世界的ギターメーカーのIbanez。老若男女プロからアマまで多くのプレイヤーが使用しているギターブランドです。そのため、シグネチャーモデルを出しているアーティストもたくさんいます。その中で個人的に気になったギタリストとそのシグネチャーモデルについてまとめました。
Ichika Nito(いちか にとう)
Ibanezのシグネチャーモデルに日本人アーティストとして初めて登場したのがこのIchika Nitoです。Ichikaはタッピングを多用する独創的でテクニカルな奏法を用いるギタリストです。
後ほど紹介するPolyphiaのTim Hensonとコラボもしています!
ICHI00はIbanezの名作ギターTalman(タルマン)をベースにIchika氏のこだわりが詰め込まれたモデルです。特に、ピックアップはこのモデルのために開発されたオリジナルの「Ichi-S」を搭載しています。高出力でブライトなサウンドが特徴で“Ichika サウンド”に欠かせないピックアップです。彼のYouTubeチャンネルの多くの動画でこのモデルを演奏している場面が見られます。
なんとIchikaモデルはもう一本出ています!その名もIchi10。こちらはIbanezのQ(QUEST)シリーズをもとに製作されています。Qシリーズから3シングルのモデルはこのIchi10しか出ていないため意外に珍しい仕様となっています。
Tim Henson/Polyphia
Polyphia(ポリフィア)はアメリカテキサス州で結成されたインストゥルメンタル・プログレッシブ・メタルバンド。2024年5月にさいたまスーパーアリーナで開催された「FOX_FEST」でBABYMETALとの共演も果たすなど、最近日本でも注目のバンドです。そんなPolyphiaでギタリストを務めるのが今回紹介するTim Hensonです。
なんといってもまず目を引くのが美しい指板のインレイです! これは、ティム本人の発想で作られた「Tree of Death」というデザイン。このギターだけでなく、のちに発売されたエレガットのTOD10Nや最近発売されたシグネチャーストラップにも描かれています。そして、そのインレイが施された指板材にはエボニーが使われており、とても高級感あふれるギターです。
GS100TOD Tim Henson(Polyphia)シグネチャー・ストラップ
Paul Gilbert (ポール・ギルバート)
Ibanezのシグネチャーといえばこの人と思う人も多いはず。
「Racer X」「MR. BIG」のギタリストとして活躍し、ドリル奏法でも有名なポール・ギルバートです。彼はキャリアの早い段階からIbanezのギターを使用しており、トレードマークになっています。
ドリル奏法といえば「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」ですね!
PGM50の特徴はボディトップに描かれたFホール型のペイントです。見た目だけでなく性能も折り紙付き!ネックはメイプルとウォルナットの5ピースを採用し、より高い強度になっています。ブリッジはトレモロではなく、固定式のものになっています。これもポールのこだわりで、昔はフロイドローズタイプのブリッジを好んでいましたが、好みが変わり、キャビティを埋める改造をしたそうです。
随所にポールのこだわりの詰まったギターですね。
Josh Smith(ジョシュ・スミス)
フロリダ出身のブルースギタリストJosh Smith。
6歳の頃からギターをはじめ、12歳からブルースクラブに出演、2011年にはグラミー賞でミック・ジャガーと共演するなど、ブルース界の次世代を担うギタリストです。
IbanezのAZSシリーズを基調にしたデザインですが、ボディにはコンターとエルボーのカットがなく、トラディショナルなTLタイプらしい仕様になっています。かと思えばAZSシリーズらしい湾曲したコントロールプレートやエステック処理されたネックなど、Joshのギターに対する愛とこだわりが詰め込まれたギターです!
↑こちらの動画にてJosh本人かこのギターについて語ったり弾いたりしているところが見られます
あこがれのアーティストと同じギターを持てるなんて、シグネチャーモデルには夢がありますね。ここで紹介したギターはIbanezのシグネチャーモデルのほんの一部です。気になった方はぜひご自身でもシグネチャーモデルを探してみてください!