みなさん、バウンダリーマイクと呼ばれるマイクをご存じでしょうか。
一般的にマイクと聞くと、SM58のようなハンドマイクを想像する人が多いかと思います。
しかし、サウンドハウスを愛用していただいている皆様なら恐らく、ハンドマイク以外にもたくさんの種類があることをご存じですよね!
ということで今回は、知る人ぞ知る「バウンダリーマイク」について、機能や特徴、どのような場面・用途に最適か、おすすめ商品なども交えてご紹介します。
1. バウンダリーマイクってなに?
まずは代表的な商品を見ていただきましょう。
冒頭にてご紹介したように、一般的にマイクと言えばハンドマイクを想像する方が多いため、いきなりこれがマイクと言われて驚かれる方もいるのではないでしょうか?(笑)
バウンダリーマイクの特徴といえばなんといってもその形状。
平たい形をしており、机や床や壁などの平面な場所に設置して使用できます。
基本的にスタンド等に取り付けずに使用するものがほとんどで、スタンドを用意する必要がない卓上マイクです。
そして2つのめの特徴は指向性。
バウンダリーマイクの多くは無指向性を採用しており、広い範囲の音声を収録することができます。このデザインを大きく活かすのは、やはり無指向性ですよね。
複数箇所から発される音声をマイク1つで収録することに長けており、一般的に「マイク」として認知されているハンドヘルドタイプのマイクとは、少し違った使い方ができます。
そんなバウンダリーマイクですが、次の項目ではどんなシーンで使われるかご紹介します。
2. 利用シーン
特徴は分かったけど、実際にはどんなシーンで使われているか気になる!という方のために、続いてはよく使われるおすすめ利用シーンをご紹介します。
① 会議
複数人の声を1つのマイクで録る場合には、バウンダリーマイクが最適です。
会議だと1つの机を囲むように複数人が座り、一斉に喋ったりしますよね。
一人一人に卓上のマイクを設置して話すのもいいですが、その場合、人数分のマイクとマイク入力のCHが必要になるため、費用や手間がかかってしまいます。
そんな時に無指向性のバウンダリーマイクがあれば、そのデザインも相まって、マイクを囲んだ複数人の声をしっかりと収録することができます。
② インタビュー
指向性があるハンドマイクなどを使って喋る人の声を集音する場合、しっかりと声を捉えるには口元に向かってマイクを向ける必要があるのですが、上手くマイクを向けられず音が拾えなかった、という悲しい経験をされた方もいるのではないでしょうか。
バウンダリーマイクなら、机の上に置いておけばインタビュアーの声もインタビューを受けている人の声もしっかり収音できます。1対1のインタビューはもちろん、複数人のインタビューにも対応可能です。
③ 舞台や演劇
じつはこんなところでもバウンダリーマイクが活躍しています。バウンダリーマイクの特性でもある平らなフォルムは、床や机に置いても目立ちにくく、舞台の演出を邪魔することがありません。
④ バスドラム、パーカッションの収音
サウンドハウスのバウンダリーマイクの中にはバスドラムの収音に特化したものもラインナップしています。バスドラムのホールから中に入れて設置するのが基本的な使用方法です。置くだけなので、セッティング自体もかなり簡単になります。
バウンダリーマイクのその特徴的なデザインにより、あらゆるシーンで活躍するマイクだということが分かりましたね。
3. バウンダリーマイクの種類
バウンダリーマイクは大きく分けて2種類。違いは出力の方法にあります。
デジタルで出力する「USB」か、アナログで出力する「XLR」です。
どちらもSAMSONのバウンダリーマイクですが、左はUSBでデジタル出力、右はミニXLRとなっており、XLRに変換できるケーブルが付属しておりアナログ出力となります。
このあたりはご購入の前にしっかりと確認が必要!用途に合わせてお選びください。
リモート会議で使うときには直接PCへ接続できる左のUSB接続がいいでしょう。
また、インタビューでマイクを直接カメラに接続したいときやPAで使うときなどは右のXLRがおすすめです。
サウンドハウスでは、もちろんどちらも扱っています。
カテゴリーが違うので注意して探してくださいね。
4. おすすめ商品
さて、ここまでバウンダリーマイクについて紹介してきましたが、サウンドハウススタッフが厳選したおすすめ商品を紹介します。
■ USB接続
MXL ( エムエックスエル ) / MXL-AC44-TAP BLACK PC用バウンダリーマイク
このマイクは、3つのカプセルで構成されており、間接音源を軽減しながら直接音を拾い、最適な音声を実現。
プラグアンドプレイ対応のUSB-C接続を採用しており、Macユーザーにもうれしい仕様になっています。薄型デザインで、耐久性のあるオールメタル製です。
MXL ( エムエックスエル ) / AC-404 White USBバウンダリーマイク
こちらの商品にはヘッドホンジャックがついていて録音出力としても使えます。
ほとんどがブラックな中、珍しいホワイトカラーです。黒いデスク上に乗せて存在感を出すのも良し、逆に白いデスクで使って存在感を感じなくさせるのも良し。
サウンドハウスで扱いのあるUSBバウンダリーマイクの中ではトップクラスにお手頃な価格帯となっています。
実はMXLのマイクを実際に使ってみた動画もご用意しております。
ぜひご覧ください。
[ガチで比較してみました MXL バウンダリーマイク]
■ XLR接続
SHURE ( シュア ) / BETA91A バウンダリーマイク バスドラム、打楽器用
バスドラムの収音のほか、ピアノといったトラディショナルな低域の収音用に最適。特性切り替えスイッチを装備し、低~中域レスポンスをフィルタリングすることが可能。低周波数で強力な「パンチ感」を、高周波数で十分なアタックを生み出します。自然なサウンドをお求めの方はスイッチを切り替えず、フラットな状態でご使用ください。
audio technica ( オーディオテクニカ ) / PRO42
超軽量ダイアフラムを使った広帯域のコンデンサー型ユニットが、確実でクリアなサウンドを実現。不要な音を拾うおそれが少ない単一指向性タイプです。非常に軽量・コンパクトで堅牢な作りにより、設置場所を選びません。
さて、いかがでしたか?
今回はバウンダリーマイクを紹介してみました。
みなさんご存じかと思いますが、サウンドハウスは成田に本社があり、アクセスがそこまで良くない・・・(笑) そのため、他社の方と会議をするときはリモート会議が多く、このようなバウンダリーマイクを使う機会も多いです。他にも サウンドハウスの別の支社とつなげるときにもバウンダリーマイクが活躍しています!
ぜひこれを機にいろいろな種類のマイクに触れてみてください。