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人生、勝負の行方は紙一重 パリ2024年オリンピックの熱い戦いから目が離せない

2024-08-05

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

連日、オリンピックでの熱い戦いがテレビで放映されている。時差が7時間あることから、日本時間で夜中くらいから始まる試合も少なくない。元々オリンピックにそんなに興味があったわけでもなく、特別に応援している選手や競技があるわけでもなかった。しかし「WOW!」「すごすぎ!」と思わざるをえないような大接戦や、疑問が残る審判の判定をいくつも見ていくうちに、何故か心がなびき、選手の熱い思いに寄り添うようになってきた。そしていつの間にか、オリンピックの観戦にはまってしまったのだ。

そもそもテレビなど、最近は見ることがあまりなくなっていた。しかしながら頸椎ヘルニアになり、安静にしていた期間が続いていた。そして痛みのために仕事が手に着かない時間が長かったことから、仕事がたまりはじめ、「こりゃ、夜にやるしかないか!」と思っていた矢先、オリンピックが始まったのだ。不幸中の幸いとでも言えるのかもしれない。オリンピックで選手が頑張っているんだから、「そろそろ自分も仕事に復帰だ!頑張るぞ!」という気持ちになり、パソコンで仕事をしながら、横眼でオリンピックをテレビで観戦する日々が今もって続いている。そしてふと気が付くと、首の痛みがだいぶとれてきていた。

さて、オリンピックの話に戻そう。最初に唖然としたのが、めちゃくちゃひどい判定が下された日本と開催国フランスとのバスケットボールの試合だ。残り5秒だっただろうか。相手が3ポイント・シュートをコートの端から放った時、背が172㎝しかない河村選手がディフェンスのため、相手に合わせてジャンプした。172㎝と言えば、自分と同じ身長だ。そんな小柄な河村選手が、別段、相手選手とは何ら接触もない。ただ、左手が一寸だけ脇に出ているのが見えて、遠くからみたら相手にちょっぴり触ったように見えてしまうかな、と思う程度のことだ。それを審判がファールにしたのだ。ありえない話だ。アメリカだったら大喧嘩になっている。そして相手の選手は3ポイント・シュートを見事に決めていたので、そのうえに、ファールスローにおける1点も決めて、同点に追いつくことができた。そしてオーバータイムでフランス・チームは日本に勝つことになったのだが、あのファールがなければ、日本が1点差で勝った試合だった。日本のバスケットボール史上に残る悲劇だ。

しょうもないめちゃくちゃな判定が散見されるのが、日本のお家芸であるはずの柔道だ。外人審判の誤審と思われる判断が、今回、あまりに多いように思う。例えば、「待て!」がかかれば、選手はいったんプレーを中断し、姿勢を正して再度、組手から始まるのが筋。ところが、柔道男子60キロ級の試合において、永山選手は相手ガリゴス選手から首を絞められ続けて失神をしてしまったのだ。常識的に考えて、あきらかな反則であり、相手選手の負けだ。ところが審判はその状況を見ても何もせず、見過ごすことになる。ほんまにあきれてしまう。

柔道男子90キロ級での村尾三四郎の負けも、あれ?と思うようなシーンがあった。素人の目で判断していることから確信はないのだが、明らかに技ありに見えて、三四郎の合わせ技一本勝ち!と思いきや、審判からは何の判断も示されなかった。三四郎選手は顔をあげて、「おい、あれ、技ありだろう!」と言わんばかりに審判を見つめるが、反応がない。まあ、柔道の試合はほんとうに、勝ち負けが紙一重。一瞬の出来事を審判がどう判断するかで、天と地の差になってしまう。三四郎には勝たせてあげたかった。あれは勝てた試合だった!

やはり今回のオリンピックで一番の悲劇は、体操男子団体における中国チームの敗北、銀メダルだ。日本チームはエース橋本大輝選手が昨今の怪我の影響もあったのだろうか、何と、あん馬で落下してしまったのだ。他の日本選手はまあまあの出来栄えだったが、とにかく中国チームは強かった。中国側はエースの選手がしょっぱなから床運動の着地で頭を地面につけてしまい、大きな減点。それでもその後は全員で点数を稼ぎ続け、2位の日本に大差をつけて圧勝ムードが漂っていた。ところが最後の鉄棒競技になり、とんでもないアクシデントが中国を襲う。何と、鉄棒を一番得意とする選手が鉄棒から落下したのだ。中国選手が鉄棒で落下??見たことがない。しかも再度、鉄棒を握って大回転をはじめ、はなれ技を披露するはずが、なんと再び落下。2度の落下で大幅減点され、ありえないことに突如、日本が首位に立ったのだ。そして最後に鉄棒をかっこ良くまとめ切って、着地を決めた橋本選手の貢献や、ひとり完ぺきな演技をこなしてきた岡選手の存在もあり、日本チームに金メダルが転がり込んできた。まさに、勝負の行方は紙一重とはこのことだ。

スポーツにおいては、勝負ごとであるだけに、勝ち負けは紙一重という場合が多い。同様に、人生においても、幸か不幸か、成功か失敗かは、紙一重、すれすれぎりぎりのところで、状況が逆転してしまうことがある、ということを考えさせられた。人生、一寸先は闇とはよく聞く言葉だ。今は良くても、勝てると思っていても、ふと気が付くと、とんでもない状況に遭遇していることがある。人生も、日々、戦いの連続ではないだろうか。

2024年8月2日、日本の株式市場は思いのほか、暴落し始め、史上2番目の暴落という稀に見る恐怖の投げ相場の様相となっている。その日の夜、海外市場では、さらに市場は荒れて、週明け、大暴落はまだ続くことになる。為替相場の変動も円高方向に転換することを想定はしていたが、160円前後から145円台に突入する勢いで、短期間に1割円高に動く、という久々の相場の転換期を迎えた。このとんでもない相場の激変において、大儲けした人、大損した人が世界で何万人いるのだろうか?投資家にとっても、勝ち組であることは裕福。負け組となることは貧乏を意味する。よって、誰でも勝ち組に残るために努力する。そして一瞬の相場の動きから始まる大転換に適応できるかできないかで、運命が決まってしまう。これもまた人生、紙一重の側面である。

もしかしたら自分の人生においても、日々のチャレンジに成功するか、失敗するか、満足するか、不満が残るかは、いつも紙一重かもしれない。人生は毎日が戦いだ。うまくいく日もある。だめな日もある。それでも日々、太陽は昇ることから、何事にも決して諦めることなく、ひたすら邁進し、頑張り続けることが自分のモットーだ。

願わくは、日々、感謝して生きながらえ、美味しいものを食べて、へとへとになるまで働いても健康が保たれ、ぐっすりと寝れる!そんな生活が続いてくれれば嬉しい限りだ。が、一寸先には闇が待っているかもしれない。どこで人生の転換期が訪れるか、自分にはわからない。いつ、何時、自分の息が止まるのかさえ、知る由もない。だからこそ、その審判を神に委ねている。そして神さまがフェアな審判であることをひたすら願い求めている。神さま故に、誤審はないはずだ。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 

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