MD435 / MD445について
SENNHEISERが満を持して発売したハイエンドダイナミックマイクです。
付属品

マイク本体、マイクケース、ウインドスクリーン、マイクホルダーが同梱されています。ウインドスクリーンはパッキングされ、かなりコンパクトに収まっています。マイクホルダーには5/8→3/8の変換ネジが付きます。
マイクのサイズ感

メーカーによってグリップの太さは異なりますが、MD435は標準的なサイズで握りやすい形状でした。重量は350gあり、SM58と比べると若干重いものの、気になる重さではありません。
レスポンスの速い軽量アルミニウム銅ボイスコイル

マイクは内部のコイルが振動することで電気を起こします。軽量なボイスコイルを採用したことでレスポンスが早くなり、ダイレクトかつ微細なディティールを表現します。
ハンドリングノイズを軽減するスプリングマウント式カプセル

指でカプセル部分を押すと内部にスプリングが入っていることが分かります。この構造によりハンドリングノイズを大きく削減することに成功しています。
使用してみた感想
ハンドリングノイズ
マイクを何度か握り、どの程度ノイズが混入するか検証してみました。全くと言っていいほど気にならず、マイクを右手から左手に持ち替えた際に若干ノイズが出たかな?というレベル。声を出して収音している状況では全く気になりませんでした。
指向性
MD435 / MD445の指向性をチェックしてみました。どちらもマイクの正面以外の音声はほとんど拾わず、かなり優秀です。試しにマイクを卓上スタンドにセットし、キーボードの打鍵音が混入しないか確認してみたところ、ボーカルに合わせたGAINの設定では打鍵音はほとんど聴こえませんでした。GAINを目一杯あげてみるとさすがに聴こえてきますが、壁からの反射音を拾っているようです。MD435とMD445の指向性の違いについては今回の検証では実感できませんでしたが、バンドで使用すると違いが出てくるかもしれません。
ライブのボーカル用マイクとしてだけでなく、配信用マイクとしても活躍してくれそうです。
音質
MD435 / MD445の違い関しては指向性だけだと思っていましたが、音質も異なって聴こえることに驚きました。MD435はナチュラルなサウンド、MD445はよりディティールをしっかり捉えたコンデンサーマイク寄りのサウンドといった印象です。ヘッドホンで例えると開放型と密閉型のような違いでしょうか。それぞれに良さがあり、好みによって使い分けができそうです。もちろん基本のサウンドは共通しており、どの帯域においても透明感や存在感が際立ち、非常にハイレベルなダイナミックマイクです。表現力豊かなボーカル、周囲の環境ノイズを抑えながらも良い音で配信をしたいというクリエイターに、おススメのマイクです。
しなの椰惠さんによるファーストインプレッション動画も公開していますので、ぜひご覧ください。