先日愛車であるユーノスロードスターに軽量フライホイールと強化クラッチの取り付けを行いましたが、バイクの様に軽快なエンジンレスポンスで30年前の車とは思えないほどシャキッとした印象になりました。
新調した車高調とも相まってコーナーではグングンノーズが入っていき、あまりにも楽しいのです!
メンテナンスやパーツ交換が必要なのは当然ギターも同じ話ですね。
車の話をしたかっただけなので無理やりの導入となりましたが、今回で3回目となる謎ギターシリーズ。前回の記事ではボディが真っ二つに割れてしまうという衝撃的な事件が起きてしまい軽いトラウマになってしまったので、今回はリハビリがてらのんびりと作業していきたいと思います。
さて、こちらの謎ギターですがFloyd Roseトレモロにシングルコイルが3発というなかなか珍しいレイアウトになっています。
よく見ると6点支持のシンクロトレモロの穴埋めを行い後付けでFloyd Roseが搭載されていることが分かると思います。


今回は電装系も全て交換ということで機会にSSHザグリを掘ってEMGのSA/SA/81を組み込みたいと思います。
EMG ( イーエムジー ) / SA/SA/81 Black ギター用ピックアップ
まずはピックガード。ザグリもそうですが、シングルコイルのままではハムバッカーを搭載するスタートラインにも立てません。
ギターを預かる際にFloyd RoseのSSHレイアウトに対応したピックガードも預かっていたのであてがって見てみました。

見たところではポンっとつけられそうなピックガードでも要注意です。

適当にあてがってるので曲がっているってこともありますが、明らかにザグリがはみ出てしまっています。そして固定用の下穴位置もバラバラです。
元からついていた赤べっ甲風のピックガードは保管しておきたいところですので新規でピックガードを作っていきます。
今回用意したピックガード材はこちら
MONTREUX ( モントルー ) / 塩ビ板 300 x 450 (mm) 黒3P [9733]
ブラックカラーであること。3プライであることが譲れない条件だったためチョイスしました。

まずはピックガード材にマスキングを貼って下書きができるようにします。

今回は元のピックガードを型に下書きをします。
なぞるだけなのでなんとも楽ちん。

ハムバッカーの位置を若干変更してできた下書きがこちら。キタナイ...笑
そんなこんなで切り出して行きます。
卓上の糸のこ盤があるととても楽ですが、人力でできないこともないです。(覚悟は決めてください)

切り出してる最中はこんな感じ。
ピックアップマウント用の加工は一度ボール盤で穴あけをしてから切り出します。
大きく曲がるように動かしてしまうと刃が折れてしまうので、何箇所か多めに穴を開けて刃を逃がせるようにしてあげると安心です。

何とか切り出したのがこちら。
久しぶりに糸のこ盤使うと全くうまく加工できませんね笑
切り出す際は実線を超えてしまうと修正が効かないので少し余裕をもって加工して、細かいところは鉄ヤスリで詰めていきます。
ネックのジョイント部分やピックアップマウント部、ブリッジ際等はある程度のところまで加工したら実物合わせの方が安心です。

そしてある程度形を整えた状態がこんな感じ。
リアにハムバッカーを載せるため、ボディにザグリが必要ですのでピックガードをあてがって削る箇所に下書きをするとこんな感じ。

理屈としてはこの黒で下書きされている箇所の木材掘ればハムバッカーが搭載できちゃう訳ですが今日はここで時間切れです。
まだまだピックガードは完成しておらず、もう少し外周を均したら斜め落としして正面から見ても3プライの層がキレイに見える様にしていきたいと思います。
■ まとめ
前回の悲劇から一転、今回は緩く楽しい作業でした。
次回はピックガードを完成させてボディ側のザグリまで進められたらと思っております。
記事の枕で少し車の話をしたら80〜90年代の国産スポーツカーについて熱く語りたくなってしまったので何とか音楽と絡めたネタを考えておきます。車が好きな読者の方がいたら楽しみにしていてください!
それでは次の記事でお会いしましょう!