日々、弦と指を受け止めているフレットと指板。
どんなに丁寧に扱っていても、汚れが溜まってしまうもの。
汚れている方がカッコいいとは言うものの、やはりクリーニングは必須。
名立たるギタリストのギターを見ると、フレットなど、演奏性に関わる部分はピカピカになっていることが分かるはず。
ここで紹介するグッズを使って、愛機をキレイ&弾きやすくしてみよう!
クリーニングに使用するギター

今回使用するのは、自分でコンポーネントしたWarmothのストラトタイプ。
酷使しているので月に一度のクリーニングは欠かせません。
まずは弦を外した指板とフレットの様子をご覧ください。

き、汚い・・・
手垢が付いて若干変色している部分が!
フレットもくすんでいますね。
ホントに綺麗になるのでしょうか??
指板とフレットを同時にクリーニング『FRET BUTTER』
dmiguitarlabsのFRET BUTTER(フレットバター)は、指板とフレットを洗浄する専用の液体が染み込んだクロス。
フレットバターが優れているのは、それまで別々の作業を強いられていた指板とフレットの磨きを同時に行えるところでしょう。
もうマスキングテープは不要!

こんなふうに指板保護のためにペタペタしなくても大丈夫!
なにそれ!スゴク便利じゃん!!
しかも、20回は使えるとのこと。
時短とコストパフォーマンスを兼ね備えたアイテム。
その実力は如何に!!
実際にフレットバターを使ってみた
フレットバターの袋を開けると甘くていい香りが!
クサいとクリーニングする気が無くなっちゃうのでありがたい。

まずはクロスを手に取り、指板とフレットに優しく塗っていきます。
全体に満遍なく塗ったら別のクロスで磨くのですが、ここで要注意!
汚れてもいいクロスを用意することをオススメします。
めちゃくちゃ黒ずむんです。
間違っても新品のクロスはやめといた方が吉!
後悔するハメになりますぜ。
今回は人柱として新しいクロスを使って磨いてみたのでご覧ください。

磨いてからの・・・

どーん!!!
冒頭で記した通り、月に一度はクリーニングしているギターでこの汚れ!
初めて指板とフレットをクリーニングする人は、きっとその汚れの多さに驚くことでしょう。

↑ビフォーアフター
エボニー特有の黒が美しくなりましたね!
そしてフレットもピカピカ。
チューニングの安定性が向上する魔法のクリーム『SP-P-08』
「アームを使ったりチョーキングをしたりするとチューニングが狂うんだよな」
チューニングが不安定なのはナットが原因かも!?
実は昔からナットの溝を鉛筆で塗るなど、ギタリストは試行錯誤をしてきました。
でも現代にはSP-P-08があるじゃないか!!
SP-P-08はギター界の雄Freedom Custom Guitar Research が販売を手掛ける潤滑剤。
弦と接点の摩擦を減らすことでチューニングの安定を図るものです。
ワウペダルのグリス代わりにもなる優れモノ!
私自身、以前からSP-P-08の愛用者。
自信を持ってオススメしちゃいます!
ナットの溝に塗ってみよう

SP-P-08をナットに塗るときは、ピンや爪楊枝などで塗っていきます。
もちろん広い範囲に塗るときは指で塗ってもOK。

弦の接点に塗り、はみ出たクリームはクロスなどで拭き取ります。
SP-P-08を塗るのと塗らないとでは大違い!
新品の弦が落ち着いた後のチューニングの安定度を経験すると、もうSP-P-08無しでは考えられません。
液体タイプのSP-P-09も販売されているので、クリームタイプと液体タイプ、好みに合わせて選べます。
弦をサビから守るクリーニンググッズ『FAST-FRET』
弦をサビから守り、さらに滑らかな指触りで演奏をサポートする潤滑剤であるGHSのFAST-FRET(ファストフレット)。
弦の潤滑剤と言えばスプレータイプが主流でしたが、「スプレーしたあと、床までツルツルに…」
そんな経験をした人は多いハズ。
私もよくお母さんに怒られていました。
今となってはいい思い出・・・
ファストフレットの使い方

缶から本体を出したら弦に塗るだけ!
しかも、本体の持ち手には、弦を拭くための小さなクロスが収納されていて良心的。
弦交換時は思いのほか弦を触っているもの。
弦交換の締め括りとしてファストフレットをサッと塗っておきましょう。
特にコーティングされていない弦には効果テキメンです!
ちなみに弾き終わりに毎日のように使っていても1年近く使えています。
ファストフレットに似た商品
ギター・ベースのアイテムを広く手掛けるPLANET WAVES ( プラネットウェイブス )のPW-XLR8-01もファストフレットと似ている商品。
PW-XLR8-01はファストフレットに比べると内容量が少なくクロスも付いていません。しかし、接地面が広いため、演奏後に手早く弦のクリーニングが可能。
臭いもほとんどない点も喜ばれているポイントです。
まとめ
今回ご紹介したクリーニンググッズは以下の通り。
■dmiguitarlabs:FRET BUTTER
■Freedom Custom Guitar Research :SP-P-08
■GHS:FAST-FRET
どれも便利ですし、ギターケースの中にしまって置けるコンパクトさも兼ね備えている点も見逃せません。
恐るべし現代のアイテム…!
こんな便利グッズがある今の時代にギターが弾けるなんてありがたいこと。
ぜひ、みなさんも愛機のクリーニングをしてみてください。
きっと見違えたようなイケメン、もといイケギターになりますよ。