ここから本文です

修理の裏側教えます!リベット編

2023-10-11

テーマ:実録 ! サービスマン日記, 照明

今回はリベットの交換を行ったので、どういった修理をしたのか紹介します。

まずリベットについて説明をすると、ネジのように締めて材料どうしを固定するのではなく、リベットをかしめて変形させることで動かないように固定する方法になります。
長所は一度固定させると強度があり外れにくい点、短所はパーツの交換が容易にできないといった点が挙げられます。

では、実際の修理例で紹介していきます。

今回の修理はバブルマシンのファン交換。
ファンを交換するにはリベットを外す必要があります。
しかし先述したようにパーツの交換は容易ではなく、付いているリベットの頭を切り落とさなければいけません。

リベットの頭を切り落とすのに使う道具がこちら、喰切(くいきり)です。
釘やネジの頭を切り落とすために作られた道具です。

このようにリベットの頭を切り落とします。

リベットを4箇所切り落とすとカバーとファンが外れます。

次にリベットを打つ準備をしていきます。
まず必要なのはリベッターというリベットを打つ工具です。

手動タイプのハンドリベッターです。電動タイプやエアータイプもありますが数か所のリベット交換ならハンドリベッターで十分です。

リベッターと合わせて必要なのがリベットです。

リベッター側に入れるのが細い方、固定する材料側に太い方を入れます。

打つ前にリベットのサイズが板とファンに合うか確認します。
固定する側が緩いとリベットを打っても外れることがあるので注意が必要です。

リベッターのレバーを引いて打ち込んでいくとリベットの先端が変形していきます。

3回ほどレバーを引くとリベッター側の金属が折れて固定されます。ポイントは垂直に打ち込むこと、斜めに打つと折れた金属がリベッター側に残って取り除く手間が増えます。
これを残りの箇所も繰り返します。

全てのリベットを打ち直してファンの交換が完了しました。

以上、修理の裏側リベット編でした。
お読みいただきありがとうございました。

技術サポート / 黒巣 翔太

ESPミュージカルアカデミーでギター・エフェクター・アンプ製作の技術と知識を学び、卒業後はライブハウスでPA・照明を担当。ステージ上の全ての機材をメンテナンスするようになり現在の修理業務のベースが完成。照明のムービングヘッドやフォグマシンをメインに修理を行っていますが、ジャンルにとらわれず修理業務に従事しています。最近はアナログレコードの面白さを覚え、レコード屋を巡っています。

 
 
 
サウンドマートスキル出品を探す サウンドナビアフィリエイト記事を書く

カテゴリーから探す

翻訳記事

ブログカレンダー

2025年4月

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30

ブランドから探す

ブランド一覧を見る
FACEBOOK LINE YouTube X Instagram TikTok