボールペン、メモ用紙】現場での打ち合わせなど。 そして【このスマートフォンとマスク5枚】
その② ギター小物 ・アクセサリー。ビジネスバックに入れている楽器小物
鞄は①と同じ【☆はサウンドハウス様で入手可能。】
☆【Fast Fret】缶自体は30年以上経つ渋いVintage缶。↓
GHS ( ジーエイチエス ) / FAST-FRET 指板潤滑剤
☆【クリップ式PolyTune】使い終わったFast
Fret缶に本体保護のため、使い捨てビニール手袋等でくるんで入れている。突然電池が切れるので予備のボタン電池を缶の底に入れておく↓
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / PolyTune Clip クリップチューナー
☆【9V電池電源ケーブル クリフ×3本】私の持つ歪みエフェクターは裏ぶたがネジ留めされており、電池交換毎にネジを締めていたら蓋のネジが緩くなる可能性が出てくるため
MONTREUX ( モントルー ) / Battery Plug 9V - Cliff - [2999]
☆【VOXヘッドフォンアンプ マーシャルタイプ】日本製。
お求め安い値段の割りには音が良い。楽屋での使用など。音源とシンクロして【オーディオケーブル】一本を1000円ほどで。手軽。↓
VOX ( ヴォックス ) / Amplug2 Classic Rock ヘッドホンギターアンプ
【イヤホン】500円前後。普段部屋で弾く時は☆SONYのMDR-7506を使用
SONY ( ソニー ) / MDR-7506 定番スタジオモニターヘッドホン
☆【ベルデンパッチケーブル×3】型番不明↓
☆【アルカリ単3電池×2.】↓
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / アルカリ乾電池 単3形 10本パック CPB3
☆【アルカリ単4電池×2】乾電池駆動のVOXヘッドフォンアンプ用↓
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / アルカリ乾電池 単4形 10本パック CPB4
☆【9V×3】歪み系エフェクター用。消費電力が意外とある機種もある為、予備に一つ新品を入れている。アルカリで大体数回ライブに使用可。↓
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / アルカリ乾電池 006P 9V角型 CP9V ALK
【フレットガード】 リペア店では取り外しが面倒なので店主に嫌われる事も。フレットの保護に。フレットの磨耗をある程度緩和するため。
【ライト】暗いライブ時マグライトを持ち出していたが今はスマホで代用している。勿論持って行けたらあるに越したことはない
【カポタスト】弾く用ではなく、ネックの反りを見るため。1フレットにカポタストを着けて、最終フレット、ストラトキャスターなら21フレットを右利きなら、右手で押さえて、左手で9フレット辺りをパチパチさせ、様子をみる。少し音がするなら正常、あるいは『順反り』。何も音がしなければ『逆反り』の可能性がある。フレットまわりは奥が深いのでメインテナンスに関して記事を書く時また詳しく述べたい。
その③【ギターケース内の空間利用】
【ピック】最近はV-Pickトラディショナルタイプをメインに愛用。一応ナイロンピックや本鼈甲ピックも一緒に。外出時はジーンズのコインポケットに入れている
【歪み系エフェクター×2】オーバードライブ、ディストーション2個のみ。ジャンルを分けて使用。以前☆MAD PROFESSORのリバーブをライブで使用していたが『ハコ』が響かない環境の為。残念ながら。↓
MAD PROFESSOR ( マッドプロフェッサー ) / Silver Spring Reverb Factory
プレイスタイルにより、☆【CRY BABYワウペダルミニ】や【クリーンブースター】等を追加する。但し3個まで。それ以上は私にはトラブルのもとだ。↓
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / CBM95 Crybaby Mini Wah ワウペダル
☆【キョンセーム皮】楽器を乾拭きしたり、眼鏡の汚れを取ったり、スマートフォンの画面を拭いたり何かと重宝している。高価だが一度使うと合成繊維のクロスに戻る事は出来ない。↓
☆【湿度調節剤×3】今年は災害が多くて、温度・湿度の変化が大きいが、お陰様で、ネックは安定している。PICKBOY製。半年毎に交換している↓
PICKBOY ( ピックボーイ ) / H-95 DRYKEEPER
☆【弦】5セット。
今年から☆【Ken Smith09-42】を使用。☆アーニー・ボールの様な煌びやかな音色に加え、☆リチャード ・ココの上品さがあると噂を聞いたので試したら絶品!↓
→ ERNIE BALL / エレキギター弦 一覧
→ R COCCO / エレキギター弦 一覧
私、Realizeの、【今年当たり機材ランキング第一位!】
☆【Moodyストラップ】幅はアーニーボールの定番ストラップと同じくらいの幅。国内外プレイヤー多数愛用中。金色のロゴがさりげなく主張しており、遠くからでも目立つ。ナイロンと比べて滑らないので。一年に一回ほど革製品のオイルでクリーニングして愛用中。
その④ なんとなく【別の袋】にいれて持ち歩く物

ライブに使う必需品
【シールド】リペア店オリジナルケーブル5m一本、3m一本、☆【パッチケーブル】ベルデン製9394 2本
ライブでは【一般楽器店で手に入るクラスのケーブル】を使用。ライブハウスでは耐久性が求められるので【高級シールドは使わない。スタジオや自宅で活躍する。】リペア店オリジナル特製シールドを愛用。広告媒体がないので性能の割に価格はリーズナブル。やや太いケーブル径で、小さな部屋で音量を下げても密度の濃い音が出るのがポイント。もちろん大音量のライブでも活躍できるはずだ。↓
⑤【ジーンズのポケット】Polytuneが予期しないバッテリー切れなどの時に使う『西』ドイツ製音叉。持参する機材アイテムのなかでは最古参。
ちなみにストラトキャスターしか興味ない私だがアームは基本的に使わない。本当は使いたいが・・・。☆フロイト・ローズ付きギターをライブで使うギタリストの気持ちがわかる。☆【フェンダー・カスタムショップ・ジェフ・ベックモデル】音質を重視しながら、アーム奏法の利便性はお見事!
大事なおまけ
【弦交換工具】☆弦を切るニッパーは数十年使用中。切れ味は全く変わらない☆ストリングワインダー。後者は大御所リペアマンさんご推薦のオール・パーツ・ジャパンの、ワインダー。共に¥1000前後
→ メンテナンスグッズ / ニッパー 一覧
→ ギター / ストリングワインダー 一覧
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