
お手頃なテレキャスターが欲しい!いい音も欲しい!
現在、メインギターとしてYamahaのPacifica 612(SSHモデル)を使っています。弦高やピックアップ調整、ネックの反り、トレモロ・スプリングスの調整などを試しつつ、特別不満もなく数年間使用してきました。でも、人間とは欲がでるもの。2本目としてテレキャスターを試してみたいけれど、HHタイプや7弦ギター、なんならベースも欲しい。それなら、比較的安価なテレキャスターを買って、自分好みに改造してしまおうという魂胆です。今回紹介する4本のギターですが、実際の音はYouTubeで確認することができます。特に、海外の方が比較した動画が分かりやすかったので、参考にしてみてください。
YAMAHA ( ヤマハ ) / PAC612VIIFM IDB エレキギター PACIFICA(パシフィカ)
↑オールラウンドに使えるのでメインギターとしておすすめです。
まずは本体を選ぶ
SQUIER ( スクワイヤ ) / Sonic Telecaster Butterscotch Blonde
↑最近発売された新エントリーモデル。
SQUIER ( スクワイヤ ) / Affinity Telecaster Olympic White
↑Squier製の(元)エントリーモデル。Sonicシリーズもでましたが、やはり買うならAffinity以上かなと思います。
SQUIER ( スクワイヤ ) / Classic Vibe 50s Telecaster White Blonde
↑予算が合えばこれがおすすめ。Affinityシリーズから、だいぶ質があがります。品切れ気味ですが…。
FENDER ( フェンダー ) / Std Tele, Laurel FB, White PG, Olympic White
↑実売価格とスペックがミスマッチな気もします…。
こちらが今回のお品書き。その中でも取り上げるのは「Affinity Telecaster」。「Classic Vibe 50s Telecaster」は見送ります。なぜならコンセプトが「お手頃価格」だから。本音を言うと、音や見た目としてはClassic Vibeが欲しかった…(価格差は2~3万円ほど)。それはさておき、実はSquierのAffinityとFenderのStandardは、そこまで変わりません。スペックを比較すると下の画像のようになります。当然、ビルドクオリティーは変わると思いますが、「ピックアップがセラミックかアルニコか」、「ナットに何を使っているか」など、そこまで大きな差はないと思います。ピックアップは出力の問題もあるので、頑張って高さを調整しましょう。できれば、実際に楽器屋などで弾き比べできれば良いのですが…。今回のテーマである「お手頃」に縛られなければ、Fender Standardも悪くないと思います。
Body | Pickup | Neck | Nut | |
---|---|---|---|---|
Fender Standard Telecaster | Poplar | Standard Single-Coil X 2 | Maple | Micarta |
Squier Affinity Telecaster | Poplar | Ceramic Single-Coil X 2 | Maple | Synthetic Bone |
参考:
Standard Telecaster
Affinity Series Telecaster
ネック・プレートの交換

Freedom Custom Guitar ( フリーダムカスタムギターリサーチ ) / Tone Shift Plate SP-JP-01
Freedom Custom Guitar ( フリーダムカスタムギターリサーチ ) / Tone Shift Plate SP-JP-03
とりあえず、裏面のネック・プレートを交換したいと思います。SP-JP-01は厚さ2mm、SP-JP-03は3mmということで、ギターには前者を、ベースには後者がいいらしい。ただ、軽量な木材を使っているギターの場合は後者もありとのこと。今回は何となくSP-JP-01を選びました。公式の説明にあるように、高音が煌びやかになって音が明るくなります。Affinityは少し音がこもっているので、ブースターを買うよりも、ネックプレートを交換した方がコスパもいいですし、今回のコンセプトにあっていますね。振動が全体に伝わるため、木材がよければ音質の向上は間違いなし。いつか、3mmも試してみたいです。
通常のスティール製ネック・プレートに比べ、サウンドにより多くの倍音を付加し、まろやかで広がりのある芳醇なサウンドに変化します。(中略)最も大きな振動体である、ネックとボディー。その2つの振動体を接合するジョイント・プレートは、ネック、ボディーの振動の仕方に大きな影響を与えます。つまりネック・ジョイント・プレートの材質、質量を変えることで、弦の振動の仕方を変えて積極的にサウンドを変化させることが出来るのです。
キャパシター(コンデンサー)の交換
MONTREUX ( モントルー ) / Sprague Orange Drop 716P 0.047uF 400V [886]
MONTREUX ( モントルー ) / Sprague Orange Drop 716P 0.033uF 400V[881]
キャパシター(コンデンサー)とは、電気信号を蓄えたり放出したりする電子部品の一つで、ギターにおいてはトーンの調整に使われます。
コンデンサー(キャパシター)は、トーンコントロールを操作した際に、(中略)どれだけこもったメローな音にするかを調整するパーツとなります。コンデンサーの効きは、流れてきた信号を受け入れられる容量の単位「μF」を用います。容量(μF)が大きくなると、アースに落とせる音域が広くなるため、よりこもったメローなサウンドになります。
例えば、現在0.022μFが搭載されており、よりメローなサウンドにしたい場合は0.047μFや0.1μFのように容量の大きいものを。トーンの効きを緩やかにしたいのであれば0.01μFなどのように容量の低いものを選択することによって、より理想のサウンドへと近づくことができます。
一般的にギターのシングルコイルP.U.用のトーンには、0.047μF、ハムバッキングP.U.やベースP.U.には、0.022μFが使用されます。
メーカーの説明の通り、キャパシターを変えるだけで音の抜け方が変わります。特に、値を小さくしたり、純正よりも質が良いものにすると明るい音になります。やはり、木材やピックアップをいじらずに音質を変えるなら内部の配線が重要。線を交換するのも手だけど、キャパシターを純正からオレンジドロップにするだけで、かなり変わります。
ちなみに、上の2つのキャパシターはシングルコイル用ですが、P-90やハムバッカー用も出ています。値は好みによって変わると思いますが、今使っているもので気に入らなければ値が低いものにするといいと思います。値を下げると、低音のモコモコとこもった感じが薄れ、高音の抜けが良くなります。あとは、単純にキャパシターの質による音質向上も見込めるので、値を気にせずに買うのもありかと。これ以上は聴覚上の問題なので、沼にはまります。中にはキャパシターに数千円かける方もいるとか…。
もしお金に余裕があれば他の配線に手をだすのもありです。たとえば、配線材やポット、ジャックなど。そこまでこだわるとClassic Vibeが買えてしまうので今回は却下。
MONTREUX ( モントルー ) / Belden #8503 Black 1 meter [1672]
↑線はタイプがたくさんあるので、試しているうちにお金が溶けそうです。
メタルノブ
ESP ( イーエスピー ) / METAL KNOB NOISE KILLER
ボリュームやトーンノブに触れたときに発生するノイズを減らしてくれます。ワッシャーがノブとポット本体との間に導通する回路を作るため、ノイズの減少に繋がるようです。2枚1セットなので、ちょうどテレキャスターにぴったりですね。
ESPカスタムラボ メタルノブノイズキラーは、メタルノブ使用時の不快なシャフトガリを排除するパーツです。ボリュームポットのシャフトは構造上、グランド接地が不安定です。よって、金属製のボリュームノブは操作時に、指を通して落ちるアースも不安定となり、シャフトガリノイズとなります。メタルノブノイズキラーは、板バネ上に加工された特殊ワッシャーで、ポット本体とノブの間に挟み込む事により、双方を強制的に通電させる事ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。個人的にはすごく好みの音になり、気に入っています。Squierの底力を見た気がしますね。ペグを交換するのもありだけど、音質向上を中心にコスパ良くするということで、今回は省略。買うならGOTOH製がおすすめ。Pacificaに慣れていると、ロック式ペグが欲しくなってきます。
GOTOH ( ゴトー ) / SD91-05M-L6-Nickel
↑弦を複数回巻き付けることなく固定できます。※モデルによっては付かない場合があります。
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