ミュージシャンやプロフェッショナル・エンジニアが愛用し、様々な制作現場で使用されるWAVESのプラグインエフェクト。品質の高さはもちろん、豊富な種類の中から用途やフィーリングに合ったものを選べるというのも大きな魅力となっています。近年ではメーカーセールで手頃な価格になることも多く、気になっている方も多いのではないでしょうか。
多彩なWAVES製品において、170種類以上の主要プラグインを収め、最上位として君臨するバンドルがあります。
それが、Mercury(マーキュリー)!
今回はMercuryに収録されている中で使い勝手がよく、様々なシーンで活躍するプラグインをご紹介していきます!
WAVES (ウェーブス) / Mercury マーキュリー(Horizon + UG)
※リンク先はHorizonとアップグレード版を組み合わせることでお得にMercuryを使用できるセット品です。

■Aphex Vintage Aural Exciter
実在するAphex Aural Exciterは歴史に残る「魔法のプロセッサー」と呼ばれた製品。インプットしてつまみを回すだけで倍音が増え、音に輝きが出てくるという効果。特に初期の真空管モデルは現在動作する個体も少なく、また滅多にお目にかかれない製品でもあります。WAVESはAphex社の認可をうけ、モデリングプラグインを共同開発しました。完璧にメンテナンスされたオリジナル機がもつノイズ、真空管機器だけがもつ温かさなどを再現した、唯一の公認プラグインです。

■Butch Vig Vocals
歴史に残るバンド、ニルヴァーナの名前を世界中に広めた衝撃的なアルバム、Nevermind。このアルバムをメンバーと共に作り上げたプロデューサー、ブッチ・ヴィグ。自身もガービッチのドラマーとして活躍する彼とWAVESが、共同で開発したプラグインがこのButch Vig Vocalsです。彼が携わる作品に数多くみられる象徴的なディストーション掛かったボーカルトーンを作りだすのに、これ以上のプラグインはありません。

■CLA MixDown
アメリカンロックのスタンダードを作り上げたエンジニア、CLA(クリス・ロード・アルジ)がWAVESと共同開発したミックス・バス用のプラグインです。市販の作品のような適切な音圧、アナログコンソールにインプットしたときに得られる心地良いドライブに加え、全体のトレブルとベースを調整することに特化しています。ミックスの最終仕上げをより完璧なサウンドへと導きます。

■Element 2.0 Virtual Analog Synth
WAVESはプラグインエフェクトのみならず、バーチャルインストゥルメントの開発にも力を入れています。Element 2.0 Virtual Analog Synthはその1つ、図太くピュアなアナログシンセサイザーサウンドを網羅すべく作られたプラグイン。オシレータの挙動をリアルタイムに表示するディスプレイ、縦横無尽なモジュレーションマトリクス、ノート単位でエディット可能なアルペジエイター。図太いベースやリードシンセから、包み込むようなパッドサウンドまで、アナログシンセに求められるすべてのサウンドをカバーします。

■F6 Floating Band Dynamic EQ
F6 Floating Band Dynamic EQは、入力レベルに応じて設定したスレッショルドにより、「コンプではなくEQ」がかかるダイナミックイコライザー。この処理を、6バンドに分けて行うことができるプラグインです。一般的なEQは入力信号の状態がどうであれ「かかりっぱなし」となります。しかしF6は「設定したスレッショルドを超えたときだけ」にEQが動作します。これにより、元の音声が変化してしまうことを最小限に抑えながら、ミックスの中に音を収めることができるようになります。

■H-EQ
ヴィンテージのアナログEQをモデリングした味わい深いEQプラグイン、最新鋭のデジタル技術で作られた正確無比なEQプラグイン。EQのタイプは、概ねこの2種類のいずれかに分類されます。本機は「その両方を詰め込んだ」独創的なEQ。帯域ごとにVintage/Modern/Digital、US/UKのセレクトができ「低域はデジタルで正確に、高域はアナログで広がりを」といった処理も可能に。各帯域はソロにすることもでき、より正確な処理も可能にします。中央に大きく表示されているリアルタイム・アナライザーでは、EQによるビフォーアフターが一目で分かるようになっており、EQで行いたい処理の「すべて」が揃ったEQといえるでしょう。

■H-Reverb
H-Reverbは数多くのリバーブプラグインを開発してきたWAVESだからこそ到達できた、究極のリバーブプラグイン。クラシックなものから最新鋭のものまでを1台のリバーブでカバーする「ハイブリッド(=H)」仕様です。従来のリバーブには搭載されることもなかったEQ、ダッキングエフェクト、ディストーション、モジュレーション、アナログ回路を経たときのモデリング、ビットクラッシュなどのパラメーターを積極的に搭載。ミックスの中で本当に「使える」リバーブトーンを生み出すことを可能にしています。

■NLS
アナログ機器が今でも多くの音楽制作者を魅了し続けている理由は、通しただけで変化する質感に拠るところが大きいことでしょう。WAVES NLSは、歴史に残る数多くのレコードを実際にレコーディングしてきた著名なコンソールを解析し「インプット部分」を精密にモデリングしたもの。SSL、NEVE、TG12345といった各コンソールのCh.1からCh.32までを徹底的に解析してプラグイン化し、アナログコンソールへインプットしたときの飽和感をドライブつまみで得ることができます。DAWの各トラックへインサートすることにより、デジタルならではの冷たさ、味気のなさから解放されることでしょう。

■NS1
録音した素材から意図しないノイズを取り除くことは、現代のDAW環境ではもっとも大事な作業の1つ。ノイズを取り除くことは決して「音楽的な」作業とは言えませんが、完成度の高い作品を作るためには重要です。自宅でレコーディングしたボーカルやアコースティックギターが、部屋の反射音も録ってしまっていてボヤけた音像になってしまっている、エレキギターのベストテイクが収録できたのに、一定量で入っているノイズがある、それらを除去するとき、たった1本のスライダーで(あとは自動で)ノイズを除去できたら….といった願いを叶えてくれるのが、NS1。ノイズが目立たなくなるまで、スライダーをゆっくり上げていくだけの簡単操作が魅力です。

■Torque
Torqueはドラム、パーカッション専用のピッチシフトツール。レコーディング済みの素材を、驚異的な自然さでチューニングすることができます。20インチのキックを、まるで24インチの大口径ドラムのように響かせる、タムを楽曲のキーに合わせてあとからチューニングするといったことも可能。Focusセクションでターゲットを選ぶだけで、カブリのあるマルチマイク素材であっても自然なチューニングを行うことができます。

■KramerTTT(Tape, Tubes and Transistors)
ビートルズ、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックスなど、音楽の歴史にのこる作品を数多く手がけてきた伝説のエンジニア、エディ・クレイマー。彼がよく使ったことで知られるロンドンのオリンピックスタジオのためにカスタム製作されたEQ、コンプ、テープマシンをエディ・クレイマー本人の監修によってプラグイン化しました。ヴィンテージ市場でも滅多にお目にかかることのないこれらの機器、美しい倍音、温かいトーンはオリジナル機と区別のつかないほどのクオリティです。

■Lシリーズ(L1、L2、L3、L3-LL、L3-16)
WAVESの人気プロセッサーの1つ、Lシリーズ。Mercuryにはこのシリーズ全てを収録しています。ミックスの最終段で適切な音圧を稼ぎ、クリーンなリミッティングを施せます。ドラムをまとめたバスにL1をインサートし、荒々しさを作る。ベースにL2をインサートし、音色に一切影響を与えずにガッチリ地固めをするなど、DAW上で絶対に起きてはいけないデジタルクリッピングを回避しながら、楽曲を理想的なサウンドに仕上げます。
エンジニアに愛用される多彩なWAVESプラグインを収録したMercury。
これがあれば、様々なミックス/音源制作に対応可能です。
ぜひご検討ください!