ドイツで誕生したヘッドホンブランドULTRASONE(ウルトラゾーン)より、開放型タイプのモニターヘッドホン Signature FUSION Open Back が発売されました。
開放型ヘッドホンの特長である音の広がりに加え、このモデルはリアルな音の再現性と心地よい聴き心地を絶妙なバランスで実現。本レビューでは、デザイン、装着感、音質、ケーブル仕様、付属品などの各ポイントを詳しくご紹介します。
高級感あふれるデザインと快適な装着感
まず、手に取った際に感じるのが高級感あふれるデザイン。ブラックをベースに、金色の配色は落ち着いた印象を与えつつ、人目を惹く確かな存在感が印象的。人とは違うデザイン性の高さにもこだわりたいユーザーには魅力です。 また、装着感も非常に優れています。イヤーパッドにはスエード素材が使用されており、耳を優しく包み込むようなフィット感。さらに、ヘッドバンドにはULTRASONE独自のFGC(Floating Gap Cushion)テクノロジーを採用することにより、頭部への圧力が均等に分散し、長時間の使用でも快適さが持続します。

圧倒的な音の広がりとバランスの取れたサウンド
再生した瞬間に感じるのは、その圧倒的な音の広がり。本モデルには45mmのチタンプレイテッド・マイラードライバーを搭載し、開放型とは思えない、重厚な低音再生を実現。低音の迫力を十分に感じられるにもかかわらず、音はこもることなく、高解像で引き締まったサウンドです。
印象的なのは、ULTRASONE独自のS-Logic 3テクノロジーによる立体的な音場。まるで「目の前で演奏が繰り広げられている」ような臨場感を味わうことができます。ライブ音源やクラシック音楽を聴く際には、コンサートホールにいるかのような没入感を体験することができます。

ケーブル仕様の工夫
音質の良さだけでなく、使い勝手にも配慮された設計となっています。
3.5mm 4極スクリューロック式コネクターを採用し、安定した接続が可能。バランス接続にも対応し、ハイエンドDAP(デジタルオーディオプレーヤー)と組み合わせることにより、さらなる音質向上が期待できます。
こうした細部へのこだわりからも、ULTRASONEがプロフェッショナル向けブランドとしての品質を追求していることがうかがえます。

付属品と保証
付属品も充実しており、専用のキャリングケースが付属しているため、持ち運びの際も安心です。また、2年間のメーカー保証が付いている点も魅力的です。
プロ向け機材では保証期間が短いことも少なくありませんが、本モデルはしっかりとした保証がついており、長期間にわたって安心して使用することができます。

まとめ
開放型ヘッドホンは音の広がりに優れる反面、低音の迫力が物足りない場合もあります。しかし、Signature FUSION Open Backはその課題を克服し、開放型ならではの音場の広がりと、締まりのある低音を両立しています。
特にロック、ポップス、ジャズを好むリスナーにはとても相性の良いサウンドかもしれません。ボーカルや楽器の立体感が際立ち、臨場感のあるサウンドが楽しめます。
価格帯としてはやや高めですが、この音質と装着感を考慮すれば、十分に納得できそうです。開放型ヘッドホンの購入を検討している方は、ぜひ一度試してみてください。