「”去年の夏はSLAYERにハマってた”なんて聞いたことないだろ?メタルヘッドか、そうでないか、どちらかしかあり得ないんだ。」
スラッシュメタルバンドEXODUSのボーカリストSteve Souzaの発言です。
筆者もメタルを聴くようになって10数年経ちますが、これから先もメタルを聴き続ける未来しか見えません。とはいえ、メタルしか聴かないかというと、そういうわけでもなく。聴いている音楽のうち9割以上をメタルが占めているだけで、メタルじゃないジャンルもときどき聴きます。
っていう話をスタッフブログのネタにしようとしたけど、どこに需要があるんだ?って思って頓挫してまして。その頓挫したって話を社員と話してたら「興味あります」って言ってもらえたので、こうやって改めてネタにしてます。たいへんに内向きというか、内輪受けなネタってことになります。
あくまでメタラー全般が好き!って話ではなく、メタラーな筆者が個人的に好きなアーティストって話なのでそこも併せてご承知おきください!
■ SOFT BALLET / PARADE
遠藤遼一、森岡賢、藤井麻輝の3人からなるバンドで、そのジャンルはソニーミュージックのアーティストページより引用するなら「エレクトロ・ロック」。打ち込みやシンセサイザーのサウンドをバンドに落とし込み、オペラティックな歌唱からシャウト混じりの発声まで操る遠藤のボーカルが乗ることで独自の音楽性を確立。後の日本のロックバンドにも多大な影響を与えたと言われるアーティストです。
上記の説明に既に好きなポイントが詰まってるといっても過言ではないですが、SOFT BALLETでしか摂取できない栄養があるタイプの、唯一無二のアーティストです。
■ アーバンギャルド / 都会のアリス
「トラウマテクノポップ」を標榜する、2023年現在は3人組として活動するバンド。筆者が名前を知ったのはcali≠gariと対バンをしたとき(調べたところ2014年)で、その後、主催するイベント「鬱フェス」で大槻ケンヂとも共演していることを知って興味をもち聴くようになったといういきさつです。
メタラーの筆者としては、ギタリストの瀬々信(ぜぜしん)が在籍した時期の楽曲が刺さるものが多く、楽曲全体ではポップなのにギターソロで急に同類のニオイが漂ってくるアンバランスさが癖になります。
■ 上坂すみれ / 生活こんきゅーダメディネロ
大学時代、声優さんのラジオをちらほら聞き始めた頃、尖りまくった話題の守備範囲に惹かれて番組を聞くようになり、番組内でオンエアされる楽曲も好きになった女性声優さんです。
本人のキャラの濃さに合わせるように、楽曲を提供するアーティストも濃い人が集まっており、今回紹介する楽曲は前山田健一(ヒャダイン)による「ザ・電波ソング」といったテイストの楽曲ですが、NARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS)作曲/大槻ケンヂ作詞による「パララックス・ビュー」や、大村孝佳がギターで参加した「ヒミツのトモダチ♡」などはメタラーにもおすすめ。
■ OxT / UNION
一世を風靡した「ようこそジャパリパークへ」の作詞・作曲者としても知られるシンガー・オーイシマサヨシと、アニメ『けいおん!』などへの楽曲提供でも知られるギタリスト・Tom-H@ckの2人によるユニット。
筆者が好きになったきっかけはアニメ『オーバーロードII』のオープニングテーマ「GO CRY GO」で、その他の『オーバーロード』関連曲など、Tom-H@ckの編曲によるゴリゴリの楽曲はメタラーにも刺さると思っています。個人的にはオーイシマサヨシの声が好きなので、この「UNION」のようにポップな楽曲もツボです。
そんなわけで、メタラーの筆者が「この辺を挙げたら意外がられるんじゃないかなあ」と思ったアーティストを書き連ねてみました。
メタルってサブジャンルが多いですし、メタルにハマったきっかけや好きな要素って人によって千差万別なので、「メタルじゃないけど好きなアーティストは?」って聞いたらさまざまな返答が返ってきそうだなあと書きながら思っているところです。
書き散らかして終わると怒られそうなので、少しでも関連のある機材を紹介して締めくくりたいと思います!
ROLAND ( ローランド ) / Roland Cloud Lifetime Keys TR-909
藤井麻輝がSOFT BALLET時代にも使用していたというリズムマシンTR-909のサウンドを再現したソフトウェア音源。オリジナルのサウンドはそのままに、より機能的で扱いやすく進化しています。
Hughes&Kettner ( ヒュースアンドケトナー ) / GrandMeister Deluxe 40
元アーバンギャルドの瀬々信も使用していたヒューケトの小型アンプ「Meister」シリーズの現行機種。フラッグシップ機のサウンドを引き継ぎながら小型化し、さらにサイレントレコーディングにまで対応する便利なモデル。
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO X8 Heritage Edition
OxTのTom-H@ckが使用しているラックタイプのオーディオインターフェイス。マイクプリアンプ的に使用しているほか、ギターや、プロファイラーアンプのKEMPERなども接続して使用しているそう。