最近人間椅子ブームが到来してしまいGIBSON SGを買ってしまった者です。
週末にオープンカーに乗りながら爆音で人間椅子を聴いていたら、それは間違いなく私なので見て見ぬふりをしてくれると嬉しいです……笑
そんな訳で今回のBGMは人間椅子の「品川心中」です。
さて、今回は久しぶりの「謎ギターを復活させてみよう」シリーズのその5になります。
今回はボディ側の加工がいろいろと進んだのでそのご報告。
まずは謎のジョイントプレート用の下穴が空いていたポケットのダボ埋めをしました。
ダボ埋めする理由や前回失敗した経緯は長くなってしまうので その2 をご覧ください!

作業風景を吹っ飛ばし、ダボを埋めた姿がこちら。所々隙間が....
まあ、ボディ側の下穴はビスよりも大きく開けるので、そこまで精度や強度を求めなくても良いかなと思うので、タイトなダボを圧入してボディを割るリスクを冒すよりもこれくらいで良しとしました。
あんまり見ても楽しい画像ではないので次に行きましょう。
続いては電池ボックスのザグリを入れていきます。

また写真を撮り忘れる癖がでてしまい、途中で急いで写真を撮りました笑

作業中はこんな感じ。

掘り終わるとこのとおり、粉まみれになるので家庭で作業される方は気を付けましょう。
私はマスクをしながら作業しましたが、マホガニー色のくしゃみが止まりませんでした。


無事取り付けできました。
一枚目の写真のように二か所のビスで固定するので、深く掘りすぎるとパーツが宙吊りになり残念なことになってしまうので気を付けましょう!
続いてはひび割れたスタッド下穴の補修です。
リペアを専門にされている方の記事をいくつか見てみましたがいずれも難易度が高く、真似できる気がしなかったので何とか方法を考えてみました。

なるべくわかりやすいように画像にラインを入れてみました。
青の線が概ね平面が出ている断面。
そこに板を接着して補強してやろうという算段です。
しかし、ちょうど曲線部分にヒビが発生しているので、真っ直ぐな板を接着することができないんですよ。それならばということで、曲線部分のザグリを真っ直ぐに加工して接着面の確保を試みます。
成功するようにおまじないを込めながら気合いの手彫りで進めていきます。
マホガニーなのでサクサク削れて意外にも5分くらいで削れてしまいました。

ノミで真っ直ぐに削って軽くやすりかけした様子です。
平面の範囲が増えて板を接着する面を確保することができました。

ちょうど良い感じのメイプルの端材をいただいたので適当にカットして当てがってみると...


なんかいい感じ!
これは成功のビジョンが見えてきましたよ!

早速タイトボンドで固定してみました。なんと無理くりな固定方法でしょう。
ボルトを突っ張り固定するだけでは反対が浮いてきてしまうので、適当な端材を少し大きめにカットして押さえつけています。
マホガニーは柔らかい木材ですから、メイプルで補強することにより少しでも安心材料を増やしたい訳です。


接着が一枚だけだと少し不安なので、さらに削って2枚目の端材を接着するための下地を作りました。

ザグリの形状に合わせてメイプルの端材を加工したので接着していきます。


接着した姿がこんな感じ。
青矢印の箇所に補強のプレートを入れています。従来であれば弦の張力が2つのアンカーに集中してしまいますが、二か所ビス止めすることでアンカー木部への負荷軽減が見込まれます。そうなるとビス止めをしている木部がマホガニーなので、もし強度が心配であれば下穴部分だけメープルのダボを埋めてあげてもよいかもしれません。


トレモロを載せてみましたが良い感じです!
これにてボディ側の大まかな加工は終了したので、次回からはリフレットに取り掛かろうと思います!
また次の記事で進捗をお知らせします!