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TouhMixによる音楽性(ミュージシャンシップ)の向上

2016-09-16

テーマ:How to

もしTouchMixをお使いでしたら、バンドのサウンドだけではなく、演奏までも良くなったことを実感していることでしょう。その秘密は(それほど秘密でもありませんが)、ライブでのマルチトラック・レコーディングにあります。

ライブレコーディングというのは自分達に明確な答えを教えてくれる偉大な先生というより、フェアでシビアな批評家のようなものです。ライブレコーディングは、全てのバンドメンバーにこれが最高の演奏だと分かるように、そっと教えてくれ、また改善するチャンスも与えてくれます。しくじったイントロを、もっと練習するようにみんなに促すなんて嫌ですよね。そんな時は、このシビアな批評家が教えてくれたことをメンバーと共有すれば良いのです。私はキーボードプレイヤーです。ライブレコーディングをしばしば聴きますが、ゆったり演奏すべき時に音を入れ過ぎることがあり、その反省からリフをもう演奏しないことを決めます。また、曲の合間につなぎで少し即興を弾いていたのを止め、ショー全体をもう少し短くしました。他にもたくさんの問題はありましたが、問題はバンド内で解決させます。

以前に、バンドのドラマーのスケジュールが他とぶつかって、ライブをキャンセルするかスケジュールの見直し、又は代わりを見つけなければなりませんでした。我々が演奏している音楽はバンドの音がぴったりと合っていることが重要ですし、ヒットとブレイクがドンピシャでなければなりません。なんとかするために友人に代わりをお願いしました。彼は優秀ですが我々のレパートリーも知らないし、我々のバンド演奏も見たことがありませんでした。運よく、以前に録音した過去の演奏記録があり、最小限のリハーサルを行って、その年の最大のライブをいくつかやって無事成功を収めました。その際に大活躍したのがTouchMixによる録音です。

もちろん、ミキサーの出力やポータブル・デジタルレコーダーを使ってステレオレコーディングはできます。でも、マルチトラックにはたくさんのメリットがあります。ミキサーを使ったステレオレコーディングは、さまざまな理由によりバランスが悪くなりがちですが、今は触れないでおきます。ポータブルレコーダーは、最善のレコーディングをするのに機材をどこに置くのが良いのか判断が難しく、例えばダンスフロアーの真ん中に機材と共にマイクスタンドを置くとレコーディングはうまくいきません。TouchMixはより簡単にマルチトラック・レコーディングできますから、ぜひトライしてみるべきです。マルチトラックを使用して、聴いて楽しめるミックスを作ることができます(イントロをしくじった人には楽しく無いかもしれませんが)。それぞれのミュージシャンが自分のパートを強調したトラックを使用したり、練習用にマイナスミックスを作ったり色々なバージョンを作ることができます。

以下がライブレコーディングの作成、ミキシング、共有のワークフローです。

キーボード、ミキサー、TouchMix-16、K10モニター、KW121メイン、iPad、Hammond SK1、Yamaha MOXF8の配置です。ケーブルが雑然としてすいません。普段はもっと気を使いますが、このステージはちょっと小さすぎますね。

ほとんどの演奏で、ドラムの各シェル用マイクと複数のオーバーヘッド、全てをミキサーに接続します。部屋が狭い場合は、キック、スネアとオーバーヘッド1つのみですが、それでも素晴らしいレコーディングができます。最高のレコーディングのためには、PAに送らないものがあっても、全部の楽器をミキサーに繋ぐべきです。

私が好んで使うレコーディング用の武器はSSDです。250GB Samsung T3を使用し、信頼性は非常に高いです。全部のトラックを装備してセットがスタートする前に新しいセッションを作成するのを忘れないようにします。また、休憩を取る時、レコーディングを止めることを忘れずに、休憩から戻って直ぐにレコーディングを再開するのも忘れないでください。最後にTouchMixの電源を切る前にレコーディングを完全に終了することも非常に重要です。

ライブの後、いくつか追加で行うことがあります。魔法のように偶然できた音の瞬間を録音したら最初にすることは、ミックスダウンとポストプロダクションのためにそのトラックを別のドライブにコピーすることです。もしバンドを良くすることが目的なら、以下を参考にしてみてください。

TouchMixを使用してトラックをステレオに完全にミックスダウンしてから、ステレオトラックをDAWにインポートします。ライブのミックスを行っているとき、一般に公開することほど神経質になる必要はありません。完璧に仕上げることよりも終えることが重要ですから、通常は簡単にしかミックスしません。ミックスダウンがDAWにインポートされると、セットを曲毎にカットする編集ツールが使用できますが、通常私は使用しません。曲と曲の間に何が行われているかを聴くことは、バンドメンバーにとって役に立ちますから、ライブ全体をひとつのセットとしてカットします。次にDAWからMP3ファイルにエクスポートします。さらにバンドメンバーが共有しているDropboxのフォルダーに入れます。それからバンドメンバーにライブレコーディングを共有したことを知らせ、“最高だったよ”とか“いや、変える必要がある”のような返信が返ってきます。彼らもTouchMixには本当に感謝していますよ。

この記事はQSCによるBetter Musicianship With TouchMixの翻訳です。

 
 
 
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