
こんにちは。こちらに投稿させていただいておりますYoshitakaです。
アマチュアなりに様々なアコギ弦を試してきた中で、最近よく使っているSITの弦について語ってみたいと思います。私も知り合いから教えられて初めて知りましたが、まだご存じない方も多いかもと思い、ここで紹介させていただきます。
→ SIT STRINGS / アコースティックギター弦 一覧
1.SIT弦の特徴
個人的には以下のような特徴がある弦だと思っています。
① チューニングが安定する。
SITとはStay in Tune の略だと聞いたことがあります。直訳すればチューニングされたままということですが、その通り、他メーカー弦と比べて、弦交換後にチューニングが安定するまでに時間が短く、安定した後では狂いにくいことが特徴です。チューニングの狂いは木製ギターではネックやボディトップに対する張力により生じる場合もあり、一概には弦単体の問題ではないですが、カーボンギターではギター側の狂いが弦交換時からはほぼ生じないため、この弦の効果が一層感じられ、交換後かなり安定しています。
② ブロンズ、フォスファーブロンズに加えてロイヤルブロンズというラインナップ
ロイヤルブロンズ弦はフォスファーブロンズをさらにスウェーデン製ヘキサ鋼で覆った弦で、より深みのあるトーンが特徴と言われています。上記以外に最近ではコーティング弦も発売されています。
2.実際に使ってみた感じ
① 音質
お値段は ゴールデンブロンズ < フォスファーブロンズ < ロイアルブロンズ の順ですが、この三種類の弦の音はお値段ではなく、好みの問題だと感じています。
ゴールデンブロンズの方が煌びやかな反面、ロイアルは少し落ち着いたトーンで、どちらも好みです。
個人的には煌びやかなアルペジオが好きなので、最近はオールマホのギターにゴールデンブロンズを使っていますが、好みのサウンドです。エリクサーほどのキラキラ感はないですが、このあたりは好みの問題かもしれません。ストロークだとロイアルブロンズの方がまとまりある印象を受けます。
なお他メーカーではフォスファーブロンズがブロンズより煌びやかなケースが多いと感じますが、SITはゴールデンブロンズ(普通の?ブロンズ)の方が煌びやかな印象です。
② 弦の寿命
コーティング弦には及びませんが、ノンコーティングの割には長持ちする印象です(特にロイアルブロンズ)。チューニングも安定しているので使い勝手が良いです。
またSITの弦は切れにくいように感じます。他メーカー弦だと、新品張り替え時に特に3弦が切れることが何度かあってショックでしたが、SITではそういったことを経験していません。
③弾き心地
テンションが少し緩く押さえやすい印象です。特にエリクサー等コーティング弦から比べると、テンションが適度で押弦しやすいと感じます。もちろんコーティング弦特有の滑る感覚はないので、この感覚を求められる場合はやはりエリクサーが良いかと思います。
テンションが緩いということはギターへの負担も少し小さいはずなので、その点もメリットではないかと思う次第です。
④ コストパフォーマンス
これだけ使い勝手がよいわりに、サウンドハウスさんのこのお値段は魅力です。
2021.9.2時点では送料無料ですので、まだ試されていないのであれば、チャレンジしても良いかもと思います。
SIT STRINGS ( エスアイティストリングス ) / GB1150 GOLDEN BRONZE 80/20 ACOUSTIC PRO LIGHT
SIT STRINGS ( エスアイティストリングス ) / P1254 PHOSPHOR BRONZE ACOUSTIC LIGHT
SIT STRINGS ( エスアイティストリングス ) / RL1254 ROYAL BRONZE ACOUSTIC LIGHT
弦を変えるだけでギターのサウンドがかなり変わるため、色々試してみたい方にもお勧めの弦だと思います。
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