最近レコード人気が再燃していますね。サウンドハウスでもレコード好きが何人かいて、流動的にレコード会を催すに至っています。年長の私はCD誕生前のレコード世代。当時を思い返すと、レコードにつきもののパチパチノイズがとても嫌でした。慎重にカセットテープにダビングしてから聴いていました。レコードは何度もかけると減る(劣化)と考え、大切にしていたこともあります。
ノイズも劣化もないというCDが1982年に登場したとき、大きな期待と共に晴海で開催されたオーディオフェアに行きました。CDプレーヤーの試聴コーナーはたくさんの人が集まり大盛況。その時、初めて聴いたCDは「Rainbow 闇からの一撃」。まったくの無音から始まるロックサウンドに衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。
時を経て、iTunes などのデジタルで音楽を聴くことが当たり前となっている中、Queenやプログレなど、共通の趣味をもつ仲間と開いたレコード会(レコードマニアが数名おります)により、音楽の聴き方が変わりました。40年、50年前のレコードがこんなに良い音で聴けるとは!私自身は、プレスによる音の違いまでこだわるようなレベルではありません。単純にレコード黄金期にリリースされていた音楽は、レコードで聴くことで、より気持ちを揺さぶられる気がするのです。
早速、実家からレコードを再生するための機材を持ってきました。取っておいてよかった!(いつか聴くつもりで取っておいたのです)
とりあえずセット!

Technics SL-1200MKIII / VestaKozo DSM-309 DISCO MIXER
レコードの再生にはフォノプリアンプが必要になるため、DJミキサーも一緒に持って来ました。見た目を気に入り、大昔に購入したものです。(DISCO MIXERってネーミング、カッコよくないです?)大きな音を出せる環境ではないため、DTMで使用しているパワードモニターを流用しています。

Genelec 1029A 旧型ですがお気に入り
セッティングしていて、カートリッジがないことに気づきました。たくさんある選択肢の中から、歴史ある日本のブランド「NAGAOKA」をチョイス。シェル付なので、プレーヤーに取り付けるだけでいったんセット完了です。
NAGAOKA ( ナガオカ ) / MP-110H MP型ステレオカートリッジ
レンジが広くフラットな印象。アタックも低域もしっかりと出ます。コスパ高いです。黄色が意外と映えます。
クリーナーなども一緒に購入。レコードには必須です。手間はかかりますが、それも楽しめるのが不思議なところ(^^)
レコードクリーナー audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT6012Xa
昔持っていたものはクリーム色でした。今は精悍なブラック。
レコード針洗浄液 NAGAOKA ( ナガオカ ) / AM-801/2
どんなにレコード盤をクリーニングしても針は汚れるので必須アイテムです。
アームのオーバーハング設定やら、針圧調整を行い、久しぶりにレコード盤に針を落とすと。。。
パチ、プツと小さなノイズの鳴る中、存在感のあるサウンドが!十分にハイファイです!そのまま片面聴き入りました。片面約20分前後の時間もよいです。パチパチノイズもレコードの証と取れば気にならず。
それにしもてディスコミキサーが大きい。見た目は捨てがたいけど、コンパクト化作戦を開始。まず、先ほどレコード再生に必要と紹介したフォノプリアンプを購入。
BEHRINGER ( ベリンガー ) / PP400 MICROPHONO フォノプリアンプ
コンパクトかつ、サウンドも良くおすすめ

ミキサーは、Soundcraft のコンパクトミキサーNotepad-8FX
サウンドがクリアになった印象です。このミキサーはUSBオーディオインターフェイスを搭載しており、パソコンで録音することもできます。アナログをデジタル・アーカイブすることもできますが、現在のところはクルクル回るレコード盤を見ながらのリスニングを楽しんでいます。ということで、USB I/Oは主にパソコンの音源再生に使用しています。
カートリッジをはじめとする機材により、音が変わるのも魅力です。底なしのオーディオマニアの世界に足を踏み入れるのは怖いですが (^^)
他にもオーディオ再生におすすめのコンパクトミキサーをいくつか紹介します。
YAMAHA ( ヤマハ ) / MG06 アナログミキサー
超シンプル!ピュアで美しいサウンドが魅力です。
PRESONUS ( プレソナス ) / StudioLive AR8 USBハイブリッド・アナログミキサー
BluetoothやSDカードの再生にも対応。SDカードは録音にも対応するので、気に入った曲を簡単に録ることができます。
MACKIE ( マッキー ) / 402VLZ4 アナログミキサー
こちらも超シンプルな1台。ダイナミックなサウンドに合うように思います。
レコードは簡単に曲を飛ばすことができないため、必然的にアルバム全体で聴くようになります。好きなレコードは次の曲が始まるタイミングまで覚えてしまいます。アルバムにこだわっていたアーティスト、例えばLed Zeppelinの作品は、通して聴くとやはりグッときます。(これはレコードに限りませんが) また、セットに手間がかかるため、音楽を聴くこと、その時間を大切に考えるようになる気がします。ひと手間かけることで、ゆとりを生むと思うのかも。あなたの音楽生活にも、レコードを取り入れてみてはいかがでしょうか。手持ちの機材を生かせば、意外と手軽にレコード環境を整えられるかもしれません!