昨今、モジュラー・シンセサイザーは海外の有名アーティストが新しい表現方法の一つとして導入していたり、海外の楽器ショーで専門ブースが出されていたり、日本でも大小さまざまなワークショップやイベントが開かれていたりと、世界中で大きな盛り上がりを見せています!!今回はモジュラーシンセの選び方ともに、おすすめ商品を人気ランキング形式でご紹介します。
■ 目次
■ モジュラーシンセサイザーとは??
モジュラー・シンセサイザーとは、シンセサイザーに搭載されている各機能(オシレーター、フィルター、アンプ、エンベロープ、LFOなど)が個別のモジュールに分かれており、それらのモジュールをパッチケーブルで接続することで、自由に組み合わせて構築できるシンセサイザーです。組み合わせやパッチの組み合わせは無限に存在し、幅広い音作りや自分だけのオリジナルのシンセサイザーを組み上げることができちゃいます!!
■ ユーロラック規格とは??
ユーロラック(Euro Rack)とは、モジュラーシンセの最もポピュラーな規格です。ドイツのDoepher(ドイプファー)社が提唱する規格で、パネルのサイズや電源、ジャックなどが定められています。ほとんどのモジュラーシンセは、ユーロラック規格となっています。モジュールの大きさについて、高さはラックマウントシステムで言う3U(128.5mm)。サイズの表記で使用される「HP」はHorizontal Pitch(ホライゾンタル・ピッチ)、すなわち水平ピッチのことを指し、横のサイズを表しています。(1HP=は1/5インチなので約5.08mm。)入出力ジャックは3.5mmのミニプラグ/ジャックを使用、電源は±12V および +5V を使用します。
■ 始めるために必要な物
- モジュラー専用電源(電源つきケース)
- パッチケーブル
- オーディオアウト用ケーブル
- ミキサー
- スピーカー
■ セミモジュラーシンセサイザー
セミモジュラー・シンセサイザーとは、モジュラー・シンセサイザーの一種で、各モジュールが内部で接続されており、パッチケーブルで繋がなくても音を出せるシンセサイザーです。セミモジュラー・シンセサイザーは、パッチケーブルによりモジュールの繋ぎ方を変えることができます。モジュラー・シンセサイザーより扱いが簡単なため、これからモジュラー・シンセサイザーを始めてみたいという初心者、入門者の方に最適です。また各モジュールが一体となっているため、バラバラのモジュールを組み合わせるより安価に済む場合が多いです。
■ 人気の商品紹介!!
それではサウンドハウスで人気のモジュラー・シンセサイザー/セミモジュラー・シンセサイザーをみてみましょう!
MOOG / MG DFAM Drummer From Another Mother
Drummer From Another Mother(DFAM)は、伝統的なドラムマシンとは全く異なる、高度にインタラクティブなセミモジュラー・アナログ・パーカッション・シンセサイザーです。ノースカロライナ州アッシュビルの工場で一つ一つ手作業で組み立てられたDFAMは、Mother32ファミリーに加わった初めてのシンセサイザーであり、パーカッション・パターン作成のための実践的なアプローチを提示しています。パッチングの必要はなく、初めて触れる人でも新しくユニーク、かつリズミカルなパターンを素早く形成できます。
パッチングによって他のリズムマシンにはないドラムやパーカッションの音色を求めている方に大変おすすめです。
CRAVEは、Prophetにも使用されているファットな音をクリエイトするオシレーター。MOOGでおなじみ24dBラダーフィルターとレゾナンス機能によりサウンドパフォーマンスを実現しています。また、64パターンをセーブできる32ステップシーケンサー。幅広いパターンを備えたアルペジエーターにより多彩なサウンドメイクを行うことができます。
GRINDは2024年末BEHRINGERより発売のテーブルトップ型セミモジュラー・シンセサイザー。パーカッション、リード・トーン、ベース・ライン、ドローン、ドリーミーなサウンドスケープなど、何でもこなせるハイブリッド・シンセサイザーです。コントロールを試行錯誤することで、実験的なサウンドデザインやノイズミュージックなどユニークで革新的なサウンドを生み出すことが可能です。
BEHRINGERの900番台のモジュラー・シンセサイザーをEURORACK GOケースに収めたバンドル型シンセサイザーです。それぞれCM1A MIDIインターフェースを装備し、外部とのMIDI接続も可能。VCO、VCAも備え、基本的なシンセサイザーの操作はそれぞれ1台で完結します。また、モジュラータイプのため、他のモジュールへ交換することやブランクパネルの箇所を差し替えることにより、独自のシンセサイザーを作成することもできます。
MS-20 miniは、オリジナルモデルであるMS-20開発当時のエンジニア自らが開発リーダーとなり、オリジナル回路の再現に注力し生まれたシンセサイザーです。代替部品が必要なところはエンジニアの耳で判断することでオリジナルMS-20のサウンドを再現しています。MS-20 miniのサウンドは、少しブライトで過激に聞こえるかもしれません。それは発売当時の部品劣化のない状態のオリジナルMS-20サウンドそのものです。
オリジナルの86%にサイズダウン。 MIDI IN端子とUSB端子を搭載しているのでDAWとの連携もばっちりです。
オリジナルの86%にサイズダウン。 MIDI IN端子とUSB端子を搭載しているのでDAWとの連携もばっちりです。
Make Noise 0-Coast (ノー・コースト*) はユーロラック・モジュラーシンセの世界で確固たる地位を確立した Make Noise による、テーブルトップタイプのセミモジュラー・シンセサイザーです。MOOGを代表とするアメリカ East Coast (東海岸)スタイルのシンセサイザーや BUCHLAを代表とするWest Coast (西海岸) スタイルのシンセサイザーから影響を受けつつも、そのどちらでもない「No Coast」スタイルのシンセサイザーです。0-Coast は Make Noise が初めて開発したスタンドアローンタイプのシンセサイザーで、付属のパッチケーブルを使用してクラシックなモジュラーシンセの音作りを楽しめます。また各セクションがあらかじめ内部で繋がっている「セミモジュラー」タイプのシンセサイザーなので、パッチケーブルで結線しなくても手軽に音作りを楽しむ事が可能です。
MIDIにも対応しているのでこれからモジュラー・シンセサイザーに触れたことのない方への入門機種としても、モジュラーシステムのコアとしても活躍する1台です。
A-100 SS-1 は20年以上の歴史を持つユーロラック・モジュラーシンセサイザー A-100 シリーズのスターター・システムです。Doepfer のクラシック・モジュールと最新のモジュールで構成された SS-1 は、84 HP という小規模な構成ながらサイズを超えたパフォーマンスを発揮します。アナログ・シンセサイザーの持つ力強いサウンド、パッチングによる柔軟で直感的な音作りの楽しさを体験できます。
VCO、VCF、VCA、LFO、EG といったベーシック・モジュールを全て搭載しています!!9Uサイズ、3段の堅牢な作りのポータブル・ケースのスターター・システムになるのでどんどん必要なモジュールを増やしていけます!!
BEHRINGER / 305 EQ/MIXER/OUTPUT
BEHRINGERのSYSTEM100シリーズの、MIXER/OUTPUTモジュールです。その名の通りモジュラー・シンセサイザーのミキサー、イコライザーの役目を持つだけでなく、出力の大きなモジュラー・シンセサイザーの音を通常のミキサーやアンプに接続できるレベルまで抑え、1/4フォンにて出力するためのモジュールです。通常のシンセのようにアンプから出力できるというのが、魅力。
■ まとめ
いかかだったでしょうか??ご紹介できたのは一部商品になりますが、自分に適したものを見つけて、通常のシンセサイザーやソフトウェアシンセサイザーではつくれない音をつくってみてください!!