ここから本文です

樹脂製リードForestoneの工場を訪ねて 後編

2020-03-06

テーマ:管楽器

サックス・クラリネットの樹脂製リードを製造する国産ブランドForestone(フォレストーン)
鳴りと吹奏感にかける、こだわりの仕上げ工程に密着しました。

■ 前編のあらすじ

▶ 樹脂リードと天然の葦リードを比較
▶ Forestoneならではの特徴
▶ 竹由来のセルロース繊維とポリプロピレン樹脂などを混ぜ合わせた材料が金型に流し込まれていく工程(射出)

こちらのブログ「樹脂製リードForestoneの工場を訪ねて 前編」をご覧ください。

■ ここからが後編

まずは底面の面出し
天然の葦リードであれば多少反っていてもリガチャーで押さえることにより馴染んで形状が変化しますが、Forestoneはヒール部分が固く曲がりづらい為、マウスピースに当たるリードの裏面は反りが出ないよう、面出しをします。

写真は面の出具合を極端に変えた例です。 光沢の出ていない削った部分の面積が微妙に違うのが見てとれます。

製造では、ここまでの誤差は出ませんので御安心を。笑

続いてブラスト処理

簡単に言うとザラつかせることです。 リードの裏面は全てのモデルにブラスト処理が行われています。 微小な凹凸ができることでマウスピースとのフィッティングが向上するのだそうです。
リードの表面はHinokiとWhiteBamboo、BlackBambooのWブラストに施され、葦を思わせるようなザラつき感が出て口当たりが良くなり、表面積も増えるため倍音を多く含みます。
表面にブラスト処理がされない状態は一長一短ですが、ペロっとした口当たりで倍音は少なめ。 このブラスト処理は吹き付ける向きが変わるだけで鳴り方にも違いが出るというから驚きです。

最後はアニーリング(焼きなまし)

材料の加工ストレスを抜き、状態を安定させるために行います。 ブラスト処理まで終わったリードに熱を加え、時間をかけて冷ましていきます。

加工が終わったリードは工場から本社に送られ

▶ 先端の破損や変形がないか
▶ 裏面の面出しが充分であるか
▶ 先端にまで及び過ぎると鳴りを損ねてしまうのでバランスもチェック
▶ ブラスト加工にムラがないか

など専門スタッフが1枚ずつ目視でチェックをします。ロットごとに吹奏感や鳴りに変化がないか吹奏チェックも行っているそうです。
検査を無事に通過したリードだけがケースとパッケージに封入されて私たちの手元に届くということです (゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
ここまで来ると、感動!

● シリーズごとの特徴

ここで、シリーズごとの特徴をまとめてみます。

Traditional トラディショナル
U字に削っている部分の下に直線で薄く段のついたファイルド(フレンチ)カットを採用。 4モデルの中でも先端の強度が一番あり、初めて樹脂リードを手にするユーザーにおすすめ。

Black Bamboo ブラックバンブー
竹繊維のほかにカーボンを配合したコシのあるリード。ファイルド(フレンチ)カットを採用。クラシックや吹奏楽に適した柔らかなサウンド。

Hinoki 檜 ヒノキ
倍音を多く含んだ明るい音色。アンファイルド(アメリカン)カットを採用。JAZZ奏者に大人気モデル。

White Bamboo ホワイトバンブー
ケーンに近い口当たりを追求したモデル。檜シリーズに近い材料とファイルド(フレンチ)カットの組み合わせ。レスポンスの良さが得られ、ジャンルを問わず使用できます。

● 硬さの目安

天然リードと比較した場合の目安ですが Vandoren/バンドレンのTraditional/青箱、3番を使っている場合、ホワイトバンブーでは3.5、その他のシリーズではHが相当します。詳しくはこちらの表をチェック

さいごに
Forestoneの樹脂リード、機械からビュンと出て終わりかと思いきや、手工品と言っても過言ではない手間がかけられていることが分かりました。 皆さんのリードケースに1枚は入れておきたいアイテムですね。


【 Forestoneリード ソプラノサックス用 】
【 Forestoneリード アルトサックス用 】
【 Forestoneリード テナーサックス用 】
【 Forestoneリード バリトンサックス用 】

営業部 / 楢木 将也

10才よりオーボエを始め、中学は吹奏楽、高校はオーケストラの部活動に参加。管楽器修理の経験を活かし、PLAYTECH管楽器の検品・新商品のラインナップを積極的に展開。 趣味は料理とホームセンター巡り。2児のパパとしても奮闘中。

 
 
 
セール
お得なクーポン

カテゴリーから選ぶ

ブログカレンダー

2020年7月

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
FACEBOOKLINEYouTubeTwitterInstagram

Page Top