
TouchMixミキサー全モデルはステレオ・インイヤーモニター(IEM)を有線で接続することができます。キーボードプレイヤーやドラマーのようにあまりステージを動き回らないプレイヤーなら、手軽にインイヤーモニターを使用できるようになります。これは、TouchMixのモデルによって若干使い方が異なります。
TouchMix-8: モノラルIEMの出力が2つ(Aux 3、4)用意されています。ステレオでモニターするためにAux 3と4をリンクします。
TouchMix-16: ステレオIEM出力が2つ(Aux 7/8、Aux9/10)用意されています。初期設定では、Aux出力がステレオに設定されています。
TouchMix-30: モノラルIEM出力が2つ(Aux 11/12、Aux13/14)用意されています。ステレオでモニターするためにAux 3と4をリンクします。
ミックスをセットアップする方法
IEMミックスをセットアップするにはいくつか手順があります。すでに良好なメイン・ミックスがある場合、最も速い方法は、メイン・ミックスをIEMが接続されているAuxチャンネルにコピーすることです。以下、TouchMix-30で行う手順について示します。
- 画面の左上角にある「メインミックスL/R」ボタンにタッチしてメインミックスを選択します。
- 「Copy」を押します。
- 画面の左にある「Aux」ボタンの1つをタッチしてIEMに使用するAuxチャンネルを選択します。
- 「Paste」を押します。
- Auxミックスを選択します。
- Aux Out 1-8をタッチしてAuxフェーダー1-8を下まで動かします。
- Aux Out 9-16をタッチしてメインフェーダーを下まで動かします。
- Sub GroupsをタッチしてSub1-8フェーダーを下まで動かします。
- Auxマスターフェーダーを適切なレベルに調整します。
以前に録音した音を使用してインイヤーモニターのセットアップを行うことができます。IEMがどれだけステージノイズをブロックできるかにもよりますが、この方法はほとんどの場合、とてもうまくいくはずです。前もってステージに参加してなくとも、セットアップがライブのときにできるため、欲しいミックスがその場で正確に得られ、とても便利です。
もちろん、AndroidやiOS搭載のスマートフォンとタブレットからリモートコントロールもできます。
もう一つ優れた機能としては、様々なシグナルプロセッシングができることです。IEMのサウンドを調整するのにAUX出力パラメトリックEQを使用することができます。IEMを使用する理由のほとんどは、耳を守るためです。AUX出力にリミッターをセットするとさらに安全に耳を保護できます。
最後に紹介するテクニックは、Touchmix IEM出力を全て使ってしまって、さらにもう1台追加したいときの方法です。市販の有線IEMアンプを準備して、AUX出力に接続します。
さらにミキサーのキュー出力にIEMを接続します。
この記事はQSCによるTouchMix Tips – In Ear Monitors (IEMs)の翻訳です。