ピアノを弾くときに欠かせない「ピアノ椅子」。ピアノ本体を買うと付属してくることもありますが、自分でイチから選ぶとなると、たくさんの種類があって選び方に迷ってしまいますよね。持ち合わせの家具のイスを使っても大丈夫なのか?やっぱり専用のものを買うべき?様々なタイプのメリットやデメリットは?といった疑問をすこしでも解消できるよう、選び方と人気ランキングを紹介します!
■ ピアノ椅子の主な種類
○ トムソンタイプ(背もたれタイプ)

発表会やレッスン室でよく見るすらっとしたイス。ピアノ椅子と言えばこれを思い浮かべる方も多いと思います。一番の特徴は、背面のツマミで高さを調整できること。ラック式とよばれており、十数段階の細かな高さ調整を素早く行えます。「自分の高さは上から〇段目」と覚えておいたり、シールなどで高さをマークしたりもできるためレッスンや発表会など複数人で使う場面で便利。デメリットは座面が硬めである点。長時間座るとお尻や太ももの裏が疲れてしまうかもしれません。しかしながら学校の備品から自宅用まで広く使われ、定番のピアノ椅子と言えます。
○ ベンチタイプ

横に広い座面が特徴。ゆったり座れてクッション性があり、長時間座りっぱなしでも疲れにくいです。座面横のノブを回して高さを調整するものが一般的で、高さを無段階で調整できる点はメリット。しかし、高さを大幅に調整するときはノブを回すのに少々時間と腕力が必要になるため、何度も高さを変える使い方よりは、腰を据えてじっくり練習をする場合などにおすすめ。ベンチタイプの中でも幅広でクッションたっぷりのものからコンパクトなものまでバリエーションが多いです。
○ 電子ピアノ・キーボード向け椅子

電子ピアノやキーボードにトムソン椅子やどっしりしたベンチを合わせると見た目のバランスがおかしくなりがち。そんな時は電子ピアノやキーボード向けの椅子を使いましょう。ベンチタイプをコンパクトにしたタイプや、折りたたみできるX脚タイプなどが多く販売されています。高さを調節できないものも多いので注意。電子ピアノやキーボードでも、専用の椅子を使ったほうが正しい姿勢で快適に演奏できます。
■ 選び方のポイント
○ 使う人、使い方に合わせて
それぞれのタイプの特徴を踏まえ、
- 多くの人が使いまわすならトムソンタイプ
- 長時間じっくり練習するならベンチタイプ
- 持ち歩く、使わないときはコンパクトにしたいなら折りたたみタイプ
このように目的に合わせて選ぶと良いでしょう。また、ピアノ周りが散らかりがちな方には収納付きというものもあります。ベンチタイプの座面がパカッと開き、中に楽譜などをしまっておくことができます。
○ 演奏するピアノのグレードやデザイン、色に合わせて
演奏する楽器と見た目のバランスが取れるものを選んでみましょう。グランド/アップライトピアノであればトムソンタイプまたは重厚なベンチタイプ、電子ピアノ/キーボードの場合はよりライトなデザインのものを。そうすることでまとまりよく見えます。またピアノ本体と椅子の色をそろえると統一感が出ます。
○ 高さ調整できるものを
迷ったらまずは「高さ調節」ができることを最低条件にして選びましょう。なぜなら、正しい椅子の高さで弾くことがピアノ上達に超重要だからです! 適切な椅子の高さ(=適切な腕のポジション)で弾くことで正しい指の使い方を習得していくことができます。また、椅子が高すぎたり低すぎたりするとそれだけで無駄な力がかかり、手や腕を痛める原因にも…!適切な高さは、椅子に座って鍵盤に手を置いた時に肘から先が床と並行になる高さです。この高さに設定して床に足がつかない場合は、足台を使用しましょう。体の成長とともに適切な椅子の高さは変わってくるので、お子様が使用する場合には高さ調節は必須。逆に、大人の方1人の使用で、適切な高さの椅子がある場合は高さ調整機能なしでも良いと思います。高さ調整なしの椅子は、価格が比較的安く、見た目がすっきりしているというメリットもあります。
■ おすすめピアノ椅子・キーボードベンチ10選
サウンドハウスで実際に選ばれている人気ピアノ椅子をご紹介!
【折りたたみタイプ】らくらく4段階の高さ調整!たっぷりクッションで長時間座っても快適!
シンプルなデザインは様々な電子ピアノ・キーボードにマッチ。高さも簡単に調節でき、クッション性も良好。自分に合う高さがわからないという初心者の方にも自信を持ってオススメできる使い勝手の良い椅子です。
PLAYTECH ( プレイテック ) / KS30 ピアノ椅子・キーボードベンチ
【ベンチタイプ】しっかりとしたクッション性と高いコストパフォーマンスを実現!生ピアノにもマッチするベンチタイプ
生ピアノ用の椅子は値段の張るものが多い中、お手頃価格を実現したベンチタイプです。マットな質感の座面と艶仕上げの脚が高級感を演出。
PLAYTECH ( プレイテック ) / KS40B ピアノ椅子
【その他タイプ】空気圧スプリングで高さ調整が一瞬のベンチ
安定感に定評のあるスタンド類メーカーK&Mのキーボードベンチ。空気圧スプリング内蔵により、座りながらハンドルを引くだけで簡単に高さ調整ができます。スチール製の脚の土台部分にはゴムのプロテクターがついており、安定性も抜群。K&Mの空気圧スプリングピアノ椅子には、他にも丸型や1本脚などのバリエーションもあるのでぜひチェックしてみてください。
K&M ( ケーアンドエム ) / 14080 ピアノ椅子・キーボードベンチ
【折りたたみタイプ】圧倒的なコスパ!シンプルなデザインでピアノ以外の用途にも
座り心地の良さと手ごろな価格で常に人気の折りたたみ椅子。スパナを使って高さ調節できます。頻繁に高さを変えない方や、キーボードを弾く方へイチオシです。
PLAYTECH ( プレイテック ) / KS20 ピアノ椅子・キーボードベンチ
【トムソンタイプ】背もたれ椅子ならこれ!美しい艶出し塗装
ピアノメーカーであるYAMAHAのピアノ椅子。発表会、レッスンなど様々な場面で活躍する定番椅子です。艶仕上げのすっきりしたフォルムは、グランドピアノにぴったり。
YAMAHA ( ヤマハ ) / ピアノ専用椅子 No.5 (PI5)
【ベンチタイプ】電子ピアノにピッタリ! 5色から選べるカラバリが魅力
エントリークラスから本格派まで、さまざまな電子ピアノに使えるベーシックな高低自在椅子。定番のブラック・ブラウン・ホワイトに、ベージュ系2色を含めた全5色から選べるのが嬉しいです。KORGやCASIO、KAWAIなど各メーカーからもベーシックな高低自在椅子が出ているため、持っている電子ピアノのメーカーで選んでみても良いでしょう。
ROLAND ( ローランド ) / BNC-05NB 高低自在椅子 ピアノ椅子・キーボードベンチ
【ベンチタイプ】収納つきで便利!ピアノのカラーに合わせて選べる2色展開!
座面の下に厚さ4cm以内の楽譜などを収納できます。ピアノ周りがごちゃつきがちな方にオススメ!ホワイトとブラックの2色から選べます。
PLAYTECH ( プレイテック ) / KS50W ピアノ椅子 収納つき
【折りたたみタイプ】数少ないホワイトの折りたたみ椅子!耐荷重も十分
白いピアノやキーボードをお持ちの方におすすめ!3.5kgと軽量なのも嬉しいです。
KORG ( コルグ ) / PC-110-WH ピアノ・チェアー
【ベンチタイプ】本革を使用した高級感あふれるピアノベンチ!
面が合皮素材のピアノ椅子が多い中、K&M / 13981は座面に本革を使用。グランドピアノにも難なく調和する高級感が魅力です。
K&M ( ケーアンドエム ) / 13981 ピアノ椅子・キーボードベンチ
【ベンチタイプ】高さ固定椅子。身長160cm前後の方におすすめ。
華奢なデザインが特徴的。すっきりとして圧迫感がありません。高さは49.5cmで固定のため、高さが合うか事前に確認しましょう!
CASIO ( カシオ ) / CB-5 ピアノ椅子・キーボードベンチ
お手持ちのピアノや使用スタイルに合わせて、最適な一台を見つけてくださいね。
(2022-02-08公開 2025-01-23更新)