
今回は、ペダルを踏んでも反応しなくなってしまったという症状で持ち込まれた、PDP300とサスティーンペダルを繋ぐケーブルを修理していきます。
PLAYTECH ( プレイテック ) / PDP300-BK 電子ピアノ 象牙調ハンマーアクション鍵盤
PLAYTECH ( プレイテック ) / PDP300-BK-ST PDP300-BK専用スタンド
88鍵のフルレンジサイズとハンマーアクションを兼ね備えた本格鍵盤となっており、見た目も象牙調でエレガントな仕様となっています。
本体は重厚感があり、そのためグラつくことなく打鍵も安定し、アップライトピアノに近い弾き心地を楽しめます。
自宅でピアノを弾きたいけど、いままで本格ピアノは値段もサイズもハードルが高く手が届かなかった、そんな方にオススメです。
■ まずは症状確認
持ち込まれたPDP300専用スタンドを観察すると、どうやらケーブルのツメが折れてしまっているようですね。
端子はLANケーブルなどと同じ、RJ45型プラグ (8ピン)のようです。

まずは普通に挿しこんで動作確認していきます。ペダル自体は生きているようで、サスティーンの反応は問題なさそうです。

ただ、ケーブルを引っ張ったり、揺らしたりするとペダルの反応がなくなります。
端子を固定するためツメ部分が折れてしまって、接触不良が起きやすくなっているというのが真の症状のようです。

というわけで、端子のツメが復活すれば症状が改善するという見込みができました。
RJ45型プラグを交換していきます。
■ RJ45型プラグ交換に必要な道具たち

左からRJ45プラグ、コネクタ保護カバー、RJ45専用カシメ工具となります
■ 修理に取り掛かります
まずは、破損した端子部分は必要ないので切り落としてしまいます。

そして切り取った先端15~20mmくらいの長さで被覆を剥いていきます。専用工具に被膜剥きも搭載されているのでそれを使用します。中の線まで届かないくらいの深さで切り込みが入るので、楽に被覆を剥くことができました。

カラフルなケーブルが4本出てきました。

先程切り落とした端子を観察し、配線の配列を同じように揃えていきます。これを新しいソケットに挿していきます。
(配線を挿しこんでいるパーツはロードバーというものです。RJ45コネクタを購入の際、パーツ屋さんではロードバー無しの物も販売されており、ロードバー有りと書かれてないものには付属していないので注意が必要です)

挿しこめたらLANケーブル専用工具でカシメていきましょう。

きちんとカシメられていることを確認し、これでコネクタ換装の完了となります。

ではさっそく、動作確認をしていきます…

画像では伝わりませんが、きちんとペダル反応があります。ツメがあるおかげで少し引っ張ったくらいでは抜けません。

あとはツメが折れないよう、コネクタに保護カバーを被せて修理完了です。
お疲れ様でした!

■ まとめ
今回はLANケーブルと同じ規格のRJ45コネクタの交換修理でした。コネクタ交換で無事に正常動作して一安心です。
専用工具は必要ですが、コネクタ交換は意外と簡単に行えるので、もし挑戦したいという方はぜひお試しください。
ご精読ありがとうございました。