今回は数ある電子ピアノの中でも、特に人気の高い「KORG」製品にスポットを当て、シリーズごとの特徴や選び方をご紹介します。これから電子ピアノの購入を検討している方は参考にしていただければと思います! また、キーボード・ピアノについて詳しく知りたい方は下記リンクを参照いただけますと幸いです!
→ 虎の巻:キーボード・ピアノ初心者講座
《目次》
■ KORG電子ピアノの特徴
■ KORG電子ピアノの違いについて(機能別)
■ KORG電子ピアノの違いについて(シリーズ別)
・Liano L1SP
・B2
・B2SP
・B2N
・LP-180
・SP-280
・LP-380 USB
・D1
・SV-2
・XE20
・XE20SP
・C1 AIR
・G1B AIR
■ KORG電子ピアノの特徴
KORGは、1963年に創業した日本の電子楽器メーカー。シンセサイザーが特に有名ですが、電子ピアノやチューナーなどの製品も数多く手がけ、多くのミュージシャンから支持を得ています。そんなKORGの電子ピアノは、比較的低価格のモデルや場所を取らないコンパクトなモデルが充実しています。そのため、これからピアノを始めたい方などには特にオススメのメーカーです。
■ KORG電子ピアノの違いについて(機能別)
電子ピアノは、モデルごとに鍵盤・音色・内蔵スピーカーなどに違いがあります。簡単に言うと、値段の高い電子ピアノほど、鍵盤の質が良くなる、アンプ出力が大きくなる、スピーカー数が多くなる、音質も良くなる、といった特徴があります。
特に鍵盤は、メーカーごとに独自の名称があります。KORGの主な鍵盤の種類は以下のとおりです。
● RH3(リアルウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
・低音部では重く、高音部では軽くなるよう、4段階に分けられている
・比較的、上位モデルに搭載されている
対応機種:D1、C1 Air、GS1-73、GS1-88、KRONOS2
● NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
・RH3鍵盤より少し軽めの鍵盤
・下位モデルに搭載されている
対応機種:LP-180、B2SP、B2、SP-280、KROSS2-88
● ナチュラル・タッチ鍵盤
・新開発の鍵盤で、低音部は重く、高音部は軽くできている
・NH鍵盤よりさらに軽めにできている
対応機種:B2N、PROLOGUE-16
● LS鍵盤
・電子ピアノとしては最も軽い鍵盤
・現在、Liano L1SPにだけ搭載されている
対応機種:Liano L1SP
■ KORG電子ピアノの違いについて(シリーズ別)
KORG電子ピアノについて、それぞれの特徴や機能を紹介します。
◎LS鍵盤
◎アンプ出力8W x 2 、スピーカー80 mm x 2
◎8音色
ピアノの楽しさを身近に感じてもらうため、2022年秋に発売されたモデル。Lianoのために新開発したLS鍵盤(ライトタッチ鍵盤)を搭載。軽く心地よいタッチです。本体の厚みはたった7cm。バスレフ構造により、薄い筐体でもパワフルな低音を実現しています。ペダルと譜面立ての他、X型スタンドが付属するのも嬉しいポイント。
◎NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
◎アンプ出力15W×2 、スピーカー(10cm×5cm)×2
◎12音色
KORGの代表的なエントリーモデル。大きなスピーカーで、臨場感のある音としっかりとした弾き心地。手軽に本格的なピアノ演奏をしたい方におすすめです。
◎NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
◎アンプ出力11W×2、スピーカー(16cm×8cm)×2
◎12音色
B2に専用スタンドと3本ペダルが付属したお得なセットです。
◎ナチュラル・タッチ鍵盤
◎アンプ出力9W×2 、スピーカー(10cm×5cm)×2
◎12音色
機能面はB2と同じですが、比較的軽めのナチュラル・タッチ鍵盤を採用し、重さ9.3kgという軽量ボディを実現。可搬性に優れているため、気軽に持ち運んで演奏を楽しめます。
◎NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
◎アンプ出力11W×2、スピーカー(16cm×8cm)×2
◎10音色
LP-180はクオリティの高いサウンドと、リバーブ、コーラス・エフェクトを搭載している点が特徴です。音に深みや広がりを加え、表現豊かな演奏を実現します。スタイリッシュなデザインも魅力です。
◎NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
◎アンプ出力22W×2、スピーカー(8cm×12cm)×2
◎30音色
SP-280は、タッチの強さによって3段階の音の出方を設定できるキー・タッチ・コントロール機能が特徴。自分の弾きやすいように、タッチの感度を調整できます。また、LINE IN端子(ステレオ・ミニジャック)が付いているため、音楽プレーヤーなどを接続して本体スピーカーから出力することも可能。音楽に合わせて演奏できます。
◎RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
◎アンプ出力22W×2、スピーカー(10cm)×2
◎30音色
USB端子を装備しUSB MIDI/AUDIOに対応したモデル。こちらも3段階の音の出方を設定できるキー・タッチ・コントロール機能を搭載。ハーフペダルにも対応しています。
◎RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
◎内蔵スピーカーなし
◎30音色
KORGで最も売れ筋の定番ステージピアノです。内蔵スピーカーがないため、スピーカーまたはヘッドホンに接続して使用します。あらゆるジャンルの音楽に対応可能。鍵盤はRH3鍵盤を採用し、グランドピアノのリアルなタッチを体感できます。重みのある鍵盤を採用していますが、ボディがコンパクト(重さ約16kg)なのも魅力。ライブ演奏で重宝します。
◎RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
◎アンプ出力15W x 2 、スピーカー 2 x 2.5 インチ(約51 x 64 mm)
◎72音色
こちらもD1と同じくステージピアノに分類されますが、日本国内で流通しているものはスピーカー内蔵のため、単体で使用することもできます。世界的に名機といわれるエレクトリック・ピアノやグランドピアノ各種のサウンドを再現。本体には真空管を内蔵しており、独特の温かみのある音色まで再現します。シリーズ登場から10年にわたり愛されるステージ・ビンテージ・ピアノです。
◎NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
◎アンプ出力18W x 2 、スピーカー 57 x 126 mm 楕円スピーカー x 2
◎705以上+41ドラム・キット
2020年に発売された自動伴奏機能付き電子ピアノ。押さえる鍵盤の位置やコードに合わせて伴奏が変化するため、簡単に即興演奏ができます。電子ピアノで自動伴奏が楽しめるものは珍しく、705種類以上の音色も圧巻。練習するだけでなく、お家でピアノをもっと楽しく演奏したい!という方におすすめです。
◎NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
◎アンプ出力18W x 2 、スピーカー 57 x 126 mm 楕円スピーカー x 2
◎705以上+41ドラム・キット
XE20に専用スタンドと3本ペダルが付属したお得なセットです。
◎RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
◎アンプ出力25W×2 、スピーカー 10cm×2
◎30音色
6種類のカラーバリエーションから選べるスリムな電子ピアノ。5段階のキー・タッチ・コントロール(5段階の音の出方を設定できる機能)に対応。さらにBluetoothオーディオに対応しているため、スマートフォンなどを無線で接続することも可能です。
◎RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
◎アンプ出力20W×2+20W×2 、スピーカー5cm×2、12cm×2
◎29音色+3ベース音色
G1B AIRはスピーカーが4つ付いており、より迫力のあるダイナミックな演奏が可能。また、3つのコンサート・グランド・ピアノ音色が搭載されていることも特徴です。Bluetoothオーディオにも対応しています。
今回は現在販売されているKORG製品の電子ピアノとそれぞれのシリーズの特徴について簡単にまとめてみました。同じメーカーでもシリーズごとに特徴があります。これから電子ピアノを検討中の方はぜひ参考にしてみてください!
(2020-02-26公開 2023-08-07更新)