
こんにちは。
Epiphoneに関する内容のブログについては三部完結のつもりで書いていたのですが、Epiphoneにはまだまだ魅力的なギターが沢山。
それに前回はEpiphoneのギター紹介なのに最も有名なあのギターの紹介ができていませんでしたからね。
ってことで、今回は番外編!どうしても紹介したいEpiphoneのギター4機種を紹介させていただきます。
紹介させていただくギターたちはクラシックで歴史ある機種から、伝統的なスタイルにモダンな要素を詰め込んだ機種まで様々。
特に今回の内容はフルアコ、セミアコの購入を考えている方は必見です。
それではEpiphoneギター商品紹介編の番外編、はじまりはじまり。
EPIPHONE ( エピフォン ) / Casino Vintage Sunburst
ES-330ベースのカジノ。
Epiphoneといえばカジノ、カジノといえばEpiphone。言わずと知れたギターの名機ですね。
本ブログをご覧の皆様の中には私より詳しい方も多いかと思いますが、本機について軽く説明させていただきます。
まずは基本的なスペックはフルアコにP-90(シングルコイル・ピックアップ)、トラピーズテールピース(通称ブランコテイルピース)を搭載していることが特徴です。
フルアコはホローボディによるギター本来の豊かな鳴りが最大のメリットです。
加えてブランコテイルピースは独特の残響音の出るテイルピースで、フルアコの良さを最大限に引き出します。
弱点として、フルアコはハウリングを起こしやすくブランコテイルピースはサスティーンが少ないことが挙げられます。
まぁ欠点はどんな楽器にも必ずありますし、ちゃんと書いておかなくてはですからね。
そして忘れてはならないメタルドックイヤーカバーのP-90。カジノはこれがかっこいいんですよ。渋いですねぇ。
ロックのみならずジャズやポップスなど幅広く使用できるギターです。
EPIPHONE ( エピフォン ) / Riviera Sparkling Burgundy
ES-335ベースのリビエラ。
こちらは先ほどのカジノとは異なるボディ構造でセンターブロックの入ったセミアコです。
ってか、そもそもフルアコとセミアコって何が違うのとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
フルアコはボディの中身は空っぽでセミアコはボディの中心ラインもしくは中心ラインお尻の方に木材が入っている構造です。
なんだそれだけかとお思いでしょうが侮るなかれ。このセンター材によってフルアコの弱点でもあるハウリングを起こしにくくなり、豊かなサスティーンが得られるのです。
そして本機もう一つの特徴であるアジャスタブルLockTone Tune-O-Maticブリッジとフリークエンセーター・テールピース。
このブランコテイルピースを2つに割ったようなデザインのフリークエンセーター・テールピースは、巻き弦とプレーン弦で長さを変えることにより弦のテンション感のバランスをとっています。
一般的なギターと比べると少し弱めのテンションでとても演奏しやすくなっていますので、握力に自信のない人や女性にもオススメのギターです。
EPIPHONE ( エピフォン ) / Sheraton Vintage Sunburst (Frequensator)
ES-355ベースのシェラトン。その特徴はなんと言っても豪華な見た目。
ゴールドパーツに、ヘッドにはツリー・オブ・ライフインレイ、指板はブロックインレイとセルバインディング。どれをとっても美しいです。
大人気のカジノとの違いはピックアップです。
カジノはP-90(シングルピックアップ)に対してシェラトンにはミニハムバッカーが搭載してあります。
このピックアップは一般的なハムバッカーよりパワーが小さく高音域が出るのが特徴で、カジノよりパワフルでノイズが少なく、他メーカーのハムバッカーを搭載したセミアコと比べるとブライトなサウンドが得られます。
そしてカジノとの大きな違いがもう一つ。それはジョイントフレットの違いです。
カジノが16フレット接続なのに対してシェラトンは19フレット接続なのでハイポジションの演奏性がかなり違ってきます。
上記2点はリビエラにも言える点なんですけどねw
豪華で美しい見た目と高い演奏性を兼ね備えたシェラトンはEpiphoneの優等生ですね。
EPIPHONE ( エピフォン ) / Emperor Swingster Delta Blue Metallic
クラシックかつモダンなルックスとオシャレなトレモロアーム(チェット・アトキンスハンドル、通称ワイヤーアーム)が特徴的なエンペラー・スウィングスター。
こちらのモデル、派手なカラーも相まって外見に目がいきがちですが機能性や音色にもかなりこだわりあるモデルなのです。
まずはブリッジLockTone Tune-O-Matic はボディと木製のベースがピンにより固定されているのでトレモロアームを使用してもブリッジは動かず音程は狂いません。
さらにワイヤーアームは通常のビグスビーのアームよりも長めに設計されており、少ない力で滑らかに動き美しい音色の揺れを作ることができます。
そして特筆すべきはココ。トーンポットにプッシュ/プルスイッチが搭載されていて、各ピックアップの配線(シリーズ/パラレル)を切り替えることができるのです。
それに3WAYトグルスイッチを組み合わせることでホローボディ特有の柔らかい温かな音色からジャキッとした歯切れの音まで作ることができます。
個人的にはこのスイッチがタップではなくシリーズ/パラレルの切り替えなのがポイントです。
というのもホローボディギターは歪ませた際に音が暴れたりぼやけてしまう傾向にあるのですが、ピックアップをパラレル接続することで音をキュッと引き締めてくれます。
これによってリズムパートでもバンドのアンサンブルで他の楽器の邪魔をせず、とても扱いやすくなります。
また、シリーズ配線にすればその力強く前に出てくる音はリードパートやソロ演奏時に最適です。
ちなみにスイッチポットは通常時パラレル、ノブを引き上げた際にシリーズ配線となる仕様になっています。
モデル名にSwingとついていますがジャズのみならずロック、ポップス、ブルース、カントリーなど多くのジャンルの音楽をカバーできるギターとなっています。
今回は私がどうしても紹介したいEpiphoneのギター4機種を紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
カジノに関しては言わずもがなですが、他の3機種も負けず劣らず個々に特徴があって素晴らしい楽器たちですね。
特に個人的には最後に紹介させていただいた Emperor Swingster 結構推してます。
カッコイイ見た目に演奏面とサウンド面の両方の機能性を兼ね備えたこの機種はEpiphoneの長い歴史の真骨頂にしてこれからの可能性が垣間見える、そんな感じのギターですね。
これにてEpiphone四部作完結です。
今回紹介しましたギターも在庫があればサウンドハウス・ショールームにて試奏も可能ですのでぜひお気軽にご来店下さい。
またこちらも前回同様、在庫の数に限りがございますのでご決断はお早めにw
それではまた次回サウンドハウススタッフブログで会いましょう。
さようなら。